302_【学校では教えてくれない】意味のない勉強法と効率のいい勉強法 #勉強

「『知識は力なり』の名言で有名なフランシス・べーコンの別の名言を紹介しましょう。『悪賢い人は勉強を軽蔑し、単純な人は勉強を称賛し、賢い人は勉強を利用する』と。読者様は知識を利用できてますか?」


「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『【学校では教えてくれない】意味のない勉強法と効率のいい勉強法』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は勉強してますか?」


「給料をあげたい、出世したい、生産性をあげたい、モテたい、どれもこれも勉強が大事です」


「しかし、大人の時間は貴重です。学生の頃のように無限に時間があるわけではありません」


「仕事もありますし、帰ってきたら家事もしなくてはなりません」


「雑務をしていると勉強時間が大幅に削られるでしょう」


「そこで大事になるのが、効率です」


「同じ30分でも、効率がよければたくさん覚えられます。しかし、効率が悪ければ覚えられるものも覚えられません」


「学校では効率のいい勉強法は教えてくれません。勉強法を知らない読者様も多いかもしれません」


「ということで今回は効率的な勉強法についてお話ししたいと思います」


「今回、参考にさせていただくのはアメリカのケント州立大学が行った研究となります」


「研究者は10種類の勉強法を調べて、どれが効率のいい勉強法なのか導きだしてくれました」


「社会人だけでなく学生も使えますので、是非覚えて、今後使ってください」


「まず、対象となった勉強法の紹介です。入念な質問、自己説明、要約、ハイライト&アンダーライン、キーワード記憶、画像、再読、模擬試験、分散学習、インターリーブ練習、の10種類です」


「名前だけではピンと来ないものもあると思いますので、一つ一つ説明したいと思います」


「一つ目は、入念な質問。これは答えについて、どうして? なぜ? これは? あれは? と何度も質問することです」


「幼い子供が『あれは何?』『これは何?』と知らないものをとにかく聞きまくるのをイメージするといいかもしれません」


「二つ目は、自己説明。勉強して新しく知った知識を既存の知識とどのように関連しているのか説明する勉強法です」


「問題をどのような手順で解いたのか説明できるようにすることです」


「三つ目は、要約。勉強したことを短くまとめることですね」


「私がいつも最後に『今回のまとめ』で、やっているようなことです」


「四つ目は、ハイライト&アンダーライン。覚えたい単語や文章をペンでなぞる行為です」


「よくある手法なので、説明は不要でしょう」


「五つ目は、キーワード暗記。特に覚えたい単語をピックアップする勉強法です」


「たとえば、墾田永年私財法を覚えたければ、743年、奈良時代の聖武天皇によって発布された詔。自分で新しく開墾した耕地の永年の私財化を認める法律。となります」


「これでは長いので。743年、聖武天皇、墾田永年私財法の3つの単語だけ覚えます」


「……はて、どうして私は墾田永年私財法をたとえに出したのでしょうか? まぁ、いっか」


「六つ目は、画像。これは、写真やグラフを使って、勉強する方法です」


「写真のほうが直感的に捉えることができます。また、文字情報を頭の中でイメージするのもありです。妄想とも言います」


「七つ目は、再読。これは教科書を何度も読み返すことです」


「何度も読んで、内容の理解に努めます」


「八つ目は、模擬試験。本番さながらのテストを受けることです」


「問題集の練習問題を解くのもいいですし、自分で問題を作って、自分で解くのでも構いません。問題を読んで、思い出しながら解いていきます」


「九つ目は、分散学習。これは時間を分けて勉強する方法です」


「英語を4時間勉強するとして、集中して1日で終わらせるのではなく、毎日30分~60分こつこつやって、日数をかける勉強法です」


「十つ目は、インターリーブ練習。1回の勉強の中で、複数の勉強を組み合わせる方法です」


「1時間勉強する際、1時間ずっと国語を勉強するのではなく、20分は国語、20分は数学、20分は英語、というように分けて勉強します」


「とまあ、よく聞くものから、あまり聞かない勉強法まであります。これらの勉強法を研究者は一つ一つ調べてくれました」


「読者様も勉強の際にはいずれかの方法を活用していると思います。その方法は本当に効率のいい勉強法なんですかね?」


「読者様はどの勉強法が効率がいいと思いますか?」


「まあ、自分がしていた勉強法が効率がいい、と思いたいでしょうが」


「はたして、そう都合のいい結果を引き寄せられるのでしょうか?」


「では、分析の結果を発表します」


「まずは、効率が悪かった勉強法から教えましょう。効率の悪い勉強法はーー」


「要約、ハイライト&アンダーライン、キーワード記憶、画像、再読の5つでした!」


「これらのテクニックを使って勉強をしていた読者様、残念」


「特にハイライト&アンダーラインは誰もが使っている勉強法です。しかし、効果はなかったのです」


「ペンを引くだけで満足して、全然覚えていなかったのです」


「教科書の再読も同じです。文字をなぞるだけでは意味がないのです。自分の頭で考えないと意味がありません」


「これらの勉強法を使っている読者様は、勉強法を見直したほうがいいかもしれません」


「続いて、効率が悪くもなければよくもなかった勉強法です」


「それは、入念な質問、自己説明、インターリーブ練習でした!」


「これらは、効率の悪い勉強法に比べればマシですが、よくもありません。取り立てて選ぶ必要のない勉強法です」


「それでは最後に、効率のいい勉強法です」


「それは、模擬試験と分散学習です!」


「分析の結果、二つの勉強法が効率がいいと判明しました」


「この二つの勉強法を活用していた読者様、おめでとうございます。他の勉強法を実践している人より効率よく勉強しているはずです」


「同じ点数でも短い勉強時間でしょう。勉強時間が同じなら、より多くのことを覚えているでしょう」


「同じ結果でも、得ているものは全然違うと思いますよ」


「これから勉強する読者様は是非、活用してください」


「週末にまとめて勉強するより、短くてもいいので毎日勉強することが大事です」


「単語帳などを使う際は問題形式にしてください。答えを一緒にしていたら損ですよ」


「答えが一緒に書いていたら、それは教科書の再読と同じです。問題文を読んで、答える形式に必ずしましょう」


「これで、テストで苦労しなくなりますよ」


「テスト形式にすると、答えを思い出す必要があります。これは以前に”005_最強の勉強法は思い出すこと!【アクティブリコール】”で紹介しています」


「時間を置いて何度も思い出すことが記憶の定着の最短ルートなんです。ですから、週末に一気にやるより、毎日こつこつのほうが効率がいいのです」


「私が以前のお話を紹介するのも思い出してもらう、という意図もあったのですよ、という所で今回のまとめです」


「研究者がよくある勉強法を調べて、効率の悪いのと効率のいいのに分けてくれたよ」


「効率の悪い勉強法は、要約、ハイライト&アンダーライン、キーワード記憶、画像、再読の5つだよ」


「効率が可もなく不可もない勉強法は、入念な質問、自己説明、インターリーブ練習だよ」


「そして効率のいい勉強法は、模擬試験と分散学習だよ」


「読者様も時間を有効活用するために、効率よく勉強してね」


「読者様が上の立場で、子供や部下に勉強してもらいたいなら、期待をかけましょう。これは”004_【たった一つ】部下のやる気をアップさせるリーダーの行動”で紹介しています」


「知識があれば嫌な勉強もどうとでもなりますよ」


「勉強が嫌いな理由は、おそらく勉強法を知らないからだと思います」


「ルールを知らないゲームが楽しくないように、勉強法を知らなければ勉強も楽しくありません」


「読者様も勉強が嫌いなら、勉強を始める前に勉強法の勉強から始めるといいかもしれませんね」


「まあ、私の知識を求めている人が勉強嫌いとは思いにくいですが…………」


「ということで、今回は『【学校では教えてくれない】意味のない勉強法と効率のいい勉強法』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『勉強した後に勉強すると、確実に記憶に定着する』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る