私の夢の話

最初はお母さんと駅で待っていた。オレンジ色の電車。たぶんJR。

電車が来た!とはしゃいで伝えるが、その電車はこちらのホームには停車せず、向い側のホームの方に侵入して行き、駅に止まらずに通過した。その後、自分たちの待機してる方には来ないだろうと思っていた電車が、自分の背中が向いている方に止まった。それに乗ろうとすると、自分たちの前に電車が来た。通過するだろうなと思ったら、目の前で止まった。お母さんと真夜中に電車に乗る。長い時間待つ。夜明け前に動き出す。

トンネルを抜けると、緑豊かな高知県っぽい景色が広がる。

駅を降りると、隣にいたのはお母さんではなくお父さん。そのまま、今日の宿を確認する。今日の宿の部屋は、ステンドグラスのランプが天井についていて、奥に6つの明るい電気、入り口側にも6つの明るい電気。ただ、入り口側の電気は全てつかず、お昼過ぎだったので、部屋が陰る位置にあってとても暗かったので、宿の人に交換を頼んだ。その際、別に交換しなくても良くないですか?と言われたが、暗いのでお願いします。と押し切った。入り口から入って、奥に進むと、大きく開ける窓があり、その外には縁側があった。そして、広めのお庭があり、その奥の方が丘になっていて、その丘のすぐ隣にちょこんと、円柱状のドームの様にも見える建物が立っていた。その後、隣にいたのは弓道場で一緒のおじさんだった。その人は、これから向い側に見えるドーム状の様な建物で演奏会があるらしく、宿の人に誘われていた。何か弾けるんですか?と聞くと、ヴァイオリンとギターが弾ける言われた。芸達者だなと思っていると、弓道にの合間に練習しているのだそうだ。そのままその人は旅館の人と行ってしまった。しばらくして、ちょっと不満気に帰って来た。その後、そのドーム型の様な建物で夕飯を食べた。その後の記憶はない。

朝になった。起きた時、部屋は変わっていて、少し狭くなっていた。自分は浴衣姿だった。隣ではお父さんが普段はイビキをかいて寝ているのだが、今回はとても静かに寝ていた。自分は布団から出ると、「自分も一泊くらいなら一人で泊まってもいいよね?」と思いながら帰り支度をしていた。トイレに行こうと思って、ドアを開けると、どこか子役の柚乃さんに似ている知らない子供が立ってた。自分は驚いて、何してるの?と問いかけた。その子はなんともない様に、「別に」と返して来た。私の頭の中はどうやって、入って来たのかと言う疑問にフォーカスかされていた。そうこうしてると、もい一人、本当に知らない小さな男の子が入って来た。それは、入り口のドアの横にある、換気口の様な所が長方形にピンポイントに抜けていて、上下左右で、止めてある筈が左右の留め具が外れ、上下だけで支えられていて、くるくると回転するようになっていたのだ。自分がその子供たちに、「取り敢えず外に出て。もう入って来ないで。」と諭していると、その声にお父さんが起きて来て、見知らぬ子供を見て、うわぁ!と声を上げた。私は、その子達をその換気口から外へ出したが、なんと、また入って来たのだ。何度諭しても、入って来る子供。しかも、廊下に居る母親に、嬉々として伝えて入って来るのだ。そんな子供達が嫌になって、その換気口を回らないように、入ってこられなくなる様に、固定した。すると、その子達はドアを開けて堂々と入って来た。鍵がかかって居なかったのかとびっくりしたが、直ぐにその子達を追い出して、お父さんの指示でドアにチェーンをかけた。すると、子供達がまたドアを開けようとしたが、今回はチェーンに邪魔されて、腕一本を入れるのがやっとの様だった。それでも、顔を入れて捻じ込もうとするので、その子達の体を片手で外に押して、そのまま勢いよくドアを閉め、鍵をかけた。すると、ドンドン!とドアを5分ほど叩かれた。ちょっとした恐怖体験だった。

その後、自分たちは食事の時間になったので、食事何処まで移動した。我々が通された所の側には細い廊下があったその奥には、床から2、30㌢程離れて所から、天井から10㌢程離れた所まで、縦2㍍×横3㍍程の木枠で縁取られた窓があり、そこから森がのぞいていた。手前には一際目を引く立派な木が生えていて、自分の所から見ると、一本の堂々とした枝が見えていた。

そして、なんとも奇遇な事に、この食堂は長机だったのだが、自分の斜め前の席に先ほどの子供達と何人かの知らない子供達がいて、ママさんが三人居た。

朝ごはんは、御膳の様な感じで品がよく、強いて思うなら、静岡の熱海の方にある米屋さんで出されていそうな感じの、とても美味しい朝ごはんだった。我々が朝ごはんを堪能していると、先程の親子達が食べ終わって帰時、さっきの子供のお母さんが済まなそうに、「先程は申し訳ありませんでした。」と話しかけて来た。確かに、親の監督責任だと思ったが、そんな事より、ご飯を食べたかったので、はぁ、と受け流そうとしたら、そのお母さんが理由を説明し出した。なんでも、この家族が前泊まりに来た時に使った部屋だとかなんだとかと言う話らしい。事情を説明し終えたお母さんは先程の子供を連れて、そそくさと帰って行った。

ご飯を食べ終わって、自分はその足で食事何処から出て、細い廊下を真っ直ぐ行って、突き当たりを左に曲がり、ちょっと行った先にある温泉に入りに行った。その露天風呂は絶景だった。自分一人しか入っておらず、実質貸し切りだった。その景色は、電線一つ見えない開けた空、天気は快晴だった。左手には三峰程の大きな山が見られ、山全体が少し緑は残っているものの、紅葉していた。右手にも山が二峰あり、こちらも若干紅葉していた。左右の山の間には川が流れており、その川は、我々が泊まっている宿から見える森に繋がっていた。右手の山の方を身を乗り出してちょっと覗くと、家が米粒程度にしか見えないが、集落がある様に見えた。しかし、それ以外は、山、山、山で、とても満足出来た。

チェックアウトの時間になり、荷物の再確認をして、宿を出る。宿から5分程歩いた所に駅があり、その駅から一時間に一本走るローカル線に乗って帰る為に、ホームで待つ。小湊鉄道をもうちょっとメタリックに…いや、伊東線の様な電車が来た。一号車目までしか無かった。その電車に乗る直前、あの親子に何か言った方が良かったかなと考えた瞬間、夢から覚めた。

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