262_別れるカップルは言葉遣いで見分けられる #恋愛 #言葉
「岩手県生まれの童話作家宮沢賢治は『人の心を本当に動かすにはその人の体験から滲み出る行いと言葉しかない。知識だけでは人は共感を感じないからだ』と述べています。言葉には人を動かす力があり、人は言葉に動かされます」
「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『別れるカップルは言葉遣いで見分けられる』のお話をしますよ」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は恋人の言葉使いに注目したことがありますか?」
「もしパートナーが、ある言葉を使うようになったら危険です」
「それは、破局の予兆です」
「というのもですね、アメリカのテキサス大学の研究者がカップルがSNSに投稿している内容を調べた所、別れるカップルというのは3ヶ月前から言葉使いが変化することを突き止めたのです」
「彼氏彼女と別れたいな、と思うと無意識のうちに言葉使いが変化しちゃうんですよ」
「ですから、今回のお話を知っていると、破局の予兆を事前に知ることができます」
「傷が浅いうちに対処すれば、別れる前に関係を修復することも可能です」
「読者様もパートナーとの良好な関係を長続きさせるために、今回のお話を活用してください」
「では、研究者がどのような実験をしたのかお話ししたいと思います」
「研究者は人間関係に特化したSNSを対象に調べました。6803人のユーザーから投稿された、100万件以上のテキストを分析しました」
「期間は最大で、カップルが別れる前後1年でした」
「要するに、カップルの仲のいい時期から、仲の悪い時期、破局した時期、独り身の時期、と一連の投稿を追跡したのです」
「さて読者様は、別れるカップルはどのような言葉を使い出すと思いますか?」
「別れるということは、嫌なことが多くなりますから、口が悪くなるのでしょうか?」
「それとも、パートナーと距離を取りたいから、丁寧になるのでしょうか?」
「結果はですね、口が悪くなるのでも、丁寧になるのでもありませんでした」
「正解はですね…………『私』が増えるでした!」
「どういうことかと言いますと、別れるカップルは二人での生活から一人で生活することにシフトしていきます」
「仲のいいカップルは何事も二人で行います。それは言葉にも表れまして、『私たち』という言葉を多用します」
「パートナーと一緒にするので、『私たち』という言葉を自然と使います」
「しかし、仲が悪くなると、何事も二人から一人になります。パートナーとの体験を共有したくなくなります」
「そのため、『私たち』から『私』に移行するのです」
「あくまで、『私』と『私たち』は一人称のことです。そのまま『私』と『私たち』が使われているということではありません」
「ですので、二人を表す言葉が使われてれば問題ありません」
「言葉の節々に一人であることを強調するような表現が使われていると危険ということです」
「たとえば、『一人』や『誰もいない』などの表現が使われていたら危険でしょう」
「読者様も恋人のSNSの投稿に自分がいるのに、あたかも一人でいるかのような表現になっていたら赤信号ですよ。気を付けてください」
「ちなみにですめ、『私』が増えるの何も恋人に関係する投稿だけではありませんでした」
「別れるカップルはすべての投稿において、『私』が増えることが判明しています」
「つまり、『今日はカフェに来ています』という内容が『一人でカフェに来ています』と、わざわざ一人であるという情報を入れなくていいのに入っている場合も危険ということです」
「一人であることを強調するような投稿が増えると、それは別れたがっている証かもしれません」
「小さなサインに気づいてあげて、ちゃんとケアしてあげましょう」
「まあ、サインに気づけないようでしたら、関係は長続きさせるのは難しいかもですが…………」
「それはまた、別の話ですね」
「研究では、別れる前後1年間を調べていました。この研究では、破局した後の投稿についても調べています」
「するとですね、破局した後も、元恋人に関する投稿をしているか、していないかで大きく違いがありました」
「元恋人の投稿を長くしていると、立ち直りが遅いことが判明しました!」
「どれくらいかと言いますと、別れてから5日以上元恋人との投稿をしていると、別れの悲しみを吹っ切るのに平均して6ヶ月かかっていました。平均ですから、長い人は1年近くになります」
「未練たらたらだと、立ち直るのにも時間がかかっていたのです」
「逆に、別れてから4日間以内に元恋人に関する投稿をやめていると、立ち直るまで2ヶ月でした」
「恋人との別れは付き物です。一度壊れた人間関係はそう簡単に戻せません」
「ならば、時間を有効活用するために、すっぱり諦めるのも必要です。ですので、別れた後は元恋人に関する投稿はやめましょう」
「ウジウジ悩む時間がもったいないです」
「とはいえ、感情的な話なので、理屈で考えるのはナンセンスでしょう。読者様が悩みたければ悩めばいいと思います」
「時には感情を優先するのが人間ですから」
「あくまで、元恋人の投稿をしないと早く立ち直れる、ということを覚えておいて欲しいのです」
「私のお話を参考にするのもしないのも読者様の自由です」
「恋を前にすると最善の手を打つことなんてできない、という所で今回のまとめです」
「SNSでカップルの投稿についてたくさん調べたよ」
「すると、別れるカップルは3ヶ月前から言葉使いが変化することが判明したよ」
「その変化とは『私たち』が『私』になるだよ」
「読者様も、恋人の言葉から『私たち』がなくなったら危険だよ。気を付けてね」
「ちなみに、言葉の変化はほとんどの状況で3ヶ月前に始まるそうです。言葉使いの変化が起こってから、2ヶ月以上経過していたら赤信号に片足突っ込んでいる状況です」
「潔く諦め…………られないでしょうね。まあ、頑張ってください」
「話し合いをしたら解決するかもしれません」
「手遅れな状況にしないために、普段から小さなサインを見逃さないようにしましょう」
「ということで、今回は『別れるカップルは言葉遣いで見分けられる』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、読者様が知りたい情報のリクエストも待ってまーす!」
「次回の『牛乳を飲むと痩せてウエストが細くなるってよ』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Language left behind on social media exposes the emotional and cognitive costs of a romantic breakup
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