170_ベジタリアンは健康にいいですか? いいえ、健康に悪いです #食べ物 #健康
「電気技師であり発明家であるニコラ・テスラは『直観は、知識を超越する。われわれの脳の中にある、素晴らしい組織に比べれば、論理や計画的な努力は、取るに足らないものになってしまう』と、残しています。アイデア一発で逆転することもありますよね」
「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『ベジタリアンは健康にいいですか? いいえ、健康に悪いです』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は野菜が好きですか?」
「え? 『野菜大好き! いっつも野菜を食べている』ですか。なるほどなるほど」
「世間にはお肉は食べず、野菜しか食べない菜食主義者、いわゆるベジタリアンがいます。読者様もその一人なんですかね?」
「一般的にベジタリアンは野菜をたくさん食べているので、健康的なイメージを持たれているでしょう。読者様も少なからず、思っていると思います」
「ですが、本当に健康なんでしょうか?」
「読者様は自信を持って『ベジタリアンが健康である』と言い切れますか?」
「ということで、スタンフォード大学がベジタリアンと健康についての研究をしてくれました」
「研究チームは、肉を食べる普通の食事(非ベジタリアン)をする人を24428人、菜食主義者(ベジタリアン)を7506人、ビーガンを16254人の健康を調査しました。合計48188人を18年間に渡って調査しました」
「ちなみにビーガンとは、完全な菜食主義者のことです。肉や魚を食べないのに加えて、卵、乳製品、はちみつなども食べません。口にするのは植物性のものだけです」
「ベジタリアンにも分類がありまして、ラクト・ベジタリアン、オボ・ベジタリアン、ラクト・オボベジタリアン、ペスコタリアン、ポーヨ・ベジタリアン、セミ・ベジタリアンなどがあります」
「ラクト・ベジタリアンは、肉と魚は食べませんが、乳製品は食べます。ラクトは『乳』という意味です」
「オボ・ベジタリアンは、肉、魚、乳製品は食べませんが、卵は食べます。オボは『卵』という意味です」
「ラクト・オボベジタリアンは、肉や魚は食べませんが、乳製品や卵は食べます。世間が想像するベジタリアンと言えるでしょう」
「ペスコタリアンは、肉を食べない人です。魚は食べてOKです。かなりハードルが低いので、とても始めやすいです」
「ポーヨ・ベジタリアンは、肉類の中でも鶏肉だけは食べます。ベジタリアンになりたいけど、肉も食べたい人向けの食生活です」
「セミ・ベジタリアンは、野菜中心ですが時々お肉を食べる食生活です。普通の人より、野菜が多くて肉が少ない生活をしている人です」
「とまあ、こんな感じでベジタリアンにもたくさんの種類があります」
「で、話を研究に戻します。非ベジタリアンとベジタリアンの栄養や健康を比較しまして、本当にベジタリアンが健康にいいのか導き出しました。比較の際には病気や喫煙、アルコールの摂取量は調整されました」
「さて読者様はどのような考えをお持ちですか? ベジタリアンは野菜中心だから健康に決まっている? それとも、野菜しか食べないから栄養が偏る?」
「結果は……ベジタリアンは脳卒中のリスクが20%高くなっていました!」
「うーん、ベジタリアン残念!」
「誠に残念ながら、ベジタリアンは脳卒中になりやすかったのです」
「日本の研究でも、お肉を食べる量が少ない人は脳卒中の発生率と死亡率が増加すると確認されています」
「ここまでベジタリアンにいい部分がありません」
「ですが、ベジタリアンにもいいデータが出ています。ベジタリアンは虚血性心疾患のリスクが低くなっていたのです」
「虚血性心疾患とは、心臓には全身に血液を送り出すポンプの役割があります。このポンプが弱まり、心臓に血液が送られなくなる病気です」
「当然、心臓に欠陥を抱えますので命に関わります」
「心臓を守れるのがベジタリアンだったのです」
「ですが、話はここで終わりません」
「ベジタリアンの中には魚は食べてもいいけど、肉を食べないペスコタリアンがいましたよね」
「このペスコタリアンですが、脳卒中のリスクが非ベジタリアンと同じで、虚血性心疾患のリスクが減る、という両方のいいとこ取りをしていたのです」
「つまり、健康的な食生活は魚以外の肉を食べないことだったのです!」
「やはりですね、ビーガンなどの行きすぎた食生活は栄養が偏ってしまいます。ビタミン12が不足したり、コレステロール値が低くなります」
「あまりにもコレステロール値が低くなると脳卒中のリスクが高まります。魚にはビタミン12が含まれています」
「そのため、ベジタリアンの中でもペスコタリアンは脳卒中のリスクが増えなったのでしょう」
「結局の所、バランスのいい食生活が最強なんです」
「お肉の食べ過ぎはよくないですし、行きすぎたベジタリアンもダメなんです」
「え? 『そんな簡単には食生活を変えられない』ですか。そうですね、一度身に付いた習慣を変えるのは難しいです」
「健康にいいからと言って簡単に食習慣を変えられるなら、誰も苦労はしません。まずは、お肉を減らして、野菜を増やすことから始めましょう」
「千里の道も一歩からです」
「とりあえず歩き始めていたら、いつかはゴールに辿り着きます。少しずつでもいいから、歩くことが大切ですよ」
「ありきたりなアドバイスをした所で今回のまとめです」
「普通の食事をしている人と、ベジタリアンと、ビーガンを比較したよ」
「すると、ベジタリアンは脳卒中のリスクが高まることが判明したよ。でも、虚血性心疾患のリスクは減るよ」
「一番いいのは、魚以外の肉を食べないペスコタリアンだったよ。非ベジタリアンとベジタリアンのいいとこ取りな結果になったよ」
「読者様も健康になりたければ、食生活を見直しましょう」
「普段の食事に野菜を増量して、お肉を減らすことが肝心です」
「美味しい野菜はいくらでもあります。お肉の代わりになる野菜を探してもいいと思いますよ」
「まあ、最終的には読者様が決めてください。欲望のままに食事をするか、健康に気を使って食事をするかは、読者様の自由です」
「ということで、今回は『ベジタリアンは健康にいいですか? いいえ、健康に悪いです』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『女性の上司は部下に気を使わないとよくない感情を持たれてしまう』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Risks of ischaemic heart disease and stroke in meat eaters, fish eaters, and vegetarians over 18 years of follow-up: results from the prospective EPIC-Oxford study
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