第3話
じいちゃんは、配達が終わると、自転車の後ろに、豆腐を入れていたケースを、くくりつけて、そこへ私を乗せて、毎日、商店街に出掛けた。
喫茶店、中華料理店、駄菓子屋、おもちゃ屋、タバコ屋など、じいちゃんの馴染みの店は、たくさんあって、どこの店でも、じいちゃんは、笑みを浮かべて、話をしていた。話し相手は、じいちゃんよりも、笑顔で、いつも楽しそうにしていた。その空間は、いつも暖かかった。
お寺で、横たわるじいちゃんとその遺影のそばで、思い出している。
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