028_幸せになる買い物、不幸になる買い物【お金の使い方】 #お金

「Hi、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女であるサクラよ! 今回は『幸せになる買い物、不幸になる買い物』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はお金を何に使っていますか?」


「お金の使い道次第で幸せにも不幸にもなります。読者様も体感していることでしょう」


「ですが、どのような使い方が幸せになるかはご存じないと思います」


「今回はどのようなお金の使い方が幸せになるか、お話したいです」


「では、早速どうぞ」


「心理学者と経済学者がタッグを組んで、研究に当たりました。メンタル面と実際の活動の両面から調べたのです。感情と理屈からアプローチする珍しい内容となっております」


「研究者は、アメリカの大規模な家計調査であるPSIDを使いました。PSIDでは国民を縦断的に調査するので、一人の人生の満足度を時系列でまとめることが可能です」


「また、何にお金を使ったかを複数のカテゴリに仕分けています。そのため消費行動と幸福感の関係を調べることができるのです」


「ありがたい研究です。これを知るだけで、お金の使い方がうまくなるのです」


「実際、どのくらい調べたのかと言いますと、アメリカの成人5664人のデータを集めました。内訳は、74%が男性で、平均年齢は46歳です。3分の2は高校を卒業しており、3分の2は会社に雇用されています」


「60%強は家を所有しており、約半分の人は結婚していることも判明しました。健康状態の自己申告は、良いと非常に良いの中間らしく。健康面では問題ないそうです」


「健康面は調べられないので、あくまで自己申告なんですよね」


「何にお金を使っていたのかも当然判明しています。総支出の36%は住宅費で、単一では一番の消費でした。次に交通費が19%。その次が食費で15%でした。以下略」


「そんなアメリカ人を徹底的に調査した所、いろいろなことが判明しました」


「まずわかったのは、収入の額は人生の満足度にそこまで影響がありませんでした。消費の方がよっぽど影響が大きかったのです!」


「我々はお金持ちになったら幸せになれると思いますが、それは幻想だったのです。いかに、うまくお金を使うかが幸せの第一歩なんです」


「こういったことを学校の勉強で教えてくれたら、人生に満足する国民が増えるのに。現実は厳しいです」


「まだ、終わりません。続いて、どのようなお金の使い道が幸せになるのかも調べています」


「その結果、誇示的な消費がもっとも大きな影響を与えるようです」


「誇示的な消費とはなんぞや、という読者様もいるでしょう。誇示的な消費とは、一言で説明するなら『自慢』のための消費です」


「誰かに自分の財力を見せびらかすために買い物をすることを、誇示的な消費と呼びます」


「私は誇示的な消費を『影響が大きい』と先程言いました。これは、プラスにもマイナスにも影響があったからです」


「人によっては幸福度を爆上げしたのですが、幸福度が爆下げした人もいました。自慢が好きな人は幸福になれるけど、他人と関わるのが煩わしい人は不幸になるのでしょう」


「今回の研究では性格データはありません。そのため、どのような人が向いているのか、あるいは向いていないのかは判別できません」


「言えるのは、自分に合っていたら、誇示的な消費にお金を使うのも”あり”です」


「ちなみに、消費カテゴリをどのくらい目立つか、目立たないか、で評価してもらいました」


「外食やファッション、趣味などが目立つ誇示的な消費の典型だったようです。後は旅行も含まれます。目に見えるのが目立つのは当たり前ですね」


「余談ですが、下着を購入することがカテゴリの中で一番目立たない消費と評価されました。普通は見せないものなので、こちらも納得です」


「続いて判明したのは経験への消費は人生の満足度を高めない、ということです。別の研究では経験や体験にお金を払うことは幸福になる、とされています。しかし、今回の研究では確認されませんでした」


「かなり意外な結果です」


「経験や体験への消費とは、車や時計のような物を買う消費ではなく、新しいスポーツをしたり、知らない土地を訪ねたり、レクリエーションに参加したりすることです」


「むしろ、人に話したり、SNSで発信すると幸福度が減少することが確認できました」


「人に話すと、やっかまれますからね。世間には幸せな人を攻撃する人が一定数います。そういった方たちに目をつけられると、経験や体験の幸福度も減少するのでしょう」


「誇示的な消費の影響が大きいのは、簡単に手に入るからだ、とされています」


「物を買うだけなら、お店に入って購入するだけです。対して経験にお金を使うには、申し込みをして現地に出向く必要があります。このようなプロセスの違いが影響したのかもしれません」


「研究者は、『お金は使う金額をいたずらに増やしても幸せになるとは限らない』とコメントしています。お金の使い方は幸福の要素の一つでしかありません」


「もし、読者様がお金をたくさん持っているのに、幸せを感じていないなら、お金の使い方を見直してみてはいかがでしょうか?」


「給料が上がらなくても、使い方を変えるだけで幸せは手に入ります」


「では、今回のまとめです。収入を増やすより、使い方の方がよっぽど人生の満足度に影響を与える。誇示的な消費は自分に合っているかで幸福度を上げも下げもする。経験や体験にお金を使っても人生の満足度に影響しない」


「お金があれば、なんでもかんでも幸せになる、ってのは間違いです。稼ぐことに注力するより、支出を見直す方が大事みたいですね」


「読者様が幸せになる、お金の使い道を見つけてくれることをお祈りします」


「ということで、今回は『幸せになる買い物、不幸になる買い物』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。待ってまーす」


「それでは、次回の『研究でベストファッションがわかりました』で、またお会いしましょう。bye」



参考文献

Consumption Changes, Not Income Changes, Predict Changes in Subjective Well-Being

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