第3話 自己紹介 東京 大阪 北海道
東京のクラスは自己紹介に入り、各々の自己紹介を聞いていると、まとも巨大すぎる大質量物質の浮上に東京はギョッとする。
(あ、あいつは……)
十五歳にして二メートルを突き抜ける巨体を誇る北海道の自己紹介を聞いて、東京は朝に自分をまたいでいった時の迫力を思い出していた。
しかし、それは次の生徒の声で寸断される。
(同じクラスか……でもまあ特に問題は――)
「趣味は東京を殴る事! 将来の夢は東京滅亡や!」
(大ありだぁああああああああ!!!)
大阪だった。
北海道の後に自己紹介をした男子生徒は見間違える筈も無い青春の一ページを破っていったあの大阪である。
自己紹介の内容の半分が東京攻めで満たされる大阪の声を聞きながら東京は一人絶望して、これからの学園生活にただただ不安を覚えていった。
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