171_女性の上司は部下に気を使わないとよくない感情を持たれてしまう #ビジネス #人間関係

「ピーター・ドラッカーは『知識社会とは非階層の社会であって、上司と部下の社会ではない』と言っています。あんまり、上司と部下の関係は考えなくてよさそうです」


「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『女性の上司は部下に気を使わないとよくない感情を持たれてしまう』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様に上司はいますか? それとも、読者様が会社のトップだから、上司はいませんか?」


「え? 『仕事ができない嫌味な上司がいる』ですか。それは災難ですね。今すぐ転職しましょう」


「さて、今回どうして上司のお話を持ち出したのかと言いますと、上司の性別によって部下の態度が変化することが明らかになったからです」


「読者様の上司は男性ですか? それとも女性ですか? もしくは読者様が上司と言われる役職に就いていますか?」


「一体どうなんでしょうね?」


「今回の研究はアメリカのミドルベリー大学のものです」


「研究者は平均年齢35歳の2714人の男女を集めて、仕事に従事してもらいました。ちなみに男性が47%で、女性は53%でした。特に男女比は偏っていません」


「仕事は在宅で行ってもらいましたが、『上司が仕事ぶりをモニタリングしています』と伝えられました」


「そして、被験者の仕事が半分まで進んだところで、被験者に対して仕事のフィードバックを与えました」


「その際に、仕事のフィードバックをしたのが女性か男性かランダムで変えました」


「要は、仕事を男性の上司が評価するか、女性の上司が評価するかで被験者に違いが見られるのか調べたのです」


「さて、どうでしょうか? フィードバックの内容に違いがない場合、フィードバックをする相手が男性か女性かで、読者様は考えに違いが出ると思いますか?」


「もし、違うと思うなら、男性と女性のどちらがより有効に働くのでしょうか?」


「女性の社会進出が進んでいるとはいえ、まだまだ男性中心の社会です。なので、男性のフィードバックを好意的に受け取るのでしょうか?」


「それとも、女性の方が忌憚ない意見を言うから、女性のフィードバックをありがたがるのでしょうか?」


「フィードバックの内容が同じなら上司の性別なんて、関係ないです。普通なら同じように感じるはずですが……」


「結果はですね…………女性の上司からフィードバックを受けた被験者は、仕事の満足度が大きく低下していました!」


「満足度が低下したのはもちろん男性と女性の両方ですよ」


「何ということでしょうか。ただ、女性がフィードバックをしただけで、被験者の満足度が低下してしまったのです」


「さらにさらに、女性の上司からフィードバックを受けた被験者は、仕事を続ける気力が減っていました」


「『同じ仕事をしたいか?』と問いかけると、続けたくないと回答していたのです」


「これは気を付けないといけませんよ」


「女性の上司が多い職場で、男性の部下にフィードバックばかりしていると仕事のやる気がなくなり、辞職しかねません」


「もしかして、女性を下に見ているのではないか? なんて思った読者様はいますでしょうか?」


「今回の実験では、過去に有能な女性の上司を知っている被験者も含まれていました。ですが、他の人と同様に、女性の上司からのフィードバックに対して、いい感情を抱きませんでした」


「上司が有能であるかどうかはあまり関係ないみたいです。……残念」


「ただ、女性の上司のフィードバックを見ていないわけではないみたいです。フィードバックそのものは真摯に受け止めるようです」


「男性の上司にフィードバックを受け取った時に比べて、フィードバックを読む時間が長くなっていました」


「つまり、フィードバックは有効なんです。ですが、女性から指示を受けたくない、という人が多くいるようです」


「伝え方さえ間違えなければ、女性の上司が輝けるのです」


「たとえば、フィードバックした人を匿名にしたり、フィードバックをした人の性別は関係ないことを最初に教えておけば問題ありません」


「また、先行研究によると、女性の上司に期待する役割は批判的な意見ではないそうです」


「女性の上司には、部下の称賛を求める傾向が強いようです」


「これを踏まえると、フィードバックのやり方も見えてきます」


「つまり、女性の上司がフィードバックをする際は、部下を褒める内容にすればいいのです。褒めながら、悪い部分を指摘して改善するように促すと部下は喜んでくれること間違いなし!」


「かなりの難題かと思いますが、成功すれば部下のやる気が上がります。信頼関係を築ければ、批判的なフィードバックに対して、よくない感情を抱かなくなります」


「読者様もそこら辺の人に注意されるのと、信頼している人から注意されるのでは、受け取り方が違いますよね」


「信頼関係があれば、『この人は自分のために言ってくれているんだ』と思えます。是非、頑張ってみてください」


「まだまだ、女性が会社で出世するのは難しい状況です」


「アメリカの代表的な企業500社、いわゆるS&P500の大企業では、従業員の45%が女性です。ですが、中間管理職だと女性の割合は37%に減り、さらに上の役職だと26%、CEOともなると5%しかいません」


「女性の上司にいい感情を持たれないのも出生を阻む要因となっているようです」


「会社の管理職に女性が少ないのが現状ですが、光明は見えています」


「というのも、若い世代ではフィードバックを受けるのが男性でも女性でも、大きく差がなかったのです!」


「昔に比べて、性による差別の是正が進んでいることに他なりません」


「ただ、年齢を重ねるほどに差別する傾向は残っています。とても残念です」


「忌憚ない意見を言いたい職場を作りたいなら、老害は排除しましょう」


「若い人だけで会社を作れば、女性だとか男性だとか、そういった下らない差別とは無縁になります」


「部下に嫌な顔をされたくない女性の読者様は、自分で会社を作って若い人をたくさん雇用するといいかもしれませんね」


「適当に起業を進めた所で今回のまとめです」


「被験者を集めて仕事をしてもらったよ。仕事の途中で男性もしくは女性の上司からフィードバックを与えたよ」


「すると、女性の上司からフィードバックをもらった場合、仕事の満足度が減ったり、やる気を失ったよ」


「女性が部下にフィードバックを与える際には気を付けてね」


「いつしか、こんな性別なんて気にしなくていい時代が来るといいですね」


「ということで、今回は『女性の上司は部下に気を使わないとよくない感情を持たれてしまう』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『背を伸ばすには何をして、何を食べればいいのか調べてくれた』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

Do Workers Discriminate against Female Bosses?

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