159_勉強の効率をアップさせる睡眠の方法が判明した件 #勉強 #睡眠

「シェイクスピアの四代悲劇に数えられない『ロミオとジュリエット』の台詞を今回は紹介しましょう。『名前がどうしたというの? 私達がバラと呼んでいる花は、ほかのどんな名前で呼んでも、同じようにいい香りがするわ』と。大事なのは名前ではなく、そのものの本質です」


「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『勉強の効率をアップさせる睡眠の方法が判明した件』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は『寝ながら学習ができたらいいな』と思ったことはありませんか?」


「え? 『そんな都合のいい話はない』ですか。いいえ、そんなことはありません」


「確かに寝ながら勉強することはできません。ですが、睡眠学習の効果を大幅にアップさせる方法はあるのです」


「読者様も勉強した成果が定着するに睡眠が大事、ということは聞いたことがあると思います」


「普通に寝るより、もっと効率的な睡眠の方法が今回……発見されました!」


「どうですか? 素晴らしくないですか?」


「同じ勉強をしても、睡眠の仕方で覚えている量が変わるのです。テストの成績の差は勉強の量じゃなくて、睡眠の仕方だったと言っても過言ではありません」


「今回の研究はドイルのアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルクが行ったものです」


「どんなことをしたかと言いますと、香りです」


「単にバラの香りのアロマを撒いただけです」


「たったそれだけ、学習効率がアップしたのです」


「54人の学生を集めて、4つのグループに分けました。勉強の時、睡眠中、そして学習の成果を確認するためのテストの時に、それぞれアロマを嗅ぐ場合と嗅がない場合を比べました」


「一つ目のグループは、勉強の時とテストの時にアロマを嗅ぎました。睡眠中はアロマを嗅ぎませんでした」


「二つ目のグループは、勉強の時と睡眠中にアロマを嗅ぎました。テストの時はアロマを嗅ぎませんでした」


「三つ目のグループは、勉強の時、睡眠中、テストの時、全てでアロマを嗅ぎました」


「四つ目のグループは、勉強の時、睡眠中、テストの時、全てでアロマを嗅ぎませんでした」


「ちなみに実験の期間は7日間です」


「実験の内容は至ってシンプルです。勉強の時、睡眠中、テストの時、それぞれでバラの香りのアロマを嗅いでもらっただけです」


「これなら、読者様も明日からできます」


「それで結果ですが、先にも述べた通り、アロマを嗅いだグループはテストの成績がよかったのです。およそ30%ほど成績がよかったのです」


「ただし、睡眠中にアロマを嗅がないと意味がない、ことも同時に判明しました」


「4つのグループの中には、全くアロマを嗅がないグループと、勉強の時とテストの時にはアロマを嗅いで睡眠中にはアロマを嗅がないグループがありましたが、この二つのグループに成績の差はありませんでした」


「成績が上がったのは睡眠中にアロマを嗅いだグループだけだったのです!」


「読者様も勉強した日の夜はアロマを炊いて寝てください。学習効率が30%アップしますよ」


「アロマを炊くだけ学習効率がアップするのですから、やらない手はありません」


「1時間長く勉強して、睡眠時間を削るのはバカらしいです。時代は短時間勉強と効率のいい記憶の定着です」


「読者様も資格取得のために夜遅くまで勉強しないでください。そんな夜遅くまで勉強しても、寝なかったら記憶は定着しません。もったいないです」


「睡眠不足で翌朝を迎えてもいいことはありません。アロマを炊けば、たっぷり睡眠を取って、勉強した内容も忘れない。一石二鳥です」


「これからは時間を有効活用してくださいね」


「アロマが学習効率を上げてくれるのは間違いないのですが、詳しいメカニズムはわかっていないようです」


「まあ、私たちが必要なのは使える知識であって、詳しいメカニズムではありません」


「車の免許を持っていたら、運転できて便利です。ですが、車の細々した仕組みを知っていないのと同じです」


「大事なのは便利な技術を使いこなす能力です。なので、メカニズムがわからないから使いたくない、と考えるのは損しますよ」


「とはいえ、昔から香りと記憶は密接に結び付いている、とされています。おそらく、今回の実験も香りによって記憶が強化されたのでしょう」


「香りと記憶の関係を話した所で今回のまとめです」


「学生を集めて、勉強の時や睡眠中、テストの時にそれぞれバラのアロマの香りを嗅いでもらったよ」


「すると、睡眠中にアロマを嗅いだグループのテストの成績が30%ほど上がったよ」


「睡眠中にアロマを嗅ぐと記憶の定着がより進むことが判明したよ」


「とても簡単なので、勉強した後は読者様も試してみてね」


「それとですね、テストの時にアロマを嗅いでいると記憶の定着がより進むそうです。香水を振り撒いたり、マスクに匂いをつけたりするといいかもしれません」


「カンニングと疑われることもなく、テストの成績を上げることが可能です。是非、お試しください」


「ただ、今回の実験ではバラの香りでしか試していません。他の香りで同じ効果があるのか、それともバラ以上の効果があるのかは不明です」


「しかし、アロマを嗅ぐと睡眠の質が改善したり、不安が解消されたり、ストレスが軽減したりするなどメリットが多数あります」


「バラ以外のアロマでも、十分効果が期待できるでしょう」


「仮に、学習効率が上がらなくても、他の効果があります。決して損するわけではありません」


「一度くらいお試ししても、罰は当たりませんよ」


「以前にも”091_匂い次第で健康な食事も不健康な食事も売れる”で人の行動が変化することは述べました。匂いが人の行動と密接に関わっているのは間違いなさそうです」


「匂いで人を好きになる人もいます。あまり、匂いを侮らないほうがいいですね」


「ということで、今回は『勉強の効率をアップさせる睡眠の方法が判明した件』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『リモート会議が対面の会議より疲れる4つの理由』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

How odor cues help to optimize learning during sleep in a real life-setting

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