第34話 天使のてんちゃん 蝉取り合戦
天使のてんちゃん 蝉取り合戦
子供たちは、最近蝉を取りに公園に出かけるのだが何故かてんちゃんは断るのだった。
「てんちゃん。蝉とりに行かないの?」
「遠慮しておくでしゅ」
いつも先頭をきって行くタイプなのにどうしてだろう。
「てんちゃん。どうしてでしょうかね?。いつも遊ぶときはリーダーなのに」
「ただ、単に蝉が嫌いなだけじゃない?」
夕方にいつも一人で公園に入っているようだった。
夏の終わりごろに、てんちゃんが蝉の標本を持ってきた。女神様と神様はびっくりしていつ頃取りに行っていたか聞いた。
「てんちゃん。夕方とりに行ってたの?」
「違うでしゅ。夕方セミが死んでいるのをもらって標本にしたんでしゅ」
「てんちゃんは優しいのね。蝉を殺さないで、死んだのを使ったのですね」
「ああ違いましゅ。蝉取りにいったらおしっこかけられたでしゅ。凄く嫌でしゅ。ついでにどうせ針で刺して標本にするなら死んでいた方が楽でしゅ」
効率的を選ぶてんちゃんだった。
まあ、てんちゃんらしいなあ・・と女神様は思った。
おわり
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