第28話 天使のてんちゃん10万円交付金

天使のてんちゃん10万円給付金。


てんちゃんは雲の上から下界を眺めていた。すると安倍総理大臣が国民に全員に10万給付金をするという情報が流れていた。てんちゃんも目をキラキラさせて聞いていた。

「てんちゃんも、10万円ほしいでしゅ。これは天界にもつうじるのではないでしゅかね」

神様はなにやら、てんちゃんがとんでもないことを言い出すのではないかと、逃げ出しそうになったところで袖をつかまれた。

「神様、てんちゃんも天界の国民でしゅ、これは10万円もらえるのではないでしょうか」

「神様は、総理大臣じゃないからお金がないんだよ」

「嘘でしゅ。毎日お酒のんでいるじゃないでしゅ」

「これは、神様のお供え物として、いただいているものじゃ」

「どうぶつの森。ほしいでしゅ。買いたいでしゅ」

「だめだ。」

「人間の子供とオンラインで会話したいでしゅ」

「ただ、遊びたいなら天界の子供と遊びなさい」

てんちゃんは、泣きそうな顔をしてしくしく神様の袖を放した。その晩、てんちゃんは子供部屋から抜け出して神様の寝室にいった。神様が寝ていると耳元でささやく。

「てんちゃんに10万円あげたくなる。」と50回いう。つぎに「どうぶつの森をてんちゃんにかってあげたくなる」と50回と囁いた。神様はうなされる最後に「てんちゃんがひとり、てんちゃんふたり、てんちゃんさんにん。」

最後に「てんちゃん毎晩囁きにきましゅね。くくく・・・・」

女神さまはその姿を見て、てんちゃん・・・。怪談話より怖いわーと思った。

次の日、神様が夢の中でてんちゃんが増えてどうぶつの森と10万円ほしいという呪文が聞こえたといった。それから、毎晩うなされている。

女神様も本当は10万円とどうぶつの森をやりたいので、黙っているようにした。

いつか、てんちゃんの思いが神様にとどくようにと・・・。

        



                                   おわり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る