229_子供のIQを高める家庭環境 #頭脳 #知能 #環境

「アメリカで郵政長官も務めた百貨店経営者であるジョン・ワナメイカーは『三十年前に、わたしは人をしかりつけるのは愚の骨頂だと悟った。自分のことさえ、自分で思うようにはならない。神様が万人に平等な知能を与えたまわなかったことにまで腹を立てたりする余裕はとてもない』と言いました。叱っても意味を理解しない人は多いです」


「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『子供のIQを高める家庭環境』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様のIQはいかほどですか?」


「IQは遺伝で決まる部分も多いのですが、この度は家庭環境でIQを上げられることが判明しました!」


「ということで、どのような家庭で育った子供がIQが高くなるのか紹介したいと思います」


「読者様も子供には苦労してほしくないですよね。そのために、IQを高めてくれる家庭環境を作りましょう」


「ちなみにIQとは、Intelligence Quotientと言いまして、日本語では知能指数と呼ばれます」


「IQが85~115が平均でして、全人口の68%がこの枠に収まります。IQを70~130にまで広げると全人口の95%が収まります。IQが70未満、もしくは130以上だと、相当珍しいですよ」


「読者様も一度調べてみてはいかがでしょうか?」


「では本題です。今回の研究はアメリカのバージニア・コモンウェルス大学などが行ったものです」


「スウェーデンでは徴兵制が採用されており、男性は軍隊に入隊する必要があります。その際に能力を調べる一貫としてIQテストが実施されます」


「18歳~20歳の436人が対象になったのですが、この人たちは少々特殊でした。同じ親から生まれながら、一人はそのまま生まれた家庭で育ち、もう一人は別の家庭で養子として育てられた人たちが対象でした」


「言ってしまえば、兄弟でありながら、別々の家庭で育った子供のIQを比較したのです」


「兄弟ですから、遺伝子は似通います。IQを決める要素のうち、遺伝が大きければ大差はないはずです。逆に家庭環境の影響が大きければ、IQに開きが出ることになります」


「研究者はそれぞれの家庭環境を調べて数値化しました。そして、家庭環境とIQの間に関連があるのか調べました」


「ちなみに、スウェーデンの養子縁組をする際に、子供に十分な教育環境を用意できるか慎重に調査されます。ですので、養子の数は少ないですが、教育は十分に受けられます」


「さて、読者様はどのような家庭環境で育つと子供のIQが高くなると思いますか?」


「のびのび育てたほうが子供の自主性と同時にIQも育つのでしょうか? それとも、勉強勉強勉強、と勉強漬けの毎日を送ると学力と一緒にIQも高くなるのでしょうか?」


「読者様もIQが高い人の家庭を想像すれば、答えを推測することができるかもしれませんね」


「ということで、研究者が家庭環境とIQを分析した結果、養子として育てられた子供のほうがIQが高かったです」


「兄弟のうち、養子として別の家庭で育った子供は、生まれた家庭で育った子供に比べてIQが4.4ポイント高い結果となりました」


「兄弟でも家庭環境でIQに大きな差が出ました!」


「この結果について研究者は、養子縁組のほうが親が子供に対して教育に熱心であった、と述べています」


「要するに、勉強に力を入れている家庭で育つと子供のIQが高くなる、ということです」


「実際にですね、養子縁組でありながら教育に力を入れていない家庭で育った子供はIQが低かったようです」


「親が教育熱心かどうかが子供のIQと関連しているようです」


「研究者は追加で調査を行いました」


「同じ家庭で生まれたが、実の親に育てられた子供と養子として育てられた子供2431人を対象にIQテストを行いました」


「やはり、結果は先程と同じく養子のほうがIQが高い結果となりました」


「ただ、先ほどよりもIQの差は縮まり3.4ポイントでした」


「どちらにせよ、養子で育った子供のほうがIQが高いことに違いがありません」


「フランスの別の研究でも似た結果が出ています。貧しい家庭に生まれて、生まれてすぐに養子縁組に出された子供と、そのまま貧しい家庭で育った子供を比較しました」


「その結果、養子縁組に出された子供の平均IQは110ポイントだったのに対し、貧しい家庭でそのまま育った子供の平均IQは94ポイントでした」


「貧しいと教育にお金をかける余裕がありません。貧富の差が教育の差に直結したのでしょう」


「勘違いしないでほしいのですが、子供を養子に出せばいいという話ではありません」


「あくまで、養子のほうが教育に熱心である、というのが今回の研究の肝です。生まれた家庭で育っても教育に力を入れれば、子供のIQが高くなる可能性は十分あります」


「読者様も子供のIQを高めたければ、教育に力を入れるのもありですよ」


「IQを高めるのに勉強は大事だ、という所で今回のまとめです」


「スウェーデンで養子に出された子供とそのまま家庭で育った兄弟を調べたよ」


「すると、養子縁組に出された兄弟のほうがIQが4.4ポイント高かったよ」


「これは、養子縁組のほうが教育に熱心で、その教育に力を入れたからだと考えられるよ」


「追加の調査を行ったけど、同じ結果になったよ」


「IQを高めるには教育に力を入れることが大事みたいだよ」


「親ができることは子供が学習できる環境を準備することです。環境さえ整えれば、後は勝手に学んでくれます」


「親が過度に干渉してもいい結果にならないと私は考えます」


「ですので、読者様も子供にはいつでも手を差し伸べられるように準備をするのがいいと思いますよ」


「手取り足取り教えずとも、子供は勝手に成長しますから」


「ということで、今回は『子供のIQを高める家庭環境』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。待ってまーす」


「それでは、次回の『IQが高すぎるリーダーのは評価が低くなる』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

Family environment and the malleability of cognitive ability: A Swedish national home-reared and adopted-away cosibling control study

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