004_【たった一つ】部下のやる気をアップさせるリーダーの行動 #やる気 #リーダー

「吉田松陰先生は『大事なことを任された者は、才能を頼みとするようでは駄目である。知識を頼みとするようでも駄目である。必ず志を立てて、やる気を出し努力することによって上手くいくのである』と言っています。やる気のほうが大事なんですよ」


「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『部下のやる気をアップさせるリーダーの行動』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はリーダーに選ばれて思い通りの成果が出せなくて困ったことはありませんか?」


「そんな時にたった一つのことをするだけで成果が上がる方法がございます。知りたいですよね?」


「え? 『別にリーダーになる予定はないから、知らなくていい』ですか。いえいえ、そんなことはありません。リーダーでなくても同僚と仕事をしたり、仲間と作業をすることはありますよね」


「同僚や仲間であっても効果はあるんです。だからブラウザバックせずに最後までお付き合いください。損はさせません」


「まず結論から述べさせてもらいます。リーダーとして最初にすることは、期待することです。部下や仲間の能力を信じてあげるだけです。とても簡単ですね」


「『期待するだけで成果が上がるはずない』ですか、そんなことはありません。このことは実験でも証明されています」


「早速説明したいと思います。読者様はピグマリオン効果という言葉をご存じでしょうか?」


「簡単に言ってしますと、先程述べた通り、期待すると能力が上がることです。これを心理学の世界ではピグマリオン効果と呼びます」


「実験について説明します。サンフランシスコの小学校で『ハーバード式突発性学習能力予測テスト』と名付けた知能テストが行われました」


「テストをする際、クラスの担任の先生には『これから成績が上がる、潜在能力が高い生徒を見つけ出すためのテスト』と説明されました」


「テストの後に担任の先生には特定の人物にマークのついた名簿が配られました」


「読者様もお気づきですね? 担任の先生には『マークがついている生徒が潜在能力が高い生徒です』と伝えられました」


「担任の先生が名簿を受け取ってから数ヵ月後、生徒の成績はどうなったかと言うと、もちろん上がっていました」


「え? 『潜在能力が高いから当たり前』ですか。この実験の肝はですね、実はマークがついている生徒はランダムで決められていたのです」


「潜在能力の高さとは無関係だったのです!」


「テスト意味ねぇー、という話です」


「つまり、担任の先生が生徒を期待すると成績が上がることが証明されたのです」


「いやー、恐れ入りますね。期待するだけですよ。簡単の極みです」


「なぜこのような結果になったか論文では、『担任の先生が期待の眼差しでマークのついた生徒を見た』『生徒も自分が期待されていると意識した』ことが成績を上げる要因になったと述べています」


「担任の先生は、『生徒の潜在能力が高いから、きちんと教えればできるはず』と期待をかけて接するようになったみたいです」


「生徒も『先生が親身になってくれているから、もっとやらないと』と意識しました。これにより、授業に望む態度が改善したり、自習時間が増えたことで成績が向上しました」


「読者様がリーダーなら部下に期待していることを伝えましょう。すると部下は自分で考えるようになり、行動を起こすようになります」


「部下が積極的になれば報告、連絡、相談も自ずと増えます。その際にはさらに期待をかければ、部下はさらに積極的になります」


「このようなループが生まれれば勝ちです。部下はどんどん成績を上げていくことでしょう」


「え? 『期待するのがいいのはわかった。具体的なやり方がわからない』ですか。安心してください、どのようにして部下に期待をかけるかもお話しします」


「最初にするのは言葉をかけることです。『あなたには期待している』と直接伝えても構いません。もしくは『君の独自の視点は素晴らしい』と本人の長所を褒めて上げましょう。こちらも効果があります」


「期待をかける言葉だけでは足りない場合があります。口先だけにならないためにも権限を与えましょう」


「わざわざリーダーの指示を仰ぐ必要がないように、権限を与えて自ら行動してもらいましょう」


「その際、リーダーは口出ししてはいけません。口出しすると部下は『やっぱり期待なんかしてなかった』と失望します。リーダーとして見守っていきましょう」


「ただ闇雲に期待をかければいいという問題でもありません。能力を大幅に越える期待をかけてしまえば、部下が潰れます。仕事の失敗は自信の喪失に繋がります。なので少し頑張ればクリアできる仕事をあたえましょう」


「期待をかけるのは大事ですが、期待をかけない方がいい場合もあります。それはーー」


「部下が自ら勝手にやっている場合です。リーダーが言わずとも動いている部下に声をかけると、逆にモチベーションが下がります」


「好きでやっていることに水を刺されると途端にやる気が失せます。読者様も学生時代に勉強をしようと思ったところに、親から『勉強しなさい』と言われて、やる気がなくなった経験はありませんか」


「自ら率先してやっている部下には『いつも、ありがとう。君のおかげで助かっているよ』と感謝の言葉をかけましょう」


「読者様にはもう一点知って欲しいことがあります。ずばり、ゴーレム効果です」


「ゴーレム効果とは一言で申すなら、ピグマリオン効果の反対です」


「つまり、期待をかけないと成績が下がってしまうのです。『この人は頭がよくない』と思いながら接すると、その人の成績は下がってしまいます」


「ですから、リーダーになった際は仕事ができないとは決して思ってはいけません。読者様の気持ち次第で部下の成績は上がりもすれば下がりもするのです」


「ならば、上がってくれたら嬉しいですよね。『期待している』と一言で済むのですから、やらない手はないです。読者様もお試しあれ」


「リーダーとしてすべきことをまとまると、部下を期待すること、部下に期待の言葉をかけること、部下に権限を与えることです」


「逆に期待をかけないと、どんどん落ちぶれてしまいますのでご注意を」


「子供でも、大人でも、やる気を上げて成果を引き出します。簡単なので、是非、お試しあれ」


「ということで、今回は『部下のやる気をアップさせるリーダーの行動』のお話でした。読者様の参考になれば私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます」


「それでは、次回の『最強の勉強法は思い出すこと』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

Rosenthal, R. & Jacobson, L.(1968):"Pygmalion in the classroom",Holt, Rinehart & Winston

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