111_明るい部屋で寝ると太りやすいぞ! #睡眠 #肉体
「文明の光が邪魔をする」
「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『明るい部屋で寝ると太りやすいぞ!』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は夜、眠る時に明かりをつけて眠りますか? それとも、真っ暗にして眠りますか?」
「え? 『テレビを点けたまま寝ている』ですか。それはなんとも、猛者ですね。素晴らしい能力です」
「どうして、このようなお話をしたかと言いますと、眠る際に明かりをつけていると、太りやすくなるかもしれないのです」
「恐ろしいですよ。本当に恐ろしい。明かりを点けただけなのに……」
「だって、同じ食事、同じ運動をしていても、明るいか真っ暗かで体重に違いが出てしまうのです」
「読者様も無駄に太りたくないですよね。なら、今日から、明かりを消灯して寝てください」
「今回の研究は国立環境生科学研究所や国立衛生研究所などの実験です」
「研究者は、アメリカもしくはプエルトリコの女性43722人を観察しました。年齢は35歳~74歳です。数は多いですが、女性のみの研究となっております」
「まず、被験者に夜に寝る際の明るさを調査しました。すると、4種類の環境が明らかになりました」
「一つ目は、真っ暗です。全く明かりも点けず、外から光が入ってこない環境です」
「二つ目は、小さな明かりを点けるです。部屋に着いている小さな照明を点けて就寝していました。サイドテーブルにあるランプや、豆電球のレベルです」
「三つ目は、部屋の外の光が入ってくる環境です。部屋は暗くても、外から明るい光が入ります。うーん、カーテンを使っていないのでしょうかね?」
「四つ目は、照明またはテレビを点けて寝ている。日中よりは暗いでしょうが、かなり明るい環境と言えます」
「睡眠時の環境を調べた後に、身長と体重を調べて、BMIを算出しました」
「で、肥満と睡眠時の環境を比較したのです」
「さて読者様、明るい部屋で寝ていると太ると言いましたが、実際の所、どれくらい太っていると思いますか?」
「明るくても、精々2~3kgだろ。太るって言うくらいだから5~6kgかな。いやいや、10kgくらい太るんじゃないか?」
「どうなんでしょうね?」
「結果ですが、真っ暗で眠る人より、照明やテレビを点けて眠る人は、5kg以上の体重増加と関連がありました」
「さらにBMIの値も10以上上がることと関連がありました」
「つまり、明るい部屋で寝ていると体重が5kg以上増える可能性が大いにあるのです!」
「明るい部屋で寝るのはデブまっしぐらなんです!」
「さらに、明るい部屋で寝ている人は、睡眠時間が短く、眠りにつくまでの時間が長く、夜間に目覚めることが多く、昼寝をすることが多かったそうです」
「明るい部屋で寝るメリットが全然ないです。いいとこなしです」
「しかも、この研究では睡眠時間や睡眠の質、日中の運動量などを調整した後でも関連が見られたとのことです」
「運動しようが、よく寝ようが、明るい部屋だと太るのです。極論を言えば、昼間に運動をしても明るい部屋で寝ていると運動の意味がなくなるのです」
「これは、とても恐ろしいです。努力が水の泡になるのです」
「ですが、安心してください。小さな明かりを点けて寝ている場合に、体重増加の関連は認められませんでした」
「明るすぎるのはダメですが、ちょっと明かりがあるくらいなら体重には問題がないのです。よかったよかった」
「明るい部屋でないと眠れない読者様は、まずは小さい明かりからチャレンジしてはどうでしょうか?」
「できれば、真っ暗な状態で寝ることをオススメします」
「というのもですね、人間は本来、夜は真っ暗な状況で眠る生き物です。明かりの元で眠るのは人類史からすれば、ここ最近のことです」
「夜に光を浴びるとホルモンの分泌が乱れます。食欲を調整するホルモンのレプチンやグレリンの量が変化します。食欲が暴走したり、お腹が一杯でも食べたくなったりします」
「そのため、間食したり、スイーツを食べたくなってしまいます」
「また、睡眠不足は慢性的な倦怠感を発生させます。身体活動が減ることで、体は省エネモードに切り替わります。体内のエネルギーが消費されなくなるので、脂肪が燃えません。溜まり続ける一方です」
「どんどん太る行動が増えていくので、明るい部屋で寝るのは控えましょう」
「それでも真っ暗な部屋で寝ているからと言って油断しないでください。真っ暗な部屋で寝ていても運動不足だと、体重増加と関連がありました」
「あくまで、明るい部屋で寝ている人は太りやすい、というのが今回の研究内容です」
「真っ暗な部屋で寝ていると太らない、というものではありません。ベースラインが真っ暗な部屋なだけです。できるのは現状維持です」
「注意勧告をした所で、今回のまとめです。43000人以上の女性の睡眠環境を調べたら、部屋の明るさと肥満に関連が見られたぞ」
「明るい部屋で眠ると、真っ暗な部屋で眠るより太りやすいぞ。体重も5kg以上増える可能性があるぞ」
「イギリスの研究や日本の高齢者を対象にした研究でも、同じような結果が出ています。明るい部屋で眠るメリットはありませんので、どうしても暗闇が無理な読者様でなければ、今日から部屋を暗くして眠りましょう」
「え? 『いつも真っ暗で寝ている』ですか。そうなると私から言えることはありません。ごめんなさい」
「今の状態を続けて、太らないように気を付けてください」
「労せずして、体型を維持できる可能性があります。そこをプラスに捉えましょう」
「今回のお話が刺さるのは、太っていて、部屋を明るくして寝る習慣がある読者様です」
「部屋を暗くして眠ると、痩せれるかもしれません。夜にスイッチを一つ押すだけです。今夜から始めましょう」
「ということで、今回は『明るい部屋で寝ると太りやすいぞ!』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『緑色の光が片頭痛の痛みと回数が6割も減る』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
「追伸。スマホの光やパソコンの光もダメですからね。人工の光はアウトです。テレビだけじゃないですから」
参考文献
Association of Exposure to Artificial Light at Night While Sleeping With Risk of Obesity in Women
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