177_献血をすると健康になれるらしい【社会貢献もできる】 #健康 #社会

「クリミアの天使と呼ばれたフローレンス・ナイチンゲールは『私たちは、自分が誉められるためにではなく、私たちが選んだこの仕事に名誉をもたらし、それを前進させるために、心を打ち込んで事を成し遂げていこうではありませんか』と語りました。読者様は誉められるために仕事をしていませんか?」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『献血をすると健康になれるらしい』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は献血してますか?」


「病院で使われる輸血は健康な人の血液によって成り立っています。社会のためにも献血をするのは大事です」


「え? 『全然したことがない』ですか。それはダメですよ。もっと社会貢献してください」


「それに、献血には社会貢献以外のメリットがあることが判明しました」


「それは、健康です!」


「実は献血をすると健康になれることが明らかとなりました」


「社会貢献もできて、健康になれる。一石二鳥なのが献血なんです!」


「ですから読者様も、街中で献血を求める声を聞きましたら、積極的に参加しましょう」


「では、献血にはどのような健康効果があるのかと言いますと、PFASという物質を除去できるのです」


「PFASとはパルフルオロアルキル、もしくはポリフルオロアルキル化合物です。この物質には水や油を弾いて、熱に強く、薬品にも強く、光を吸収しない性質があります」


「そのため、撥水効果、表面処理、乳化剤、消火剤、コーティング剤など、様々な用途で使用されています。ですので、日用品にも多く含まれています。たとえばテフロン加工されたフライパン、耐水性か耐汚染性のある塗料に含まれています」


「ですが、自然界や体内で分解がほとんどされません。半永久的に残ることから、永久に残る科学物質(Forever Chemicals)としても知られています」


「PFASは健康問題とも密接に関わっていまして、肥満、コレステロール値の増加、動脈硬化、糖尿病、ガンなどの病気との関連があります」


「また環境への影響も懸念されており、近年では規制の動きもあります」


「読者様の中にはニュースでPFASを耳にした方もいらっしゃるかもしれませんね」


「とまあ、そんな健康にも環境にも悪い永久に残る化学物質を献血によって取り除けることが判明したのです。素晴らしいっ!」


「今回の研究はオーストラリアのマッコーリー大学のものです」


「研究者は285人の消防士を対象に実験を行いました」


「消防士が使う消火剤にはPFASが多く含まれており、普通の人よりPFASが蓄積しやすい職業です。そのため対象になりました」


「消防士を三つのグループに分けてランダム化比較試験を行いました」


「一つ目のグループは12週間ごとに血液を提供します」


「二つ目のグループは6週間ごとに血漿を提供します」


「三つ目のグループは対照群として、血液も血漿も提供しません」


「この実験を12ヶ月間行いまして、血液に含まれるPFASの濃度が変化するのか調べました」


「PFASは血中の血清タンパク質に結合しますので、血液を調べればPFASの濃度を調べることが可能です」


「結果は先にも述べた通り、血液か血漿を提供していたグループに血中PFAS濃度の低下が見られました」


「これはありがたい結果です」


「PFASは一度蓄積するとどうしようもありません。自然に任せても分解に時間がかかりすぎます。物質が無くなるより、人が亡くなるほうが早いです」


「また、運動や食事、睡眠に気を付けても一度蓄積したものは除去することはできません」


「ですので、血液の提供で減らせるのは画期的です!」


「読者様も健康のために、社会貢献のためにも献血をしましょう」


「今回の実験では、血液の提供より血漿の提供のほうがより効果的でした。実に血中PFAS濃度が30%も減少しました」


「具体的には、血液を提供したグループはPFASが1.1ng/ml減少し、血漿提供グループでは2.9ng/mlの減少が確認されました」


「ただ、血液を提供したグループより血漿を提供したグループのほうが、提供した量が多かった、との指摘もあります」


「一回あたり最大で、血液は470mlを提供し、血漿は800ml提供していました。単純に量の違いが濃度の低下に差を出したのかもしれません」


「とにもかくにも献血でPFASを減らせるのは間違いないです。街で見かけたら積極的に献血しましょう」


「献血にはいくつか種類があります。血漿成分献血では、血漿だけを提供する方法もあります。輸血するのではなく、薬を作るために行われますよ」


「詳しいことは白地に赤い十字架のマークの組織に確認してください。私は専門家ではありませんので、詳しいことは分かりません」


「専門家に丸投げした所で、今回のまとめです」


「PFASにさらされる機会の多い消防士に血液もしくは血漿を提供してもらったよ」


「すると、献血をしたグループの血中PFAS濃度の低下が確認されたよ」


「PFASは健康に悪い物質だよ。しかも、永久に残ることでも有名な科学物質だよ。健康のためにも社会貢献のために献血をしようね」


「簡単に健康に近づく方法ですので、是非お試しください」


「ただ、PFASの除去に関する研究は始まったばかりです。どんどん新しい研究結果が出てくるでしょう」


「それに輸血を受けた患者の血中PFAS濃度に変化があるのかなどは不明です」


「これからの研究結果に注視したいと思います」


「ということで、今回は『献血をすると健康になれるらしい』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、読者様が知りたい情報のリクエストも待ってまーす!」


「次回の『絵文字はちゃんと感情を正確に伝えてくれる』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Effect of Plasma and Blood Donations on Levels of Perfluoroalkyl and Polyfluoroalkyl Substances in Firefighters in Australia: A Randomized Clinical Trial

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