220_性別を意識させずに育てるとステレオタイプに囚われず、将来成功しやすい #性別 #成功

「古代アテナイの三大悲劇詩人の一人に数えられ、ギリシア悲劇の確立者アイスキュロスは『嫉妬心を少しも持たず、友人の成功を喜ぶ強き性格の持主は皆無なり』と言いました。嫉妬を持たない人はいません」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『性別を意識させずに育てるとステレオタイプに囚われず、将来成功しやすい』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はどのような幼稚園に通っていましたか?」


「え? 『普通の市の幼稚園』ですか。そうですか、私と一緒ですね」


「今の幼稚園はクリエイティブな授業があったり、英語を学ばせたり、様々な種類があります」


「そんな幼稚園ですが、ジェンダーニュートラルな幼稚園に子供を通わせると、将来成功しやするなる可能性が出てきました」


「ジェンダーニュートラルとは何ぞやという話なので、軽く説明します」


「子供にジェンダーを意識させない幼稚園のことです。たとえば、男の子に

『かっこいい』『力が強い』という言葉を、女の子に『かわいい』『優しい』という言葉を使いません」


「他にも、男の子だからズボン、女の子だからスカート、ということもありません」


「いわゆる、男だから、女だから、これをしなさい、あれを選びなさい、などの垣根がないのがジェンダーニュートラルな幼稚園です」


「性別を意識させないのがジェンダーニュートラルです」


「スウェーデンには、このジェンダーニュートラルな幼稚園があります。そこで、スウェーデンのウプサラ大学が普通の幼稚園に通う園児と、ジェンダーニュートラルな幼稚園に通う園児の違いを調べてくれました」


「その結果は先に述べた通り、ジェンダーニュートラルな幼稚園に通うほうが将来成功しやすい、というものです」


「では、その理由について読者様は想像できますか?」


「一体何が将来の成功に繋がるのでしょうか?」


「研究者はジェンダーニュートラルな幼稚園に通う園児30人と一般的な幼稚園に通う園児50人にインタビューを行いました」


「その結果、ジェンダーニュートラルな幼稚園に通う園児は、自分とは違う性別の子供とも積極的に遊んでいることが判明しました」


「やはり、子供というと男の子は男の子同士、女の子は女の子同士で遊ぶことが多いです。しかし、性別を意識していない子供にはあまり関係ないようです」


「故に男女差別というのも少なかったです。女の子だからお人形で遊んだり、男の子だから車で遊ぶというのも少なかったです」


「他にも、服装にも影響がありました。男の子と女の子の画像、ドレスとジーパンの画像を見せて、それぞれを合わせてもらった所、一般の幼稚園に通う園児より、女の子とドレス、男の子とジーパンを組み合わせる確率が減っていました」


「これは性別に囚われていない証拠でしょう」


「先行研究では、教師が子供に対し、性別を意識させると同姓同士で固まる傾向が確認されています」


「では、どうしてジェンダーニュートラルな幼稚園に通うことで将来成功しやすくなるのかと言いますと、経験に対してオープンになっていたからです」


「子供は遊んだり友達を交流することで成長します。一般的に女の子向けの遊びや男の子向けの遊びがあります。しかし、彼らはそんな区別に囚われません」


「男の子はヒーローごっこ、女の子はおままごと、など関係ないのです」


「区別なく遊ぶことで、より多くの経験をすることになります。また、子供の頃から異性と積極的に交流することで、多様性を学べます」


「これらの経験が多くなることで、将来の成功の確率が上がるのです」


「子供の頃の経験って貴重です。何より、思い出に残ったりします。大人になった時に影響を与えても不思議ではありません」


「ですので、読者様に幼稚園に通うお子さまがいらっしゃいましたら、選択肢の一つにジェンダーニュートラルな幼稚園を選んでみてはいかがでしょうか」


「男女の垣根を越えた大人に成長するかもしれませんよ」


「ただ、問題があるとするなら、ジェンダーニュートラルな幼稚園が少ないということです。少しは性別を意識させない取り組みが増えていますが、依然として少ないのが現状です」


「幼稚園でできなければ、家庭で行えばいいだけの話です。男の子だから、女の子だから、というステレオタイプに囚われず、一度は普段選ばないようなものを与えてみるのもいいかもしれません」


「子供の意外な趣味が見つかるかもしれませんよ」


「親の心子知らずというように、与えても関心を示さない場合もありますが……」


「まあ、仕方ないですね。子供にも好き嫌いはあります。ただ、強制するのは絶対にやめましょう。自分でコントロールできないことほど、苦しいことはありません」


「子供と言えど、自由に選ぶ権利はあります」


「子供は親の言うことを聞く人形じゃないぞ、という所で今回のまとめです」


「スウェーデンのジェンダーニュートラルな幼稚園に通う園児と一般的な幼稚園に通う園児を比較したよ」


「すると、ジェンダーニュートラルな幼稚園に通う園児は性別によるステレオタイプが弱かったよ」


「積極的に異性と遊んだり、男の子だから、女の子だからという行動も少なかったよ」


「多くのことに対してオープンになっていたよ。より多くの経験をするから、将来成功しやすいと考えられるよ」


「読者様も子供を幼稚園に入園させる際はご一考ください」


「ただし、今回の研究は小規模で、ジェンダーレスの研究は始まったばかりです。あくまで将来成功しやすくなる可能性が示されただけです」


「将来の成功を約束するものではありません!」


「実際に園児が大人になったのではありません。将来的にどのような影響があるのかは未知数です」


「個人的には多くの経験をすることは悪いことではないと思っています。ですので、成功する可能性が上がってもおかしくないと思っています」


「最終的に効果があると思うかどうかは読者様の判断になります。ご了承ください」


「ということで、今回は『性別を意識させずに育てるとステレオタイプに囚われず、将来成功しやすい』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、読者様が知りたい情報のリクエストも待ってまーす!」


「次回の『有害なユーザーネームを使っている奴は書き込みも悪質【BANは2倍以上】』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Early preschool environments and gender: Effects of gender pedagogy in Sweden

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