166_メガネをかけたら成績が上がった #ファッション #勉強

「イギリスの名女優の言葉を紹介しましょう。『美しい目を得るには、他人の良い点を見て、 美しい唇を得るには、優しい言葉だけを話し、 落ち着いた物腰には、あなたは決して一人ではない という知識と共に歩きなさい』だ、そうです。これははオードリー・ヘップバーンの言葉です」


「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『メガネをかけたら成績が上がった』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はメガネをかけていますか?」


「え? 『視力が悪いけど、コンタクトを使っている』ですか。そうですね、メガネ以外の選択肢もありますからね」


「もしかしたら、手術して視力矯正をしている読者様もいるかもしれません」


「どうして、メガネを話をしたのかと言いますと、メガネをかけると成績が大幅にアップすることが明らかとなったからです!」


「読者様もコンタクトからメガネに変えると成績アップが狙えるかもしれない、という話です。とてもありがたい話です」


「今回の研究はジョンズホプキンス大学のものです」


「アメリカでは、視力が悪いのにメガネをかけていない学生が200万人以上いるそうです」


「そこで研究チームは、学生たちに無料でメガネを配るようにしました。その数は5年間で8000個以上だそうです。多いですね」


「メガネの配布と同時に学生2304人を対象に実験を行いました。実験内容は至ってシンプルでして、メガネを与えた直後のテストの成績と、メガネを与えてから1年後のテストの成績を比べる、というものです」


「この実験はランダム化比較試験となっていまして、メガネを与えなかったグループと比較しました」


「メガネを与えた場合とメガネを与えなかった場合で、成績の伸び率を調べたのです」


「客観的に実験の内容を評価できる方法でして、とても信頼できるデータとなっています」


「それで、結果は言うまでもなく、メガネをかけていた場合は成績がアップしていたのです!」


「いやー、とてもありがたい結果となりました。ただ、メガネをかけるだけで成績がアップするのですから、お得です」


「特にですね、元々の成績が低い学生に効果を発揮していました」


「もし、読者様がお子様の成績で悩んでいるようでしたら、塾に行かせるよりもメガネを与えた方がいい結果を出してくれるかもしれません」


「ここで読者様が気になっている疑問に答えます。どれくらい成績がアップしたの?」


「いくら成績がアップするのだとしても、微々たるものならわざわざメガネを与えるメリットがありません」


「物というのは、紛失したり、壊れたりしたら、買い直す必要があります。何度も続けば手痛い出費になります。特に子供の場合、乱暴に扱って壊してしまう可能性もなきにしもあらず」


「効果が微々たるものなら損失が大きくなるかもしれません」


「ですが、安心してください!」


「メガネの成績アップ効果は微々たるものではありません!」


「メガネを与えた場合……2ヵ月~4ヵ月多く勉強するのに匹敵していたのです」


「メガネ一つで最低でも2ヶ月多いのです。これは子供にメガネを与えるべきですね」


「だってメガネを与えなかった子供は12ヶ月分しか勉強しないのに退対して、メガネを与えた子供は14ヶ月分の勉強をしていたことになるのです」


「この2ヵ月はかなり大きいでしょう」


「しかも最低で2ヵ月です。特に、元の成績が悪かった学生はもっと効果が望めました」


「実に、4ヶ月~6ヶ月多く勉強するのに匹敵する成績の伸び率だったのです」


「いやはや、驚異的な伸び率です。元の成績が悪いため、伸び率が大きくなるのは想像できます」


「10点の生徒を50点にするのと、90点の生徒を100点にするのでは、前者のほうが圧倒的に楽です。一定の値まですぐに上手になるのは、よくある光景です」


「ちょっとした妄想ですが、1年で6ヶ月分の追加の勉強をしているのなら、2年間メガネをかけたら追い付けそうですね。……まあ、妄想なので真に受けないでくださいね」


「妄想は妄想として、横に置いておくのですが、2年間メガネをかけても効果がないことも分かっています」


「というのも、メガネを与えられてから1年後のテストの成績はアップしましたが、2年後のテストの成績がアップすることは確認されませんでした」


「え? 『メガネで成績アップするのは期間限定のボーナスステージなの?』ですか。もし、そうだとしても、メガネをかけるのは悪くないと思いますよ」


「でも、研究者の考えは違います。2年ともなるとメガネを壊したり、紛失したり、度が合わなくなってメガネをかけなくなった。そのため、メガネの恩恵を受容できなくなった。と考えています」


「つまり、メガネの恩恵を最大に受けとるには定期的にメガネを与える必要があります」


「正しくメガネをかけ続けることが大事なんです。勉強を助けてくれるアイテムはメガネなんです」


「ただ、今回の実験の対象者は元々の視力が悪かった学生を対象にしています」


「目が悪いのにメガネがなかったので、教師が黒板なりホワイトボードに書いた文字が見えていなかった可能性があります」


「単純に、文字がよく見えるようになったから成績がアップした可能性もあります」


「よく見えていなかった学生がよく見えるようになった。それだけの話かもしれません」


「まあ、メガネ=頭がいい、という思い込みで成績がアップした可能性もあるので、何とも言えませんが……」


「歯切れが悪くなった所で今回のまとめです」


「視力が悪い学生に適切なメガネを配布したよ」


「すると、1年後の成績が大幅にアップしたよ」


「視力が悪い場合は自分に合ったメガネをかけようね」


「今回は視力が悪い学生を対象にしています。そのため、視力がいい学生が伊達メガネをかけた場合などの効果は不明です」


「ただ、人は思い込みに大きく左右される生き物でもあります。メガネにいいイメージを持っていると効果が出てもおかしくありません」


「子供にメガネを与える場合は、『頭がよくなるメガネ』と付け加えると効果が期待できるかもしれません」


「まあ、ともかく、視力が悪いのにメガネをかけていないと成績がアップしないのは間違いないです」


「生活に困らないからメガネをかけない、と怠惰な生活をしていると周りに置いていかれるかもしれませんね」


「メガネをかけるか、メガネをかけないかは読者様の判断に任せます」


「ということで、今回は『メガネをかけたら成績が上がった』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。質問やリクエストも待ってまーす」


「それでは、次回の『芸術活動していると犯罪から遠ざかる』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

Effect of a Randomized Interventional School-Based Vision Program on Academic Performance of Students in Grades 3 to 7A Cluster Randomized Clinical Trial

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