初めてのブチギレ
中1の2月ごろ、学校内で合唱コンクールがあった。
クラスの子は、全くやる気がなかった。
しかし一応、私にも合唱部としての意地があった。
私は、合唱の練習は絶対参加していて求められたらアドバイスもしていた。
担任は、指揮者と伴奏者に合唱練習の予定表を作るように頼んでいた。
しかし、指揮者と伴奏者は軽いノリで決まった人たち。
やる気があるわけもなく、いつまで経っても予定表を作らなかった。
見かねた担任は、私含め三人のクラスメイトに予定表を作るよう指示した。
断って面倒になるのを避けたかった私たちは、引き受けてその場で予定表を作り指揮者に渡した。
指揮者は、なぜあなたたちが作ったのか?というふうな顔をしていたので、担任に頼まれた旨を説明すると、納得してお礼を言ってくれた。
しかし、指揮者でもなく伴奏者でもないクラスのリーダー格の子がそれを許さなかった。
私が、お昼を食べている時半泣きになりながら私に抗議をしてきた。
なぜ、予定表を作ったのか。それを怒っていた。
私たちは、ただただ謎だった。
なぜ怒っているのかが。
指揮者の子と同じように、担任に頼まれた旨を説明すると、
「じゃあ、引き受けなければいいじゃん。」と反論されてますます訳がわからなくなっていた。
私は悪くない。ただただ頼まれたことをしただけ。
私は訳がわからないと同時に、普段から溜め込んでいた怒りも降り積もっていた。
普段、授業中ペチャクチャ喋って私が授業聞くのを邪魔して。
の割には、成績もある程度はとっていてクラスで人気で。
私の邪魔をするどころか、悪者にもしようとしている。
今では、過剰反応だったかもしれない。と思う。
でも、その時は本当にそう思っていた。
その子は、ずっと怒っていた。最後に、「あんたのそういう行動、迷惑なんだよ。」と言って私のところを去ろうとしたので、私は机を思いっきり叩いて、ブチギレた。
「あんたの言ってること、わけ分からないしそうやって変な理屈ぶつけてくる方が迷惑なんだよ。自分の言ってることよく考えてね。」と低い声で言い返して、教室を出た。
部活の昼練へ行くふりをしていたが、少し泣いた。
私は、怒りが降り積もると涙腺が緩むから。(他ではほとんど泣かない)
それから、しばらく学校を休んだ。そしてその時に受験することを固く心に誓った。
こんな学校、1秒でも早く出て行ってやる。と・・・。
後から聞いた話。
私と同じように頼まれていた二人は、全くその子に目の敵にされることはなかった。
しかし、二人のうちの一人は、私のブチギレた姿が相当怖かったらしくあの後号泣していたらしい。(本当に申し訳ない・・・)
私がキレたことに衝撃だったクラス内の処理は、あの二人がやってくれたらしく先生への事情説明も、二人がしてくれた。
もちろん、その後もクラスでやる気が出ることはなく、合唱コンクールは散々な結果で終わった。
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