第32話 天使のてんちゃん お菓子に負ける

天使のてんちゃん お菓子に負ける


最近、てんちゃんが太ってきたことに女神さまが心配した。もちろん、綿あめ機を買ってあげたことがあるが、それにしても横にぽっちゃりしてきた気がする。

てんちゃんにこっそり、おやつを食べているか聞いてみた。

「てんちゃん。最近、太ってきた気がするのよ。何か心当たりある?」

「てんちゃん。ここ三か月、サスケの家でお菓子を食べていたでしゅ」

やっぱり、お菓子は食べていたのかと思った。

「何を食べたかわかる?」

「森永製菓のムーンライトという、とてつもなくはまってしまう、魔のクッキーでしゅ」

「それから?」

「カルピスです。あれは爽やかで美味しくてごくごく飲んでしまいまでしゅ」

「それから?」

「アイスのシュガーコーン。あのコーンとアイスがマッチしててチョコレートがおいしいでしゅ」

「それから?」

「あんぱんでしゅかね。アンパンマンの影響で正義はアンパンマンに守られていましゅ」

「もうないかしら?」

「あー。えー。うまい棒のコンポタージュは魔法の粉がかかっていてつい、毎日食べてしまいましゅね」

女神さまは、強制的にてんちゃんからおやつ禁止令を出さなければならないと思った。

天使が太るというのは、飛べない羽持っていることだと知っているからです。

「てんちゃん。痩せよう。運動しようね。このままだと豚さんになちゃうよ」

「ええええええ。豚さんでしゅか!!」

それから三か月、てんちゃんには運動など筋力トレーニングされバッキバッキの筋肉がつきマッチョになった。今では、鳥のささみはどうでしゅかね?とかプロテインの効くのありましゅかね。というようになってしまった。

てんちゃんは何でもやっちゃうと度が過ぎてしまうと思った。ただ、おすもうさんにはならないような性格らしい。

                              おわり

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