273_気が合う人を簡単に見つける方法 #人間関係 #話術

「『芸術は爆発だ』との名言で知られる日本の芸術家の岡本太郎は、『相手の名前も知らず、地位も知らず、誠実かどうかも知らずに、目と目が合った瞬間、気持ちと気持ちが合ったら、そのときすべてをささげるべきだ。その後のことは約束しなくたっていい』との名言も残しています。一瞬の判断もバカにはなりません。時には、直感を信じましょう」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『気が合う人を簡単に見つける方法』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様には気の合う友人はいますか?」


「気の合う友人がいますと人生が楽しくなりますよね。是非とも、気の合う友人を多くしたいものです」


「ですが、気が合うかなんて簡単には判断できませんよね。何十時間も一緒にいれば話は別ですが、もっと手っ取り早く気が合うか知りたいですよね」


「その思いは研究者も同じでした」


「ダートマス大学の研究者が、気が合う人の条件を調べてくれました。これで、気が合う人を素早く見つけることができますね」


「研究者は大学生を66人集めて、1対1で会話を10分間行ってもらいました」


「この時、会話する相手は初対面でした。会話の内容に指示はなく、好きに話してもらいました」


「そして、会話が終わったら、相手とどれくらい会話を楽しめたのか評価してもらいました」


「会話は録画していまして、後から録画を見ながら相手と気が合うかも評価してもらいました」


「集めたデータから、気が合うと答えた人と気が合わないと答えた人を比べて、気が合う条件を調べたのです」


「さて読者様に質問です。何をもって気が合うかを判断していると思いますか?」


「読者様にも気が合う友人がいると思いますが、何を感じたら相手と気が合うと思っていますか?」


「同じ話で盛り上がることでしょうか? 目線が何度も合うことでしょうか?」


「話し出すタイミングが被れば、第三者から仲がいいと思われたりします。話し出すタイミングが肝心なのでしょうか?」


「結果はですね、会話の応答速度でした!」


「自分が話し終わってから相手が話し出すまでの時間、もしくは相手が話し終わってから自分が話し出すまでの時間が短いと気が合うと感じていました」


「要するに会話のラリーがスムーズなほど、相手と気が合うと感じていたのです」


「気が合うだけでなく、会話を楽しいと感じたり、繋がりがあるとも感じていました」


「面白いですよね。会話の間を調べるだけで、仲良くなれるかが判断できるのです。読者様も気が合う仲間を見つける際には活用してください」


「先の実験は初対面の人で行いました。では、友人でも同じことが起こるのか調べました」


「仲がよくなると、会話をしなくても通じることがあります。友人になっても、会話の応答速度が変わらないのか調べました」


「先の実験に参加した人のうち、22人に協力してもらいました。その人たちに友人を連れてきてもらって、同じように10分間の会話をしてもらいました」


「そして、会話の応答速度を再度調べたわけです」


「結果は、先の実験と同じでした」


「やはり、友人でも会話の応答速度が短いことが判明しました!」


「気が合うかは応答速度で決まるのです」


「え? 『なら、応答速度を意図的に早めれば、気が合うと思ってくれる』ですか。なるほど。読者様もそう思いますよね。私もそう思います」


「ですが、そんな簡単な話ではないのです。日常会話での応答速度はとても短いです。そのため、意図して短くするというのはかなり困難です」


「わざわざ、応答速度を早める努力をするのは無駄です。おおよそ水の泡となるでしょう」


「そもそも、気が合う人の応答速度が早くなるのは、会話が予測できるからです」


「これくらいのタイミングで話が終わるな、と無意識で理解しているから、スタートダッシュを決められるのです」


「相手のターンがそろそろ終わるな、なら、こっちの準備をしよう、となるのです」


「どこで終わるか分からないのと、終わるタイミングが予測できるのなら、後者のほうが圧倒的にスタートが早くなるのは当たり前です」


「ですので、読者様が応答速度を早めたいのなら、相手の話をよく聞くことが大事です。よく聞いていれば、終わりそうなタイミングがある程度は予測が立ちます」


「会話が終わったタイミングですかさず、返答をするといいでしょう。相手は気が合うと思ってくれますよ」


「ただ、返答がちんぷんかんぷんだと意味がないです。適当な返事をしないように気を付けましょう」


「ちなみに、会話の応答速度の平均時間は約2秒です。2秒より長くならないようにしましょう」


「基本的には応答速度は無意識に決まります。無理矢理気が合う人を作るより、元から自然と気が合う人を探したほうがいいと思います」


「どうしても、仲良くなりたい相手がいるなら、相手の話に集中しましょう。応答速度を早めたら仲良くなれるかもしれません」


「努力するより最適な方法はいくらでもある、という所で今回のまとめです」


「大学生を66人集めて、初対面の人同士で会話をしてもらったよ」


「そして、初対面でも気が合う条件を調べたよ」


「すると、会話の応答速度が短いと相手と気が合うと思っていることが判明したよ。それだけでなく、会話も楽しんでいたよ」


「追加の実験を行って、初対面じゃななくて、友人同士でも会話の応答速度が短くなることも判明したよ」


「会話の応答速度が気が合う指標になるから、覚えておいてね」


「読者様も気が合う人を思い浮かべてみてください。その人との会話はスムーズに進みませんか?」


「逆に気が合わない人とは、会話が途切れ途切れになっていませんか?」


「自分の話が終わってから、すぐに返答がない場合は気があっていない証拠です。相手の言葉に対して考えてから返答するのも、気が合っていません」


「初対面でも会話がスムーズに進む人と仲良くなる努力をしたほうがお得でしょう」


「気が合わない人といても、時間の無駄です。読者様は気が合う人をすぐに見つけて、時間を有効活用しましょうね」


「ということで、今回は『気が合う人を簡単に見つける方法』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」


「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『ビールで腸内環境が改善するかも?』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

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