114_プレゼントはラッピング次第でより喜ばれる #人間関係 #幸福 #好意

「知識は持っているだけでは意味がありません。『知識を与えるよりも感銘を与えよ。感銘せしむるよりも実践せしめよ』と坪内逍遥も言っています。知識はちゃんと活用しましょう」


「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『プレゼントはラッピング次第でより喜ばれる』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はプレゼントを贈ることがありますか?」


「え? 『イベントのたびに贈り物をしている』ですか。なるほど、贈られる側は幸せですね」


「ですが、ちょっとしたことでプレゼントが喜ばれるようになるとしたら、知りたくないですか?」


「今回はですね、プレゼントのラッピングについてお話ししたいと思います。それに、アメリカでは年間のラッピング代が32億ドル以上も費やされているそうです。世界になると150億ドル以上となります」


「そんなラッピングですが、ある工夫をすると、プレゼントがより喜ばれることが明らかになりました」


「しかも、簡単で、お手軽で、誰でもできます。これで読者様のプレゼントはより一層喜ばれること間違いなし!」


「今回の研究はヴァンダービルド大学のものです。3つの実験を行ってラッピングの真実を突き止めました」


「最初の研究では、180人の大学生を集めました。この大学生には共通点があります。それはマイアミヒートというバスケットボールチームのファンだということです」


「アンケートに答えてもらったお礼として、マグカップを贈りました。ですが、中身はマイアミヒートのロゴが入ったマグカップ、もしくはライバルチームであるオーランドマジックのロゴが入ったマグカップでした」


「ファンチームのマグカップとライバルチームのマグカップを平等に与えたら、結果は目に見えています」


「ですので、研究者は小細工をしました」


「プレゼントのラッピングを半分は綺麗にしました。包装紙にはシワ一つなく、リボンも丁寧に巻かれました」


「もう半分は、ラッピングを適当にしました。包装紙はシワが寄っていて、リボンも適当に巻かれました。リボンは左右で長さが違います」


「そして、参加者にプレゼントを気に入ったか確認しました」


「結果ですね、もらったマグカップに関わらず、ラッピングが適当なほうがプレゼントは喜ばれていました」


「どうです? 意外ではありませんか? 『へぇー』って思いませんか?」


「プレゼントのラッピングは綺麗にしているより、適当なほうがいいことが判明したのです」


「読者様がプレゼント贈る際はラッピングを適当にして、より喜ばれるようにしましょう」


「ですが、適当なラッピングが喜ばれるのは判明したにすぎません。研究者は、なぜ適当なラッピングが喜ばれたのか理由を調査しました」


「二つ目の実験では、155人の大学生を集めて、綺麗なラッピングのプレゼントと適当なラッピングのプレゼントの画像を見せて、プレゼントの期待度を聞きました」


「当然ですが、綺麗にラッピングをしているほうが期待感は高まっていました」


「読者様も綺麗なほうがいい物が入ってそうな気がしますよね。ラッピングが適当だと、中身も適当な気がしますよね」


「その後ですね、実際にプレゼントをして、プレゼントが期待通りに沿っていたか確認しました」


「結果ですね、綺麗なラッピングをしているプレゼントをもらった人は、期待通りと答えた人が少なかったのです。ちなみに、プレゼントは一律でイヤホンでした」


「つまり、綺麗にラッピングしていると、もらう側の期待値が高まります。ハードルが上がった状態でプレゼントするので、期待外れに思われる確率が高まったのです」


「読者様は相手の期待を越えるプレゼントを贈れる自信があるなら、綺麗なラッピングでも問題ありません」


「もし、プレゼントが相手の期待を越えられるか分からない場合はラッピングは適当なほうがいいかもしれません」


「この実験で面白いことに、ラッピングをしないでプレゼントもしています。ですが、結果は芳しくありませんでした」


「ラッピングをしないでプレゼントをすると、喜ばれませんでした。相手の喜びが減るので、もったいないです」


「何はともあれ、プレゼントをする際のラッピングは必須みたいです。忘れないようにしましょう」


「ラッピングがあれば、開封する喜びもあります。開封するドキドキもプレゼントできます」


「最後に研究者は、適当なラッピングが贈られる相手によって影響があるのか調べました」


「261人の参加者を集めて、適当なラッピングのプレゼント、もしくは綺麗にラッピングされたプレゼントの写真を見せました」


「さらに、参加者の半分には親しい人からのプレゼントと教えて、実際にプレゼントを見てもらいました」


「もう半分には、顔見知りからのプレゼントと教えて、実際にプレゼントを見てもらいました」


「読者様はプレゼントをもらう際、親しい人からは綺麗なラッピングがいいですか? それとも適当なラッピングがいいですか?」


「顔見知りの場合はどうですか? 綺麗、それとも適当のほうがいいですか?」


「結果ですね、親しい人からもらった場合は、適当なラッピングのほうがプレゼントを高く評価していました」


「ですが、顔見知りの場合は、綺麗にラッピングされたプレゼントのほうを高く評価していました」


「面白い結果です。親しい間柄だと、見た目に囚われないのでしょう。わざわざ綺麗にラッピングをする必要のない関係を無意識に感じ取って、プレゼントを一層喜ぶのかもしれません」


「一方で顔見知りだと、相手の人となりをよく知りません。そんな距離の離れている相手から、雑なプレゼントをもらったら評価が低くなるのでしょう。『こいつ、適当でいいや』と、そんなメッセージが伝わるのでしょう」


「読者様もプレゼントを贈る際は親密度でラッピングを綺麗にするか、適当にするか選んでください」


「正しい選択肢を選べば、プレゼントがより喜ばれますよ。ただ、間違った選択肢なら、目も当てられません。しっかり、シミュレーションをしてください。人生にセーブポイントはありません」


「適当なラッピングをする場合は特に気を付けてください。まともなプレゼントを贈れない奴、というレッテルを貼られます」


「綺麗にラッピングをしていれば、プレゼントが期待外れと思われることはあっても、ちゃんとプレゼントをしてくれる人と思われます」


「どちらを選ぶかは読者様が適当に決めてください」


「さて、読者様に選択を委ねた所で今回のまとめです。適当なラッピングと綺麗にラッピングされているプレゼントを渡したら、なぜか適当なラッピングものほうが喜ばれたよ」


「綺麗にラッピングすると期待値が上がるから、プレゼントが何でも拍子抜けに繋がるよ」


「でも、親しい人からは適当なラッピングが喜ばれるけど、顔見知りの間柄だと綺麗にラッピングしたほうが喜ばれるよ」


「親しき仲にも礼儀あり、とは言うけど、プレゼントには当てはまらないみたいです」


「プレゼントに関しては無礼講で行きましょう」


「無礼講にしていいのはラッピングだけですよ。中身が伴わないと意味ないですからね。ちゃんと相手のために選んでくださいね」


「……私にも、読者様からのプレゼントが届いたらいいなぁ」


「ということで、今回は『プレゼントはラッピング次第でより喜ばれる』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。待ってまーす」


「それでは、次回の『大抵の人がプレゼント選びに失敗してしまう理由とは?』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

The Effect of Wrapping Neatness on Gift Attitudes

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