249_明るい部屋で寝ると気づかないうちにダメージを受ける #睡眠 #健康
「イギリスの作家アーサー・コナン・ドイルは『物語の知られざる側面を明かすとき、崇高な道徳心が最高の知恵であることに気付くであろう』と述べています。新たな発見は、新たな知識の源です」
「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『明るい部屋で寝ると気づかないうちにダメージを受ける』のお話をしますよ」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はどのような環境で眠っていますか?」
「真っ暗な部屋で寝ていますか? それとも、明かりのある部屋で寝ていますか?」
「もし、寝室に明かりがあるなら、その明かりは消した方がいいですよ」
「睡眠中に光を浴びるのはよくありません」
「ということで、今回はアメリカのノースウェスタン大学が行った研究を参考にお喋りしようと思います」
「睡眠中に光を浴びるのはよくない、とは昔から言われています。そのため、被験者の睡眠中に人工的な光を浴びせて、生理反応を確認する実験を行いました」
「研究者は18歳~40歳までの健康な成人を20人集めまして、実験室で眠ってもらいました」
「研究は三日間に渡って行われて、初日は全ての被験者に真っ暗な部屋で寝てもらいました。次の日は半数の人に100ルクスの光の元で寝てもらいました。残りの半数はそのまま真っ暗な部屋での就寝となります」
「睡眠中は脳波や心拍数、血液などを調べました。そして、体がどのように反応するか調べました」
「100ルクスの明るさが選ばれた理由は、室内照明の典型的な明るさだからです。一般的な明るさに合わせた結果、100ルクスが選ばれました」
「え? 『100ルクスがどれくらいの明るさか分からない』ですか。まあまあ、焦らないでください。ちゃんと説明します」
「100ルクスがどれくらいかと言いますと、倉庫、休憩室、などのあまり明るくない場所がだいたい100ルクスとなります」
「周囲を把握するに十分ですが、読書などの細かい作業をするには不向きな明るさです」
「読者様はどうでしょうか? 明るい部屋で寝ていますか? 卓上スタンドの電気を消し忘れて、寝落ちした経験はありませんか?」
「明るい部屋で寝た翌日は、体が重いなど感じませんでしたか?」
「生理反応を調べた結果、やはり芳しくありませんでした」
「具体的には、インスリンの抵抗性が高くなり、血糖値が高いままでした」
「他にも、人工の光を浴びている間、ずっと心拍数が高い状態を維持していました。心臓バックバクだったのです」
「血糖値は言わずもがな、糖尿病の原因です。また、心拍数が高いと体が休まりません。せっかくの睡眠なのにリラックスできなくなります」
「そのため、寝る時はちょっとした明るさでも体には悪いです。寝室はできる限り、暗くしましょう。遮光カーテンを使って、一切の光を遮断しましょう」
「もちろん、スマホを持ち込むのもダ・メ・で・す・よ」
「ですが、読者様の中には、『明るい部屋で寝ているけど、問題ないよ』と言い張る人もいるでしょう」
「それ、自覚してないだけですよ」
「というのも、研究者は被験者に全員に対して『よく眠れましたか?』と質問しています。主観的な睡眠レベルを確認したのです」
「その結果、真っ暗な部屋で寝ていた被験者と明るい部屋で寝ていた被験者の感想に違いはありませんでした」
「どちらのグループも『よく眠れた』と答えていたのです」
「要するに、ちょっとした明るさで眠っても、特に眠れなかったと思わないのです。睡眠中に体内で起きているダメージに気付いていなかったのです」
「おー怖い怖い。体が悪くなっている自覚がないから、明るい部屋で寝ている人はいつまで経っても明るい部屋で寝続けるのです。そして、体調を悪くするのです」
「もし、読者様の周りに明るい部屋で寝ている人がいたら、教えてあげてください。『明るい部屋で眠ると、体に悪いよ』と」
「教えた所で、すかさず『別に何も不調はないから大丈夫』と反撃されるでしょう。それには、『自覚してないだけだよ』と、さらに反論してください」
「それでも、反撃してくるような頭の固い人なら説得は不可能です。サクッと諦めましょう」
「明るい部屋で寝ている人は十分な休憩ができていない可能性があります。日中に休みたくなったり、十全な力を発揮できていない可能性があります」
「睡眠が改善すれば、もっと力を発揮してくれることでしょう!」
「どうして、明るい部屋で寝るとよくないのかと言いますと、交感神経を刺激するからです」
「交感神経は緊張したり、興奮した時に活発になる神経です」
「要するに、光を浴びることで、体は『まだまだ戦わなくちゃいけない』と思うわけです」
「故に、睡眠中もずっと覚醒状態が続くことになります」
「本来休むはずの睡眠なのに、全然リラックスできないのです」
「体を労り、きちんと休ませるためにも寝室は真っ暗にしましょう」
「光は厳禁、という所で今回のまとめです」
「被験者を集めて、二晩眠ってもらったよ。初日は全員真っ暗な部屋で眠ってもらい、次の日は、真っ暗な部屋と明るい部屋に別れて眠ってもらったよ」
「すると、明るい部屋で眠ったグループは血糖値が高くなっていたり、心拍数がずっと高いまま眠っていたよ」
「しかも、よく眠れた、と回答していたよ。全然体に悪いことを自覚してなかったよ」
「明るい部屋で寝ていると、糖尿病や心疾患、血管系の病気のリスクがあがるかもしれません。健康のために、明るい部屋で眠らないようにしましょう」
「ただ、今回の研究は短期間かつ小規模で行われました。長期的な影響は未知数です」
「以前にも”111_明るい部屋で寝ると太りやすいぞ!”では、明るい部屋で寝ると太ることが示唆されています」
「明るい部屋で眠るメリットはなさそうなので、真っ暗な部屋で寝るのが無難でしょう」
「寝室には光と音を持ち込まないようにしましょう」
「ラベンダーの匂いは睡眠の質を向上させます。なので、匂いは大丈夫ですよ」
「ということで、今回は『明るい部屋で寝ると気づかないうちにダメージを受ける』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」
「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『記憶力をアップさせる呼吸法』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Light exposure during sleep impairs cardiometabolic function
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