156_60%も多くアイデアを閃く方法があった【超簡単】 #アイデア
「ピーター・ドラッカーによると、『知識労働者が生産するのは物ではなく、アイデア、情報、コンセプトである』だ、そうです。知ってましたか?」
「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『60%も多くアイデアを閃く方法があった』のお話をしますよ」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はアイデアが出ずに困った経験はありませんか?」
「え? 『ちょうど今、アイデアを出せ、とせっつかれている』ですか。とてもタイムリーな読者様がいたようです」
「そんな読者様に朗報です」
「なんと、普通より60%もアイデアが出る方法が判明しました!」
「パチパチパチパチ。いやー、素晴らしいですね。これで読者様もアイデアマンになれますよ」
「え? 『そんなご託はいいいから、さっさと教えろ』ですか。まったく、せっかちな人は嫌われますよ。何より言い間違いしているではないですか」
「まあ、挙げ足取りはこのくらいにして、本題に入りましょう。今回の研究は世界に名だたるスタンフォード大学が行ってくれました」
「176人の学生と成人を集めて、4つの異なる条件でアイデア出しを行ってもらいました」
「一つ目の条件は、屋内でトレッドミルを使って歩く」
「二つ目の条件は、屋内で座っている」
「三つ目の条件は、屋外を歩く」
「四つ目の条件は、屋外で車イスに座り、押してもらって移動する」
「それぞれの条件を実行した後、被験者は4分間の創造性テストを受けました。創造性テストとは特定のオブジェクトの本来の使い道とは、別の用途を考えるテストです」
「身近にある、ボールペンで考えてみましょう。本来の用途はもちろん字を書くことです。では、別の用途とは何でしょうか?」
「たとえば、文鎮の代わりです。重りの代わりとします。他にも、まっすぐな形を利用して、定規の代わりにできます。目の前に持ってきたら、目隠しにできます。突き刺すことで武器にも転用できます」
「このように、別の用途を考えるのが創造性テストです」
「そんな感じで、座ったり歩いた後にアイデアを出してもらいました」
「条件そのものはどれも難しくありません。時間も5分~16分と、長くありませんでした」
「研究者が調べたかったのは、二点あります。一つ目は、歩いている場合と座っている場合でアイデアが浮かぶのかどうか?」
「二つ目は、屋内と屋外、環境の違いでアイデアが浮かぶかどうか? の二点です」
「さて、読者様はどう考えますか?」
「読者様も一度は散歩をしながらのほうが、アイデアが出る。ということを聞いたことがあるかもしれません」
「もし、事実だとするなら、屋外を歩いたグループが一番アイデアを出すことになるでしょう」
「それで結果がどうなったのかと言いますと…………歩いている時にアイデアがより多く出ていたのです」
「そう、先にも述べた通り、歩いている時は座っている時に比べて60%もアイデアが出ていたのです!」
「この実験の肝は歩いている時です。つまり、環境の違いは関係ありませんでした」
「屋内でも屋外でも、歩いている場合はアイデアが多く出ました」
「読者様もアイデアが欲しい時は歩きましょう。たとえ、屋内でも効果が期待できます」
「わざわざ、外に出向く必要はなかったのです」
「面白い結果ですよね。大事なのは環境ではなく、歩くことだったのです」
「要するに、アイデアが欲しけりゃ、足を動かせ、ということです」
「足を動かすと血行がよくなります。当然頭に送られる血の量が増えます。脳のエネルギー源である糖質も送られることになります。栄養たっぷりになるので、アイデア出しも捗るのでしょう」
「それに座りっぱなしが健康に悪影響を及ぼします。以前にも”106_【現代人は座りすぎ】座りっぱなしは死亡率を上げるから30分でもいいから立ち上がろう”で座りっぱなしの危険性についてお話しています」
「健康のためにも座りっぱなしで悩むのはやめましょう」
「一つ注意して欲しいことがあります。歩いている時に、集中力が必要な作業をするとマイナスの影響があることも明らかとなりました」
「読者様は『コテージ』『スイス』『ケーキ』という三つの単語を聞いて、何か一つの単語が連想できますか?」
「正解はチーズです。このような関連付けタスクと呼ばれる作業の場合、歩いていると若干のパフォーマンスの低下が見られました」
「新しいアイデアが欲しい時に歩くのは有効ですが、集中力が必要な場合にはマイナスな効果があります。覚えておいてください」
「ちなみにですね、Appleの創業者である、スティーブ・ジョブズやFacebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグも歩きながら会議をしていたようです」
「世界に通用するアイデアが、歩きながら生まれたと思うと、夢のある話ですよね」
「読者様も他とは一線を画すアイデアが欲しいなら歩きながら、アイデアを考えましょう」
「次の億万長者になるカギは歩くことですよ」
「世界の大企業に対抗する術をお話した所で、今回のまとめです」
「被験者を集めて、歩いたり、座ったり、屋内にいたり、外に出たりしてアイデアが出るかどうか調べたよ」
「すると、歩いていたグループは座っていたグループに比べて60%も多くアイデアを出していたよ」
「アイデアに必要なのは歩くことだったんだよ。アイデアは足で稼ぐんだよ」
「読者様も世界に通用するアイデアを閃くために歩きながら考えましょう。今までとはひと味違ったアイデアが思い浮かぶかもしれませんよ」
「私も読者様に素晴らしいアイデアを届けるために、今後は歩きながらお話したほうがいいかもしれませんね」
「ということで、今回は『60%も多くアイデアを閃く方法があった』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」
「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『酔っぱらいはやっぱり自分が酔っていることを正しく認識できないことを研究したぞ』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Taking a Walk May Lead to More Creativity than Sitting, Study Finds
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