第4話
私は、引っ込み思案な子供であった。それには、理由があった。
幼い頃、たまたま出掛けたショッピングセンターで、子供向けのイベントが開かれていた。多少なりとも、好奇心が湧いて、親とともに参加した。イベントの途中、司会の女性が、突然私を指名した。その時である、電気が体中に走ったような感覚になり、固まってしまった。
その日以来、人前に出ることや話すことが、苦手となり、できるだけ、目立たないように、引っ込み思案な子供となった。
じいちゃんは、そんな私を、いつも見守り、受け入れ、認めてくれた。とびっきりの愛情で包んでくれた。いつも笑顔だった。
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