「エッグマン病」という、死に至る架空の病を巡る人間模様。雰囲気と舞台、そして語り手の思いの明かされていく様子の薄暗さが冷たくて心地よかったです。前二作が好きだったので、シリーズ作として楽しませてもらいました。(独立した短編としても、楽しめるお話です。)それぞれ雰囲気が異なっていて、その世界や社会がゆっくりと明かされていくようなワクワクがあります。