天使のてんちゃん　巨人になる

今日はみんなで海に来ていた。てんちゃんも浮き輪でぷかぷか浮かんでいた。

女神さんは、漫画を時々見ながら壁を作っていた。

「あー。やっぱり壊してもいい壁は、砂浜が一番よね」

「女神様、なにしているでしゅか？」

「進撃の巨人の壁、てんちゃんいい所にきたね。これかぶって」

てんちゃんに渡されたのは進撃の巨人の最初の大型の巨人の被り物だった。

「なんしゅかーこれ！」

「進撃の巨人に出てくる最初の巨人。海じゃなきゃ壁作れないでしょ」

「わおー」

「じゃあてんちゃん。撮影するから私の作った壁からぬーと出てきて」

「いきましゅ」

てんちゃんと女神様はのりのりで進撃の巨人ごっこをしていた。

神様はぼんやり、こんな遊びしてて良いのだろうかと思った。

「やっぱり、天国は暇じゃな―」

後で、撮影した動画は音楽もばっちり入れて、それなりに良いものができた。天国は何でもありだと思った。　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり

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