005_最強の勉強法は思い出すこと!【アクティブリコール】 #勉強 #記憶

「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『最強の勉強法は思い出すこと』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はテスト勉強や資格のために勉強をすることがあると思います。ですが、思うように覚えられないことはありませんか?」


「その理由はシンプルです。勉強法が間違っているからです。読者様はこれまで正しい勉強法について勉強したことはありますか?」


「恐らくないと思われます。読者様の大半は学校で教えられた勉強法を踏襲しているでしょう」


「残念ながら、その方法は間違っている可能性が高いです。なぜなら、学校では正しい勉強法を教えてくれないからです」


「ですから、賢明なる読者様はこの機会に正しい勉強法を学んで、ライバルに差をつけてください」


「正しい勉強法を知っていると知らないでは、効率がまったく違います。科学的に正しさが証明されていますので、効果はお墨付きです」


「では、早速お話ししたいと思います。読者様はアクティブリコールという勉強法を聞いたことがありますか?」


「もし、あるというのなら、以後のお話は聞く必要がありません。時間の無駄ですので、この画面を閉じましょう。私のお話に付き合うことなく、ご自身の勉強をしてください」


「アクティブリコールは日本語では想起学習と訳されます。一言で表すなら、能動的に思い出すことです。覚えたいことを思い出すことが勉強には超大事なのです」


「テキサス大学A&M大学の神経学者であるウィリアム・クレム博士は『学生の大半は思い出すことの重要性を知らない』と語っています」


「読者様のテスト勉強は教科書を読み返したり、ノートを見返したり、問題集を解いたりでしょうか? これでは、能動的に思い出すとはなりません」


「ただ、正解に気づいているだけです。その場では勉強した気になりますが、記憶には定着しません」


「記憶の定着にはアクティブリコールが欠かせません!」


「大事なのでもう一度言います、記憶の定着にはアクティブリコールが欠かせません!」


「読者様が普段行っている勉強とアクティブリコールの大きな違いは『自ら思い出すか』です。教科書やノートを見ないと思い出せないようでは、意味がありません」


「本物の知識とは思い出す必要がなく、自然に言葉が出てくる状態です。読者様はスマホを操作する際にいちいちフリックしてタップして、なんて考えませんよね」


「勉強でも同じです。身についた知識は意識しなくても口からスラスラ飛び出るようになります」


「記憶というのは、見たことがある段階、選択問題なら答えられる段階、意識したら答えられる段階、最後の自然に答えられる、の4段階あります」


「世の中には選択肢を与えられない場合がほとんどです。なので意識したら答えられる段階まで持っていきましょう」


「え? 『そんなこと言われても凡人にはできない』ですか。いいえ、そんなことはありません。読者様が今まで間違った勉強法をしていたから、誤解しているのです」


「アクティブリコールの技術を使えば、自然に答えられる段階まで行くのも夢ではありません」


「それではアクティブリコールのやり方について説明しましょう。これはとても簡単です」


「勉強した直後に内容を思い出すだけです」


「『それだけ』と思いましたか? ですが、効果は保証します。教科書を読んだ直後に、教科書を閉じて内容を思い出してみてください。ほとんどの人が単語を数個しか書き出せないと思います」


「実際にやってみてください。読者様、画面を一旦消して、私がお話しした内容を書き出してみてください。画面を閉じたくないなら、目を閉じて頭の中で構いませんので、内容を思い出してください」


「どうですか、思い出せましたか?」


「ほとんど思い出せなかったのではないでしょうか。いかに人間の記憶力が貧弱か理解されたかと思います」


「アクティブリコールの利点は、覚えている言葉と覚えていない言葉を明確に区別できます。もう一度最初から読み直すと、どのくらい覚えている確認できます。もし、お時間があるようでしたら、再読をお願いします」


「教科書を読んでいるだけでは意味がありません。理想は1ページ読むごとに目を閉じて思い出すことです」


「もしくは覚えておきたい項目があれば、本を閉じて思い出す作業をしてみてください。これで記憶の定着は全然違います!」


「ノートを取る際もアクティブリコールのテクニックを利用できます。それはクイズにすることです」


「ノートに問題を書いて、答えを見えないようにしましょう。問題に答える行動が思い出す作業となります。漫然とノートを読み返すより、ずっと記憶に残ります」


「一例を紹介します。1898年にアフリカの分割の過程でイギリスとフランスが軍事衝突しました。スーダンのファショダで起きたことから、ファショダ事件と呼ばれます」


「教科書の内容をそのまま丸写ししては覚えられません。そこで、ノートには『1898年にアフリカで起こったイギリスとフランスの軍事衝突は事件は何?』と書けば、より一層記憶に残ります」


「クイズにする内容は自由です。たとえば『ファショダ事件で軍事衝突した国はどことどこ?』『ファショダ事件は何年に起こった?』でも構いません。覚えておきたい重要な項目をクイズにしましょう」


「この思い出す作業を最低4回以上連続で行うと、もっとも学習効果が高かった、とウィリアム・クレム博士も述べています」


「なので、読者様も最低4回は思い出しましょう。記憶の残り方が段違いですから」


「では、本日のまとめです。読者様がテスト勉強や資格の勉強は勉強法が間違っていたからです。科学的に正しい勉強法は能動的に思い出すことです」


「覚えたい箇所をクイズにすると効果覿面です。そしてクイズを4回解くと記憶の定着が捗ります」


「私は読者様の記憶力が向上することを祈ります。願わくは読者様の記憶力が向上した報告を受けたいです」


「ということで、今回は『最強の勉強法は思い出すこと』のお話でした。読者様の参考になれば私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます」


「それでは、次回の『頭を良くしてくれる食材』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

Strategic Studying: The Value of Forced Recall

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