私の不思議な夢の話
私はその夢の中で体育祭に出ていました。
東京湾を一望出来る場所に位置する大きな
ドームで昼頃から開かれていた体育祭。
屋台なんかも出ていて、何故かとても
大きな催し物になっていた体育祭。
私に体育のM先生が話しかけて来ます。
『ねぇ、ちょっと、リレー選のクラス対抗
リレー出る?』
私は答えます。
『え、あぁ、どうしようかな…、
あの、今迷っているんですけど…。』
私のパッとしない返事に先生は、
『まぁ、別に強制じゃ無いから、
出ないなら出ないで良いんだけど、
出るんだったら返事は早めにね。
多分、お前がいないと勝てないと思うから
それは覚えといて。』
と言って、何処かに行ってしまいました。
放送が入ります。
『これより、1時間半の休憩時間に入ります。
各自、昼食をしっかり摂り、
水分補給も忘れずに、しっかりと
休んでください。』
私は外へ出た。
友達と会わなかったので、ドームの階段で
一人で屋台で買った昼ごはんを食べていた。
いざ、戻ろうと言う時、高校生くらいの
知らない人達がこちらに向かって来て、
『ねぇ、あのちょっと良い?』
その中の女性に声をかけられた。
『え、私ですか?』
『そう、私達、ここ行きたいんだけど、
何処に有るか分かる?』
何故か、分かった。
『あぁ、それはあそこですね。
この先屋台の方に真っ直ぐ言ってもらって
左に曲がったら、すぐに分かると思うんで
行ってみて下さい。』
『ありがと!』
女性の快活な声が頭に響く。
(ありがとう…ね。)
男性1が口を開く。
『ほら、言っただろ。』
『っさいわね、あなたじゃ頼りなかったの!
ごめんなさいね!』
男性2が仲裁に入る。
『おいおい、あの子まだ見てんのに、
そんな恥ずかしい口喧嘩するなよ。』
男性1、2は、制服を着ていて、
それは、KS高校の制服だった。
『っさいわね、あんたみて来なさいよ。』
男性2は思わず、
『え、俺?』
と言いつつも確認しに行った。
その女性曰く、彼女達は彼女の弟が出ている
この運動会を見に来たらしかった。
そして、休み時間が終わった。
私はまだ、会場に戻ろうとは思えなかったので、もう少し、その場に留まった。
30分くらい経った頃だろうか、
彼女達が戻って来たて、私にこう言った。
『ありがとう、お陰で弟の競技のところ
バッチリ見えたわ。お礼したいから
ちょっと来てくんない?』
私は、ちょっとならという気持ちでOKした。
すると、ドームの前にM先生が立っていた。
『何してんの?』
『あ、先生!リレー出たいです!
出れたら出るんで、ちょっと席外して
良いですか?』
『本当?分かった。
時間に遅れなければ良いよ。』
『はい!行ってきます!』
そうして私は、彼女達についていった。
見慣れないけど、落ち着く様な街。
あたりはもう夕暮れ時だった。
ドームを出ると、川があって、
そこにかかっている橋を渡る。
橋の向こう側には、向かって右と左に小高い
ビルがあり、左側のビルの後ろの方に、
緑色の字で【HOTEL】と書かれたビルが
覗いている。買い物帰りのおばさんが自転車に乗って走っていて、その道を真っ直ぐ進むと、右に八百屋が見える。左にはスナック。
その隣は普通の家。ちょっと行くと路地が
あって、その先は飲み屋が数軒と、キャバク
ラの様な感じの店があって、
夕方だと言うのに、酔っ払った客が
覚束無い足取りで出てきていた。
路地は曲がらずにまだ真っ直ぐ行く。
人通りが少なくなった道を進むと、
小さな交差点に出た。
街灯が申し訳程度にそこに一本立っていて、
カーブミラーを照らしている。
その後ろには公園があった。
室住団地のスーパーに近い室見川の土手に
行く時に通る公園の様な入り口だが、
それほど広く無い。いや、狭いと言った方が
適切だろう。入って直ぐ左手に自販機が2代
少し奥にブランコが一台あって…、
暗くてそれ以上は分からなかったが、
とにかく狭かった。
そこで女性は私に冷たい飲み物を
渡してくれた。
『え、あの、これ、何円ですか?
ちょっと、今お金持ってないんですけど』
『あぁ、大丈夫、大丈夫。奢りだから!』
『え、でも悪いですよ。』
『その、お礼だから受け取って、ね?』
そう女性が言うと、男性1が、
『こいつもそう言ってるし、受け取りなよ。
遠慮しなくても良いんだよ。
まぁ、好意には甘えておくのも
良いと思うよ。』
男性2が深く頷く。
『は、はぁ、そこまでいうのなら、
お言葉に甘えて。ありがとうございます。』
私は、飲み物を奢って貰った。
メロンソーダ(缶)を奢ってもらった。
『それ、私の好きなやつだから、
味は保証するよ。』
女性が言った。
実は、私は炭酸がかなり苦手だったので
飲もうか飲むまいか悩んでいたのだ。
けれど、人の好意を受け取った以上それを無碍
にするのは不誠実と言うものだ。
私は、パチパチと口の中で弾ける痛くて苦く
て甘いそれを、少しずつ飲んだ。
男性1はコーヒー、男性2はコーラ、女性は私と同じものを買って直ぐに飲み終えていたが、
私が飲み終わるのを待っていてくれた。
私は飲み終わったあと、直ぐに帰るのかと
思いきや、男性2が何処からとも無くボードゲ
ームを取り出してきた。
『へ?あ、あの…』
私は驚いて男性2に何をするのかを問おう
としたら、男性2はそれを見透かした様に、こう言った。
『リレーって確か最後の競技だよな。
せっかく抜けて来たんだから、ギリギリ
まで楽しまないとでしょ?』
私は怖くなった。
『え、いや、でも私アンカーですし、
調整のためにも…』
男性2は私が言い終わる前に、
こう言ってきた。
『まぁまぁ、偶には良いじゃん、もう、真面目
だなぁ。じゃぁちょっとだけ遊んでこうぜ?
な?』
『おいおい、私達はいいけど、この子には
この子の事情があるでしょうが!』
すかさず、女性が私の為に反論してくれる。
男性1が女性の言葉に対して強く頷く。
『君、全然付き合わなくていいからね?
というか、もう、リレー始まっちゃうん
じゃない?
多分、今から行って間に合うかどうかだよ?
こいつの事は無視していいから、
行ってきな。』
『えっ!?あ、はい。…あの、すみません。
ありがとうございました!
あ、あの、私…』
『行ってきな!頑張ってね!』
『…!はい!行ってきます!』
私はそこからもと来た道を戻った。
走った。
夜になり、もう街頭の明かりが付いていて、
申し訳程度に辺りの夜道を照らしている。
飲み屋街は、客で賑わい、八百屋は既に
閉まっていた。
間に合うか…!?
橋を渡り、入り口から光が漏れているドーム
に着いた。
もう、リレーのバトンはアンカーに渡され、
最後の一人が走り終わるところだった。
間に合わなかった。
私は、自分が出なかったリレーが終わった
ドームの芝生を見つめることしか
出来なかった。
M先生が近付いてきた。
『あ、先生!すみません…!遅れました…。』
『あぁ、うん。出なかったんだね。』
『…はい。』
『まぁ、いいよ。っていうか、
閉会式には出なよ?
もうそろそろ始まるから。
まぁ、お前頑張ってたしな。
なんかやりたいよなぁ。』
『えっ、あぁ、その迷惑にならないの
でしたら…、是非。』
『うーん、そうだよなぁ。
あ、よし、分かった。お前、
アレやりなよ。閉会式の行進の先頭。
今、人いなくて困ってたから。
あとは本部行ったら色々説明されるから。
行ってきな。』
『え、あ、はい!(?)行ってきます!』
これ以降は私は知りません。
最後に見たのは、誰かわからないワタシが
行進している姿でした。
夢に出てきたM先生は
私の知っている先生です。
男性1,2の方、女性の方、
心当たりのある人は居ませんか?
3人とも名乗っていただいたのですが、
夢を見た後、夢を書き出している内に
忘れてしまいました。
どなたか心当たりがあれば、教えてください。
少しでも、手がかりになればと思い、
私の覚えている情報を載せておきます。
男性1
・西日暮里駅前の某有名私立学校の制服の
学ランを着ていました。
・パソコンとボードゲームを持っていました。
ボードゲームの種類は、人生ゲームと、
オセロです。
・多分、某宇宙人がcmに出ている会社の
青い缶コーヒーを飲んでいました。
・少し髪が長かったように思います。
・男性1か2のどちらかは確実に眼鏡を
掛けていました。
メガネの特徴は、細い銀色の縁です。
・痩せ型です。
男性2
・男性1と同じ制服を着ています。
・コーラを飲んでいました。
・痩せ型です。
・多分、サッカーをやっていたと思います。
女性
・ツインテールです。
・髪を金色か茶色に一部染めていました。
・つり目気味で、整った顔立ちをしている
印象でした。
・ジェルネイルをしていて、
爪はやや長めでした。
・多分、胸にキラキラした文字が書かれた
黒いタンクトップに、オーバーサイズの
黒を基調とし、緑の色が入ったパーカーを
着ていて、ミニ丈のスカートを履き、
長めの黒の靴下に、黒い厚底の靴を
履いていました。
・チョーカーを首につけていて、
腕にはブレスレットが付いていました。
思い出せるのはこれくらいです。
繰り返しにはなりますが、
心当たりがあれば、教えてください。
因みに、夏頃の話です。
(8月以降)
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