259_太る原因はながら食事だった #食事 #肉体

「フランスの警句家セバスチャン・ロッシュ・シャンフォールは『知恵は人生を生きながらえさせ、情熱は人を生かす』と語っています。人は常に新たな知識を追い求めるものです」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『太る原因はながら食事だった』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はながら食事をしていませんか?」


「たとえば、テレビを見ながら、ゲームをしながら、スマホをしながら食事をしていませんか?」


「それ、今すぐやめたほうがいいです」


「というのもですね、ながら食事をしますと、食事の記憶が曖昧になります。食事したことを忘れるので、たくさん食べてしまうことが判明したからです」


「どういうことかと言いますと、間食の原因はながら食事だったかもしれない、ということです!」


「今回はイギリスのバーミンガム大学が行ったメタ分析を参考にお話しさせていただきます」


「間食が多い読者様に刺さる内容になるかと思います」


「研究者は、食事と集中力に関する研究を24件集めて、メタ分析を行いました」


「ちなみに参加者の特徴は、年齢が20歳~47歳、平均年齢は21.8歳、ほとんどの参加者のBMIは標準でした」


「メタ分析とは、関連する研究をたくさん集めて、研究結果を分析する研究です。研究者が出した結論を集めて、総合的に判断する研究となります」


「食事と集中力の研究とはなんぞや、という話ですが、簡単に言ってしまえば『ながら食事』のことです」


「要するに、食事に集中している場合と、集中していない場合で、その後の行動が変化するのか調べたのです」


「具体例を上げますと、テレビ、ラジオ、読書をしながら食事をした人と、食事だけをした人を比べて、食後の間食が増えたかどうか調べました」


「他には、明るい部屋と暗い部屋で食事をした研究もあります。暗い部屋で食事をすると食べ物があまり見えません。そのため、食事をした感覚が曖昧になります。食べた気にならなくなります」


「食べたものを思い出す研究もありました。おやつの前に食事の記憶を思い出してもらい、おやつを食べる量に変化かがあるのか調べました」


「という感じで、食事と集中力に関する研究を集めて、メタ分析を行ったわけです」


「その結果が先に述べた通り、ながら食事をすると食べ過ぎる、というものです」


「食べ過ぎの原因は食事と向き合っていないことだったのです!」


「食事と向き合うと食べたものがきちんと頭の中に残ります。すると、食事の満足度も上がります。当面の間、食事をしなくていいと思えるようになり、間食をしなくなります」


「逆に、食事の満足度が低いと、すぐに食事の記憶が薄れます。食事の満足感を得ようと、おやつに手を出してしまいます」


「食欲を暴走させないためにも、食事と向き合うのは大事なんです」


「他にもですね、食後に気晴らしをすると、その後の食事量が増えることが判明しています」


「食事の記憶が不鮮明になり、食事をした感覚を忘れてしまいます。結果として、たくさん食べてしまうのです」


「逆にですね、食事の前に過去の食事のことを思い出すと食事量が減っていました」


「食事の記憶を思い出すことで、きちんと食事した感覚が蘇ります。その結果、自分を抑制することができました」


「また、食事の記憶を残すことも大事です」


「食事の記憶は視覚でも行われます。空になったお皿、食品の包装紙、身のない骨、などを見ると食事をした感覚が強くなります」


「ですので、食事の記憶を残すために、片付けは食べ終わった後にしましょう。途中で片付けると、食べたものが視覚的に分からなくなります」


「視覚による食事については”007_食べすぎは無意識が原因【食事量を減らすテクニック5選】”でも取り上げています。『なんの話だっけ?』と思い出せない読者様は再読しましょうね」


「何だかんだいいましたが、食べ過ぎを防ぎたかったら、食事中に他のことをしない、食前に前の食事の記憶を思い出す、片付けは最後にする、の3点を守ればいいのです。分かりましたか?」


「え? 『食事に集中する方法が分からない』ですか。それなら、グルメレポーターになりましょう」


「食事中に頭の中で実況するのです。シャキシャキ食感が口の中を楽しませてくれて、爽やかな香りが鼻から抜けます、とか。噛めば噛むほど肉汁が溢れて、幸せの洪水に流されてしまいます、とか。なんでもいいのです」


「誰かに見せるわけではないので、自由に食事を楽しめばいいのです」


「それか、友達と一緒に食べて、食事の感想を言い合うのでも構いません」


「とにかく、目の前に食事に集中することが大事です」


「目指せ、グルメレポーター! という所で今回のまとめです」


「食事と集中力に関する研究をたくさん集めて、メタ分析を行ったよ」


「すると、ながら食事をしていると、食べすぎちゃうことが判明したよ」


「食事の記憶が曖昧になると、食事の満足度が低下して、おやつを食べたくなっちゃうよ」


「食べすぎを防ぐには、食事に集中することがとても大事だよ」


「食事中にスマホを触るのは絶対ダメの言語道断だよ。スマホは集中力を奪う一番の原因だからね」


「食事に集中していると、集中力のトレーニングにもなります」


「集中力がすぐに切れて困っている読者様も是非、食事に全集中してみてください」


「食事への集中は、食べすぎも防げて、集中力も鍛えられます。一石二鳥ですぜ」


「単純に食事の満足度が上がれば、人生の満足度も上がります。一石二鳥どころか一石三鳥ですぜ」


「やっほー!」


「ということで、今回は『太る原因はながら食事だった』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」


「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『【飲んでも飲まれるな】酒による二日酔いの悪影響はどれくらいあるのか?』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Eating attentively: a systematic review and meta-analysis of the effect of food intake memory and awareness on eating

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