337_好きかどうか分からないくらいがモテる秘訣 #恋愛 #好意

「ドイツの詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは『ただわれわれの曖昧で散漫な教育が人間を不確かなものにするのだ』と述べました。しっかりとした態度を心がけないと、芯のない人間に育ちますよ」


「やっほー、人生の悩みが解消しているに違いない読者様。知ってて損のない知識を配達している世界一の美女サクラです! 今回は『好きかどうか分からないくらいがモテる秘訣』のお話です」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はモテたいですか?」


「え? 『モテたい!』ですか。なるほど、分かりました」


「それでは、今回はモテたくてモテたくて仕方ない読者様のために、モテる男性の特徴を教えましょう。特別ですよ」


「参考にするのは、バージニア大学とハーバード大学の研究者が行った研究となります」


「是非、最後までお付き合いいただきまして、読者様にはモテモテな人生を歩んでもらいたいと思います」


「研究者は、女子大学生を47人集めました」


「集められた被験者には、『あなたを含む女性のプロフィールを、別の大学の男子大学生に見せました』と告げられました」


「その後、男子大学生4人のプロフィールを見せて、男性を評価してもらいました」


「ただし、男性のプロフィールを見る前に、被験者を3つのグループに分けて、女性のプロフィールを見た男性の感想をそれぞれ変えて紹介しました」


「一つ目は、『あなたのことが好き』な男性と紹介されました」


「二つ目は、『あなたのことが普通』な男性と紹介されました」


「三つ目は、『あなたのことが好きな男性と普通だと思っている男性』と紹介されました」


「実は、女性に見せた男性のプロフィールはすべて同じです。しかも、実験用に作られた架空のプロフィールでした」


「男性からの好意は嘘っぱちだったのです。女性のプロフィールを見た男性もいなかったのです」


「要するに、女性は男性から、好意的だとを知っている時、好意を感じない時、好意があるかないか分からない時、それぞれで男性への評価が変わるのか調べたのです」


「ところで、読者様はどの男性が一番評価が高い、つまるところ一番モテると思いますか?」


「やはり、好意を伝えられている男性でしょうか?」


「好きと言われて、悪い気分になることはありません。むしろ、絆されることもあります」


「相手に好きだと言い続けて、恋を成就させた経験がある読者様もいるでしょう」


「それとも、普通だと思っている男性がモテるのでしょうか?」


「自分に興味がない人を振り向かせたい、自分だけを見て欲しい、という気持ちが女性にはあるのでしょうか?」


「意外にも、好きかどうか分からない状態がモテるのでしょうか?」


「好きなの? 嫌いなの? やきもきするぅ」


「答えが分からない問題に人は惹き付けられるのでしょう?」


「一体、どの男性がモテるのでしょうか?」


「実験の結果、女性にモテる男性は…………好意が分からない男性でした!」


「女性は、自分が好かれているのか分からない時、男性を高く評価することが判明しました」


「普通だと伝えられた場合が一番評価が低く、次に好きだと伝えられた男性が評価が高くなっていました」


「そして、好きかどうか分からない男性が一番魅力的だと評価されました」


「男性の読者様、好きな女性がいる場合、積極的に好意を伝えるより、曖昧な態度を取ったほうが相手から好意を持たれやすいですよ」


「直接好きだと伝えるより、人伝に相手に伝わるようにしましょう」


「そして、当人を前にしても、好きな態度を見せないことがモテる秘訣です」


「女性に『好きだと聞いたのに、会ってみたら全然そんな素振りがない』と思わせたら勝ちです」


「読者様も是非、試してみてください。ただし、女性をもてあそぶのはダメですよ」


「研究者によりますと、好意を不明にすると、相手のことを考える時間が増えるから、と考えているみたいです」


「相手から、好意を伝えられたら、『私のこと好きなんだ』で、終わってしまいます」


「しかし、相手が自分のことを『好きなの? それとも、好きじゃないの?』となると、疑問を解消しようと動きます。より深く相手のことを考えることになります」


「女性は、相手のことを考えれば考えるほど、男性を魅力的に思う傾向があります。そのため、好意が不透明な時に男性を高く評価してしまうのです」


「女性の読者様、相手が思わせ振りな態度を取ってきても右往左往しないようにしましょう」


「心構えがあれば、どうでもいい男性に騙されなくなりますよ」


「男性のモテテクニックを女性が知っていたら、変な男性に引っ掛からなくなるんだよ、ってアドバイスをした所で今回のまとめです」


「女子大学生を集めて、男性のプロフィールを評価してもらったよ」


「評価の際に、女性は男性から、好きだと思われている場合、普通だと思われている場合、好きかどうか分からない場合で評価してもらったよ」


「あら不思議、女性は男性から好きかどうか分からない時に、男性を魅力的だと思うことが判明したよ」


「読者様もモテたければ、曖昧な態度を取ってね」


「ただし、気を付けて欲しいのは、ちゃんと好意を相手に知ってもらうことです」


「好意を言外に知らせて、『もしかして、私のこと好きなのかも?』と思ってもらえないと、ただの友達で終わります」


「あくまで、好きかもしれない、と思ってくれないと意味がありません。好きのサインは忘れないようにしましょう」


「とにもかくにも、女性は興味を持たれていない男性より、好きだと言ってくれる男性を好きになります」


「そして、好きだと言ってくれる男性より、好きかどうか分からない男性をより好きになります」


「距離感を間違えると、そのまま嫌われるので、突き放しすぎないようにしてね」


「読者様も好きだと伝えた後は、一度突き放してみてはいかがでしょうか? モテるかもよ?」


「ということで、今回は『好きかどうか分からないくらいがモテる秘訣』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『歯を磨けば、心臓が守られる』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

“He Loves Me, He Loves Me Not . . . ”: Uncertainty Can Increase Romantic Attraction

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