260_【飲んでも飲まれるな】酒による二日酔いの悪影響はどれくらいあるのか? #能力 #健康

「アメリカ合衆国第3代大統領トーマス・ジェファーソンは『友情はブドウ酒である。新しいうちは、口あたりが悪いが、年月を経て醸造されると、老いた者を元気づけ、若返らせる』と述べています。友情とお酒は年月をかければ、深まります」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『【飲んでも飲まれるな】酒による二日酔いの悪影響はどれくらいあるのか?』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「酒は飲んでも飲まれるな、読者様も一度は聞いたことがある標語でしょう」


「お酒は美味しい反面、大量に飲むと翌日に響きます。大人な読者様なら、一度は頭がガンガン痛む二日酔いを経験したことがあるでしょう」


「二日酔いは頭が痛くなるのはもちろんですが、思うように頭が働かなくなります」


「二日酔い経験者なら、重々承知のことかと思います」


「しかし、どのくらいのお酒で、どのような能力が低下するのかは知らないと思います」


「ですから、今回は二日酔いの悪影響についてお話したいと思います」


「イギリスのバース大学はお酒と二日酔いに関する研究を集めて、メタ分析を行いました」


「集められた研究は39件。1163人の参加者を分析しました」


「研究者が調べたのは主に集中力、記憶力、運動能力です。認知テストを受けてもらったり、車を運転してもらいました」


「さて、読者様はどれくらいの量のお酒を飲んだら、アウトだと思いますか?」


「また、二日酔いになるとどのような能力が落ちると思いますか? それに、パフォーマンスの低下はどのくらいの期間続くと思いますか?」


「あっ、ちなみに、二日酔いにデメリットはない、なんて結論はありませんので、あしからず。二日酔いはよくないのは確定的です。当然ですよね」


「で、メタ分析の結果ですが、まずはどのくらいのお酒でアウトなのかと言いますとーー」


「血中アルコール濃度(BAC)が0.02%でアウトでした!」


「まあ、血中アルコール濃度なんて言われても分からないと思いますので、具体的な量に変換しますと、ビールの中瓶1本くらいです」


「日本酒なら1合、ウイスキーなら3杯とか、グラスでも4~5杯でアウトです」


「どうでしょう? 案外少ないと思いましたか?」


「そうなんです。アルコールの悪影響はかなり少ない量から起こってしまうのです」


「読者様もお酒の飲みすぎには注意してくださいね。一番なのは飲まないことですよ」


「それで、二日酔いによって落ちる能力ですが、代表的なのは集中力です。頭がボーッとしてしまいます」


「そして、記憶力です。記憶力は短期記憶と長期記憶の両方がアウトでした」


「さらに運動能力も落ちていました。素早く動く能力と正確に動く能力が落ちていました」


「つまり、二日酔いになると頭が働かなくなって、物覚えが悪くなって、体を動かすのも下手になるのです」


「問題はですね、悪影響がどのくらい続くかです。短時間しか悪影響がないのなら、予定を後回しにすることで対処ができます」


「しかし、悪影響が長引くのなら、ずっと能力が落ちたまま仕事に取り組むことになります」


「悪影響の期間はかなり大事と言えるでしょう」


「結果ですが、血中アルコール濃度が元の値に戻っても、二日酔いの悪影響は抜けていませんでした」


「要するにですね、アルコールが体からなくなっても、能力の低下は起こったままだったのです!」


「二日酔いの悪影響は、1日中ずっと続いていました!」


「残念なことに、二日酔いの悪影響は簡単に抜けないことが判明しました」


「こんなにも能力が落ちたら、まともに仕事ができません。よく二日酔いになっている従業員がいたら、クビにしたほうがいいですね。1日中仕事ができない人に給料を払うのはもったいないです」


「読者様もお酒の飲みすぎには注意してください。能力が下がっていたら効率が悪いですよ」


「どうして、こんなにもお酒の悪影響があるのかと言いますと、まずお酒の分解には大量の水分が必要になります」


「そのため、体内から水分がなくなります。同時にお酒には利尿作用もありますので、そっちでも水分がなくなります」


「体内から水分がなくなると、脳が脱水症状になります」


「結果として、脳が働かなくなるので能力が落ちるのです」


「それに、お酒を飲むことで睡眠の質が下がります。十分に休憩できないことも二日酔いで苦しむ一因となります」


「ですので、アルコールが体内からなくなっても悪影響がすぐになくなることはないのです」


「お酒を飲むと色々な問題が発生するのです。正しく百害あって一利なしです」


「一応、対策としましては、水をたくさん飲むことです」


「体内から水分が排出されるとミネラルも一緒に出ていきます。水だけでなく、ミネラルや塩分を摂ることも大事ですよ」


「当たり前ですが、お酒を飲まなかったら二日酔いになることはありません」


「二日酔いにならない一番の対策は飲まないこと、という当たり前なことを言った所で今回のまとめです」


「お酒と二日酔いに関する研究を集めてメタ分析を行ったよ」


「すると、お酒はビール中瓶一本くらい飲むとアウトになるよ」


「そして、お酒を飲むと集中力、記憶力、運動能力が落ちることが判明したよ」


「さらに、その能力デバフは1日中ずっと続くことになるよ」


「読者様もお酒の飲みすぎには注意してね」


「お酒を飲みたかったら、翌日を休んでもいい日にしてください。仕事があるのにお酒を飲むと同僚や上司に迷惑をかけることになります」


「お酒が抜けたと思っていも、悪影響まではなくなっていません。覚えておいてくださいね」


「お酒を飲むなら、酔わないくらい、嗜む程度でやめましょう」


「まあ、生まれつきアルコールに強い人もいます。そのような特性を持っていたら、少しくらい多めに飲んでもいいですよ。……………………羨ましいなぁ」


「ということで、今回は『【飲んでも飲まれるな】酒による二日酔いの悪影響はどれくらいあるのか?』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」


「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『ゲームのやり過ぎでメンタルが病むという主張はバカバカしい』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

A systematic review of the next-day effects of heavy alcohol consumption on cognitive performance

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