最終章 心
自分が嫌い
自分を嫌いになったのはいつごろだろう。
小さい頃はそんなに嫌いでもなかった。
むしろ自分が好きで、自分自身をそのまま肯定していたのかもしれない。
でも、大きくなるにつれ自分が大嫌いになっていった。
思春期に入ったと言ってしまえばそれまで。
でも、思春期が終わってからも自分が大嫌いという事実は変わらなかった。
嫌われ者の自分が。
得意なことがない自分が。
嫌なことから逃げてしまう自分が。
教員を目指している自分が。
レズビアンの自分が。
自分が何者なのか分からない自分が。
人に迷惑ばかりかけている自分が。
演技をして、強い自分を偽で作っている自分が。
大っ嫌い
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