第42話 天使のてんちゃん 悪の道

天使のてんちゃん    悪の道


いつもどおり、てんちゃんたちは広場で遊んでいた。神様は子供たちにおもちゃの作り方を教えていた。わかりやすく丁寧にそういうところが尊敬される神様だった。

「凄いでしゅ。神様!」

「いやいや、わしなんて、そうじゃ、いいこと思いついた」

神様は色々なアイデアを出して喜ばしてくれる。神様は凄く子供にやさしいのだ。

「神様って、時々いいこと思いついたと言うでしゅね」

感心して、てんちゃんは言った。女神様も目を細めて言う。

「悪いこと思いついたよりもいいこと思いついた方がいいと思うわよ」

「はっ!」

てんちゃんは口をふさいだ。

「どうしたの?」

「てんちゃん。悪いこと思いついたと言っているでしゅ」

「実行に移さないからまだましよ。私なんて実行に移しちゃうから・・・」

女神様は、にやりと微笑んだ。神様は、ぼんやりてんちゃんと女神様悪いこと考えちゃうんだと思った・・。案の定いつもやられているのは神様であった。


                                 おわり

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