117_恋愛で失敗する人は同じ失敗を繰り返す【好きな人のタイプ】 #恋愛 #性格

「知っていますか? 『恋が入ってくると、知恵が出ていく』そうです。ドイツで法学を修めた詩人のフリードリヒ・フォン・ローガウの言葉です」


「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『恋愛で失敗する人は同じ失敗を繰り返す』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は恋愛してますか?」


「え? 『毎日してる』ですか。とても恋多き人生を送っているのですね。いいと思います」


「では、読者様はどんなタイプの人が好きですか?」


「え? 『好きになった人がタイプ』ですか。なるほど。恋人もさぞかし鼻が高いのではないでしょうか」


「ですが、大体の人は同じようなタイプの人を好きになる傾向が確認されたのです」


「つまり、恋愛に失敗する人は次も同じような人を好きになるので、また恋愛に失敗する確率が高いのです」


「逆に、いい恋愛をする人は、次の人もいい人なので、辛い思いが少ないかもしれませんね」


「トロント大学の研究者は、恋愛において好みのタイプがあることを明らかにしてくれました」


「研究者は現在の恋人もしくは結婚相手以外に、過去に付き合っていた経験がある332人を対象にビッグファイブと呼ばれる性格診断を行いました」


「ビッグファイブとは、協調性、外向性、開放性、誠実性、神経症的傾向の5つから性格を診断するものです。信頼と実績のある科学界では定番の性格診断です」


「研究者は対象の332人の性格診断を行いましたが、それ以外に過去に付き合っていた恋人の性格についてもアンケートを取りました」


「面白いっすね。恋愛遍歴を聞くなんて、相当ですよ」


「とまあ、そんな感じで調査した結果、現在の恋人と過去の恋人が似た性格をしていることが判明しました」


「これは読者様も納得できるのではないでしょうか?」


「ご自身の経験と照らし合わせたら、自ずと答えはでてきます。優しい人でしょうか? 真面目な人でしょうか? 気が強い人でしょうか? それとも自分勝手な人ですか? 似たような性格の人と付き合ってきませんでしたか?」


「今回の調査は性格面を確認しました。ですが、身体的特徴が似ていも不思議ではありません。醤油顔? ソース顔? 塩顔?」


「痩せ型かもしれませんし、髙身長がいいのかもしれません」


「男性の読者様なら、おっぱいの大きさにこだわりがあるかもしれませんね」


「大なり小なり、好きになった人に共通点があるかと思います」


「でも、自分の分析って難しいですよね。もしかしたら、友達の過去の恋人を想像するほうがイメージしやすいかもしれませんね」


「私の友達にも、いっつも同じシチュエーションでキュンキュンしている子がいます。いっつも同じような人を好きになっていました」


「つまり、読者様の恋愛遍歴をつまびらかにしたら、次に付き合う人を特定することができるかもしれません!」


「ですので、好きになった相手がいい人なら問題ありません。素敵な恋愛を何度も繰り返すでしょう」


「問題は相手が悪い人だった場合です。たとえば、サディストやナルシストです。これらの人と付き合って、別れる時には『こんな人とはもう付き合わない!』と覚悟を決めても、結局次に付き合うのは悪い人なんです」


「いやー、恐ろしい。覚悟なんて意味ないんです」


「友達にいませんか? いっつも辛い恋愛をしている人。何度も繰り返してしまうのは、このためだったのです」


「そういう人に限って、忠告をしても聞き入れてくれないのです。せっかくのアドバイスも徒労に終わるのです。がっくし」


「研究者は好みのタイプの性格についても分析しました。タイプを特定することはできませんでしたが、興味深いことが明らかになりました」


「それは、好きになる人は自分自身の性格と似ている、ということです」


「読者様も『君たち似た性格をしている』と言われたことはありませんか?」


「人はですね、無意識のうちに自分と似た人を好きになるのです!」


「研究者は好きな人と一緒に過ごしていると安心したりリラックスできるのは、自分と相手が似ているからです」


「考えが似ているから、不必要な争いを生みません。同じことを考え、同じ経験をするので、二人の間に溝が生まれません。だからこそ、心が通じ合うのです」


「本当に面白い研究です。好きになる人の性格が似通っていて、さらに自分とも性格が似通っている人を好きになる」


「なんですが、例外があります」


「実はですね、特定の性格が強い人は好きになる人の性格が似通っている確率が低いことが判明しました」


「その性格とは、外向性と開放性です」


「外向性が高い社交的です。いろんな場所に出向くことになるので、たくさんの人と出会います。出会いの多さが恋愛にも反映されるかと思います」


「次に開放性です。開放性は好奇心のことです。好奇心が高いから、常に新たな刺激を求めます。同じような経験を拒むので、似たような性格の人を好きになりにくいと考えられます」


「考えてみれば納得の理由です。とても感慨深い結果です」


「ですが人には、新しいことを嫌って同じことを繰り返す現状維持バイアスがあります」


「特に神経症的傾向が高い人はメンタルが弱いです。新しいことに挑戦なんてしません。たとえ、苦しい結果になるとしても、最低な選択肢を選び続けます」


「読者様の苦しい恋愛が続くかどうかは、読者様の性格にかかっています」


「もし読者様が社交的で好奇心旺盛なら、今まで好きになった人とは全然性格の違う人を好きになるでしょう」


「ですが、社交的でも、好奇心旺盛でもなければ、安定を求めて似たような恋愛をすることになるでしょう」


「結局、性格次第という所で、今回のまとめです。たくさん人の恋愛遍歴を調べたら、恋愛の傾向が確認されたよ」


「好きになる人の性格は過去から現在まで似た性格の人になるよ」


「しかも、自分の性格と似た性格の人を好きになるよ」


「でも、外向性と開放性が高い人は、この結果に当てはまらないよ」


「読者様も自分の恋愛遍歴を確認して、次に好きになりそうな人を予測するのも面白そうだね」


「もし、好きになる人を変えたいなら性格を変えるしかないです」


「性格を変えるには、行動を変えるのが一番です」


「いつもは行かない場所に行ってみたり、普段喋らない人と喋ったりしてください。そうすると段々と性格も変化していきます」


「さて、読者様はどんな人がタイプなのでしょうか?」


「ということで、今回は『恋愛で失敗する人は同じ失敗を繰り返す』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『科学者の成果は顔の美醜で判断される』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

Consistency between individuals' past and current romantic partners' own reports of their personalities

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