第29話 天使のてんちゃん 豆まき本気を出す

天使のてんちゃん 豆まき本気を出す。


てんちゃんのもとにラジコンカーが届いた。実は懸賞に応募していたのである。一等の

ラジコンカーが当たって喜んで外で遊んでいた。そんな時だった。

神様は面白そうだなと思っていた。

「てんちゃんラジコンカー当たったんじゃな。いいのー」

女神様はウフフ‥。と笑い。ハガキを買うために色々お手伝いをしてお駄賃をあげたことを教えてあげた。

「仕事をして、お金を稼ぐ事って勉強になりますしね。これ欲しいから買ってと言わないことが、てんちゃんらしくていいです。当たるかどうかもわからないのにね」

神様は遊びたくて、てんちゃんのもとに行った。

「てんちゃん。神様もラジコンカーで遊びたいので、貸してくれないじゃろうか」

「まだ、ダメでしゅ、てんちゃんのラジコンカーでしゅ」

神様はいきなりてんちゃんのラジコンのコントロールを取り上げてラジコンで、遊び始めた。

「おーう。懐かしい。神様も子供の時ほしかったんじゃー」

「てんちゃんのラジコンでしゅ―。返してくださいでしゅ」

「もうちょっと。遊んでから返すから。」

「ダメでしゅ」

しばらくして、運転を誤りそのまま公園の池に勢いよくツッコミ、ラジコンは池の中に落ちてしまった。

てんちゃんは、ショックで大泣きをして、その日は夕食も食べられず。次の日は豆まきの日だった。

「女神様。どうしたらええじゃろうな・・・。てんちゃん怒ってしまって朝からふきげんなんじゃ」

「それは、神様が全面的に悪いので鬼の役をしておもいっきりてんちゃんに豆をぶつけてもらったらどうでしょう?」

「でも、わしは、神様じゃ・・」

「そんなの関係ありません。自分の罪を償ってください」

神様は鬼の面をかぶった。女神様はてんちゃんに豆を大袋で渡した。てんちゃんはコクっと頷きおもいきり神様に容赦なく、これでもかというほど豆をぶつけまくった。

「日頃の恨みはらすでしゅ!!!」

こんなに本気を出して神様めがけて豆をぶつける天使がいたとはと、ちょっとした話題になった。    


                                  おわり

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