第3章 中学受験

決定

私は親に勧められて、中学受験をすることにした。

それまでは自分が受験するなんて考えてもみなかった。

クラスに数人、中学受験をする子がいたから存在は知っていたけれども、深くは考えていなかった。

親が言ってるし、くらいの軽い気持ちで。

これからが大変だということも全く想像せずに決めてしまった。


とりあえず、塾に入った。集団塾だった。

授業は1週間に1回だったので、宿題で学力を身につけることが重要だった。

最初はそれなりに楽しくやっていた。元々、勉強は嫌いではなかった。文章読解は読書、計算は黙々とやる作業・・・等と日常生活を送る上で少し楽しいことに置き換えれていたからだ。

でも、中学受験勉強中はだんだん勉強が嫌いになっていった。

しまいには、勉強が大嫌いになっていた。


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