第26話 天使のてんちゃん ビックライト

天使のてんちゃん    ビックライト


てんちゃんが泣きながら、女神様の所へやってきた。

「どうしたの?てんちゃん」

「6年生の三人組にいじめられたでしゅ」

「えっ・・・」

「てんちゃんが欲しかった進撃の巨人の最終巻を買おうと思ったら、一冊しかないので、てんちゃんが買おうとしたら6年生の子がガキの癖にこの本買うなと蹴飛ばされたでしゅ」

「そうね。てんちゃん見た目は幼稚園児、頭脳は老人」

「は?。頭脳は老人?」

「ごめん。頭脳は大人だったわ」

何か似たフレーズがあったような気がする。

「コナンでいえば、見た目は子供、頭脳は大人でしゅ」

悔しそうにバンバン足踏みをする。

「てんちゃんが大きければ、あんな連中に勝てたでしゅ」

なんとなく、女神様の頭の中で、てんちゃんをビックライトで大きさせたイメージで6年生を踏みつぶし、天国を暴れまくっている巨人を想像してしまった。

「てんちゃん。巨人になっちゃダメよ。天国崩壊だわ」

「何、勘違いしてるでしゅか。てんちゃんが6年生だったら背も伸びて筋力もあるし勝てると言ってるんでしゅ」

女神様は眩暈がした。自分がドラえもんの世界と進撃の巨人のアニメに影響しまくってると思った。なんだかてんちゃんに申し訳ないと思った。

「てんちゃん。私の進撃の巨人の新刊買ってあるから貸してあげるわ」

「わおー。女神様ありがとうございましゅ」

てんちゃんは喜んで漫画を借りていった。

てんちゃん・・・。巨人。ちょっと想像したらくすっと笑ってしまった女神様でした。


                                   おわり

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