級長は適当でいい
入学して数日経った頃にはクラスではなんとなくグループが出来ていた。
その中に、私は苦手なグループがあった。
ある集団塾が同じで、もう知り合って2年とか言って入学して2、3日経った頃から騒がしくしていたグループだ。
あの子たち、嫌だな・・・と思っていた頃、係決めがあった。
私は、小学生の頃からリーダー系に立候補していたので、今回も級長に立候補しようと思っていた。数日間で仲良くなった子の中には、副級長に立候補しようとしている子もいた。
級長決めの時。
級長立候補者は7人いた。
投票かな?と思っていたところ、
「まだお互いを知らないでしょうし、適当でいいでしょ。ジャンケンで勝った人にしよう。」
そう言われた。
クラス内では、戸惑いがあった。
まだお互いを知らないとはいえ、1年の3分の1を占める期間のクラスリーダー。
それを適当に決めるのはいかがなものなのか。
そう思った人が多数だったが誰もそれを口にせず、流れのままにジャンケンをした。
私はギリギリで負けてしまった。
級長になったのは、私が苦手なグループのリーダー格の子。
このクラスは終わる。
そう思った。
そして、この予感は近いうちに的中することになる。
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