演技

私に転機が訪れたのは、小学2年生の秋から冬頃にかけて。

嫌がらせの件は、結局犯人も見つからず野放しにされたままだった。その頃、学芸会の練習があって、先生も生徒も忙しい日々を送っていたからだ。


学芸会で、初めて劇団四季の俳優さんから演技指導を受ける機会があった。

演技というものは、私にとって初めての体験。

演技をすることが楽しかった。


私は、その頃自分を変える必要があった。

強い自分になるために。

私が嫌われる理由は主に二つ。

ぶりっこで自分勝手だから。

私は、好きだった可愛い系の持ち物を封印して、シンプルな持ち物に変えた。

もちろん、親に言えなかったので持っている限りだったけれども。

そして、クールな自分を演じた。わがままを言わないように努力した。

こうして私は、強い自分を作り上げた。

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