第24話 天使のてんちゃん ワクチン接種
天使のてんちゃん。 ワクチン接種
「てんちゃんも、今のワクチン打たないと大変よ」
女神様は急いでてんちゃんに言った。
「ここは天国だから病気にかからないでしゅ」
「それが、天使だけにかかる病気があるのよ」
「ほう、何でしゅか」
「天使の羽根が取れてそのまま下界で、人間になってもう一度修行しないといけないのよ」
「こ、怖いでしゅ。てんちゃんせっかく天使の資格とったでしゅ」
「ワクチン接種の封筒が届いたから行きましょう」
タクシーに乗って女神様と会場についた。問診を受け早速接種。てんちゃんは、痛くないでしゅと言ってたけど涙目になった。翌日副反応で38℃の高熱を出した。
てんちゃんは、高熱にうなされて寝ていた。
「大丈夫?てんちゃん。」
うわごとに呟いていた。
「てんちゃん・・・。もしも天国から人間界に落ちたら、宇宙飛行士、いや、学者でノーベル賞とるのもいいでしゅね。オリンピックに出て金メダルもいいでしゅ」
なぜだか、ポジティブな発言ばかり言っている。
2日間うなされたが、元気なてんちゃんに戻った。
「いやー。天国なのに死んじゃうかもしれないと思ったでしゅ」
「うーん。てんちゃんはそのままの方がいいよ」
「そりゃ、元気なてんちゃんがいいでしゅよ」
最後のうわごとに新興宗教でもやるもいいでしゅねとか呟いていたので、てんちゃんの夢は広がるが、ある意味怖いと思った女神様だった。
おわり
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