君との会話

「何で、死んじゃったんだよ…………しおり


──ごめんね。寂しい想いさせちゃったよね。


「もっと、もっと……栞と一緒に、いたかったよ……」


──うん。私も光星くんと一緒にいたかった。


「栞がいないと、俺……幸せになれないよ……」


──それは許さないよ。

──私の分まで幸せになってほしいからね。


「けど……俺は、生きないといけないんだよな」


──それはもちろん。

──光星くんは生きないとダメな人間なの。


「この手紙に書かれてるみたいに……生きること、できるかな」


──光星くんならできるよ。

──光星くんが自信がなくても私が断言するよ。


「……俺がんばるからさ……もう下見ないからさ…………栞が心配して、化けて出てこないようにするから」


──光星くんなら大丈夫だよ。私が断言するよ。


「…………じゃあ、そろそろ行くよ。会社の人に心配かけたし、まずは謝るところからかな」


──謝れ謝れ。色んな人に心配かけすぎなんだよ。


「……さようなら栞。俺が初めて愛した人。来年の盆にまた来るよ」


──さようなら光星くん。

──私が世界で一番大好きな人。

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