106_【現代人は座りすぎ】座りっぱなしは死亡率を上げるから30分でもいいから立ち上がろう #健康 #病気 #生活

「エレノア・ルーズベルトはこんな名言を言っています『知識と賢明さを取り違えないように。知識は生計を立てるのに役立ちますが、賢明さは人生を生きる糧となるのです』と」


「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『座りっぱなしは死亡率を上げるから30分でもいいから立ち上がろう』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はよく座っていますか? それとも立っている時間が長いですか?」


「え? 『家ではソファーでゆっくりして、会社では椅子に座って仕事をしている』ですか。それは、とてもよくないです。よくないです。大事なことなので2回言いました」


「実はですね、座りっぱなしというのは非常に健康に悪いのです」


「もしかしたら、読者様も一度は耳にしたことがあるかもしれませんね」


「『座りっぱなし』と言いますが、実際の所、何時間くらい座っていたらアウトかわかりますか?」


「ずっと立ちっぱなしじゃないと危ないから1時間でアウト? さすがに1時間は厳しすぎるから3時間でアウト? いやいや人間の体を舐めすぎ、5時間は座っても大丈夫? 8時間座っているけど問題ない?」


「さて、どのくらいでアウトなのでしょうか? 気になりますねぇ」


「この疑問についてサンパウロ大学が調べてくれました。54ヶ国からデータを集めて、分析してくれました」


「アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オーストラリアなど広範囲から調べています。とてもありがたい研究です」


「まず、判明したのがですね、座りすぎが原因で死亡した人の割合です」


「なんと、全世界の死亡理由の3.8%が座りすぎで亡くなっていたのです」


「人が亡くなるには相応の理由があります。事故、事件、自殺、病気、数々の理由がある中で3.8%ですから、決して低いとは言えないでしょう」


「恐ろしいです。ただ、座っているだけでも死の危険は迫っているのです。死神の鎌が読者様の首を狙っているかもしれませんよ」


「現代人は生活が便利になって、ますます座っている時間が延びています。気を付けていないと、読者様も座りっぱなしが原因で病気に罹るかもしれません」


「おー、怖い怖い」


「ここで、本題です。この研究では、何時間で座りすぎか明らかになっています。その時間はーー」


「3時間です!」


「恐ろしいことに1日の内3時間座っているだけで、座りすぎの判定が下されるのです」


「3時間なんて、あっという間ですよ。座って仕事をしている人なら余裕で越えます。休日にテレビを見たり、動画を見てたら簡単に過ぎます。リラックスしてたら瞬く間です」


「食事と睡眠以外は立って生活する、くらいの気概でないと3時間に収めるのは難しいでしょう」


「さすがに厳しすぎます。座ったら罰ゲームなどの枷がなければ、無理でしょうね。私も3時間は無理です」


「さらに恐ろしいことに、座りっぱなしの人が何かしらの病気に罹っている割合は61.5%です」


「座りすぎの人の6割は病気持ちなんです。読者様が座りっぱなしの生活を送っているなら、何かしらの病気になっている可能性は高いですよ」


「研究者は平均着座時間も算出しています。要は、何時間座っているのかです」


「全部の平均はですね、4.7時間でした」


「アメリカは少し短くて4.2時間でした。とはいえ、大半の人は座りすぎです」


「ヨーロッパはアメリカより長くて6.2時間でした。ヨーロッパの人々はかなり危険かと思われます」


「残念ながら日本のデータはないので、日本人の平均着座時間は不明です。ですが、これらの国と似たり寄ったりな時間であることは間違いありません」


「日本人も座りっぱなしの危険と隣り合わせでしょう」


「そこで研究者は、座っている時間を減らしたら、どれくらい健康にいい影響があるのか調べてくれました」


「しかも、絶対的な数字と相対的な数字の二つで表してくれています」


「まず絶対的な数値ですが、1日のうち、座っている時間を30分減らせば、全ての死亡率が0.6%減ることがわかりました」


「おー、パチパチパチ。少ないとはいえ、ただ座っている時間を減らすだけで全ての死亡率を減らせることができます。長い人生で鑑みれば、無視していい数値ではありません」


「さらに、座っている時間を1時間減らすと、全ての死亡率は1.1%減ります。これが2時間になると1.9%も減ります」


「普段している作業を立ってするだけで全ての死亡率が減るのです。テレビを見るのも、書類を整理するのも座ってなければできないことはありません。机の位置を高くすれば済む話です」


「読者様が長生きしたいなら、今すぐ立ち上がりましょう! 気持ち的にも、物理的にも」


「次に相対的な数値です。1日のうち、座っている時間を10%減らしたら全ての死亡率が0.6%減りました。座り時間が6時間の人なら、360分の10%なので36分ですね」


「これを25%にすると1.3%。50%にすると2.3%も減ります。同じく座り時間が6時間なら、それぞれ90分と180分座っている時間を減らすことになります」


「どうですか? いきなり、全ての作業を立ってするのは難しいでしょう。なので、最初は30分から始めてみてはいかがでしょうか?」


「いつもしていることを立ってするだけです。本を読むのに座っている必要はありませんよね。テレビを立って見てはいけないルールはありませんよね」


「ただ、姿勢を変えて作業をするだけです。これだけで健康になれるのですから、やらない手はありません」


「運動しろ、食事制限しろ、よく寝ろ、なんて指示はありません。ただ、立つだけです」


「それに立って作業をすると眠気が吹き飛びます。立って居眠りするのは至難です。眠気対策にもなりますよ」


「ずっと立っていろ、とも言いません。疲れたら座っていいのです。最初はつらいですが、慣れたら1日の大半を立っていられますよ」


「健康のために是非、お試しあれ」


「それでは今回のまとめです。座りっぱなしの危険について世界54ヶ国で調べてくれたよ」


「すると、全世界の死因の3.8%は座りすぎが原因だと判明したよ」


「1日のうち、3時間以上座っていると座りすぎだよ」


「30分でもいいから、座っている時間を減らすと全ての死亡率を減らせるよ」


「読者様も積極的に立ち上がろうねっ!」


「アメリカの研究では、死因の27%は2時間以上の座りすぎと関連している、なんて恐ろしいデータもあります」


「座りすぎが健康に与える影響は計り知れません」


「座りすぎと運動不足が重なると余計に死亡率が上がります。長生きしたい読者様は座りすぎと運動不足に気を付けてください」


「ということで、今回は『座りっぱなしは死亡率を上げるから30分でもいいから立ち上がろう』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『座りっぱなしのマイナスダメージを相殺するにはどれくらい運動したらいいの?』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

All-Cause Mortality Attributable to Sitting Time

Analysis of 54 Countries Worldwide

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る