三位 『プラチナタウン』 楡周平
一言でいえば、町の立て直しを描いた小説、です。
大企業に勤める主人公の山崎鉄郎が事実上の左遷を辞退し、財政が火の車状態の故郷の町長に就任し、企業で培ったノウハウで改革していきます。
様々な障壁を乗り越え、一つの正解を導き出し、正解に向かって実行していく、痛快な町政サクセスストーリーです。
この作品の面白さは、自分だったらどうするか考えたくなる、です。
この施設はいらない、この土地は活用できそうだ、場当たり的な財政改善になっていないか、反対意見をどう納得させるか、などなど自分が町長になった気分で主人公の行動を見届けます。
思いつかなかった策ならその手があったかと感嘆し、同じ考えを持ったなら自分もそうすると共感し、自然と感情移入していきます。
経営シミュレーションや監督シミュレーションなどのゲームが好きな方には特にお勧めです。好きな方も好きでない方も、ぜひご購読ください。
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