289_広告を見ると不幸になる #マーケティング #幸福

「『私はお金が好きです』これは私の感想ではありませんよ。アメリカの宗教家ジョセフ・マーフィー博士の言葉です。まあ、同意しますが」


「やっほー、人生の悩みが減っているに違いない読者様。知ってて損のない知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『広告を見ると不幸になる』のお話をしまーす」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は街で広告をどのくらい見かけますか?」


「駅前などに行くと、よく目にする広告ですが、この広告と生活の満足度が関係していることを読者様は知っていますか?」


「え? 『広告くらいで』ですか。軽く考えていると痛い目を見ますよ」


「読者様には幸せな生活を送ってもらいたいです。ですので、是非、広告と生活満足度の関係を覚えてください」


「今回の参考にさせていただくのは、スイスの保険サービス会社スイス・リーが行った研究となります」


「研究チームは、1980年~2011年にかけて行われた調査を無作為にサンプリングしました。ヨーロッパ27か国、90万人以上のデータを分析しました」


「広告はこの数十年間で爆発的に増えました。読者様も毎日のように広告を見ていることでしょう」


「『これで一つ上にいけます!』というポジティブな広告もあれば、『手遅れになる前に、やろう!』というネガティブな広告もあります」


「では一体、広告を見ると人はどうなってしまうのでしょうか?」


「読者様は広告を見て、幸せを感じますか? それとも不幸せを感じますか?」


「調査の結果ですね…………人は広告を見ると生活満足度が下がることが判明しました!」


「具体的にどのくらい生活に影響を与えているかと言いますと、広告が2倍になると、生活満足度は3%低下します」


「え? 『たったの3%』ですか。数字で見ると少なく感じますが、それは早計です」


「ただ、目に入った広告を見ているだけで、人生の3%の楽しみが奪われているのですよ。これは、決して少なくありません」


「今は人生100年時代です。広告を見るだけで数年の時間を無駄にするに等しい所業です」


「それに3%というのは、結婚の影響の半分であり、失業した時の影響の4分の1です」


「人生において重要な出来事と遜色のないレベルで、広告は読者様の生活を侵食しているのです」


「これは、ほっといていい問題ではありません」


「また、GDPとも相関関係がないことが判明しています。発展している国でも、途上国でも広告を見ると生活満足度は下がるのです」


「どうして、広告を見ると生活満足度が下がるのかと言いますと、他人と比較してしまうからです」


「先行研究では、社会がよくなっても、自身の幸福度があがらないことが分かっています」


「広告を見ると、『みんな、こんないい生活を送っているんだ』と自分が取り残されたように思うからです」


「自己嫌悪してしまうので、広告を見ると不幸になるのです」


「要するに、人の幸福度は相対的なものなのです」


「昔の自分と比べて幸せになった、と考えられればいいのですが、実際は、他人と比べて自分が幸せか判断します」


「広告に起用されている人は、一般的にイメージのいい人、成功している人を使います。その人と自分を比べてしまうので、自分のほうが不幸だと感じてしまうのです」


「比べてしまうのは、人の本能だから仕方ないのですね」


「ですが、比べてしまうのが原因なら、対策は簡単です」


「広告を見なければいいのです!」


「ねっ、簡単でしょ」


「広告というのは掲載されている場所が同じです。読者様もどこに広告があるかなんて、だいたい分かっているでしょう。そこをうまく避ければいいのです」


「それに、最近の広告はデジタルに移行しています。SNSでは合間に広告が挟まっています」


「今では、大抵のサイトは有料プランを用意して、広告をオフにすることができます」


「無料で利用も可能ですが、広告を見ると生活満足度も下がります」


「長い人生を幸せに楽しむために、有料プランを検討するのはいかがですか?」


「広告を見ることで失われる幸福度より、有料プランの料金のほうが安いと思いますよ」


「お金を払って幸せを得るか、お金を払わずに幸せを失うか。読者様はどちらを選択しますか?」


「読者様が賢明な判断を下すことを信じた所で今回のまとめです」


「スイスの保険会社が広告と生活満足度の関係を調べてくれたよ」


「すると、広告が増えるごとに生活満足度が低下することが昭かになったよ」


「これは、広告を見ると他人と比較してしまい、自分がまだまだだな、と感じちゃうのが原因だよ」


「読者様も、広告を見て不幸にならないように、広告をブロックして生きたほうがいいと思うよ」


「ちなみに、ヨーロッパの国で広告が多く生活満足度が低かった国は、オーストリア、ベルギー、フランス、ギリシャ、クロアチア、アイルランド、イタリア、ノルウェー、ポルトガルでした」


「反対に、広告が少なく生活満足度が高かった国は、チェコ、ドイツ、エストニア、フィンランド、リトアニア、ハンガリー、ラトビア、ポーランド、ルーマニア、スロバキアでした」


「でもって、二つの中間の国は、ブルガリア、デンマーク、イギリス、スウェーデン、スロベニア、オランダ、トルコ、スペインでした」


「読者様も移住の際には、気にかけてください」


「せっかく移住したのに、広告が多くて生活満足度が下がってしまったら、もったいないです」


「幸せな生活を送るためにも、広告の少ない国を選びましょう」


「ホント、困りものです。何気なく生活に紛れ込んでいるものが人生を不幸にしてしまうのです」


「読者様も無駄に広告を見ないようにしましょうね」


「本当に欲しいものは自分から探しに行きます。誰かにオススメされた商品は買わなくていい商品です」


「読者様が広告に振り回されないことを願っています」


「ということで、今回は『広告を見ると不幸になる』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」


「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『庭があると幸せになれるぞ【ガーデニングで倍増】』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Advertising as a Major Source of Human Dissatisfaction: Cross-National Evidence on One Million Europeans

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