第18話 天使のてんちゃんはじめてのおつかい

天使のてんちゃんはじめてのおつかい。


女神さまが風邪をひいてしまい。てんちゃんは女神さまが心配だった。女神さまが寝込んでいるので看病したいが神様がてんちゃんが風邪ひいたら困るからダメと注意されたのである。それでも話したいので、携帯電話から話しなさいと言われた。

携帯から女神さまに電話する。すぐに電話がかけられた。

「女神しゃま、てんちゃんでしゅ。具合どうでしゅか」

「うん。ちょっとつらいかな・・・」

「てんちゃんのできることありましゅか」

「そうね、てんちゃん。よいこにしてればいいわよ」

「てんちゃんいつもよいこでしゅ」

「たとえばどういうことですか」

「早寝。早起き。ラジオ体操。宿題の事。勉強もできるでしゅ。苦手な食べ物もなく、歯磨き、お風呂、洗濯、料理に神様のお手伝い。わりとなんでもできるでしゅ」

女神さまは、困った。てんちゃん何でもできる子供だったー。みんなのリーダーだし嫌なことも何でも引き受けてくれる優等生。

「そっか。てんちゃんなんでもできちゃうものね」

「はいでしゅ」

女神さまは考えた。どうだろう。人間界で薬を買ってきてもらえると助かるのだが5歳の子にできるだろうか?

「てんちゃん。神様からお金2000円もらってお薬、薬局で買ってきてくれないかしら、人間界でおつかい頼める」

「て、てんちゃん。人間界に行ってもいいのでしゅか」

てんちゃん急にテンションがあがった。人間界にひとりでおつかいはレベルが上がる。

「わかったでしゅ。何の薬でしゅか?」

「葛根湯という漢方薬」

てんちゃんは色々物知りなので一発で分かった。

「それじゃあ、神様にお金をもらって行ってくるでしゅ」

神様は女神様から携帯で連絡をもらい。てんちゃんにお金を持たせた。心配だから陰で隠れて見張ってね。とメールをもらった。

てんちゃんはお金を財布に入れリュックサック背負って雲から飛び降りた。すると背中から天使の羽が現れ上空を飛ぶ。鳥の群れにのって公園でゆっくりと羽をたたむ。

すると、てんちゃん。携帯電話で地図を見ながら早速、マツキヨを探した。

「ふむふむ、この道をまっすぐいくとあるでしゅね」

しばらくして、おかしのまちおかをみつけてしまい。店内に入る。

「しゅごいでしゅ。うまい棒全部あるでしゅ。」

目をキラキラさせてみつめたが慌てて首を横に振る。買ったら女神さまに申し訳ないでしゅここは我慢でしゅ。まちおかで何も買わずマツキヨを目指した。マツキヨに入ると早速店員さんに聞く。

「しゅみません。お薬を買いたいでしゅ」

「おや、えらいねー。お母さんに頼まれたの」

「女神さまに頼まれたでしゅ」

店員は一瞬びっくりした。女神さまが5歳の子がおつかいさせるとはどういう意味だろう。

「何の薬かな」

「漢方薬の葛根湯でおねがいしましゅ」

「いくらくらいのがほしいのかな?」

「そうでしゅね。消費税込みで2000円以内にはいるものでいいでしゅか」

こどもが消費税込みって言ってるよー。普通買い物豆腐とか最初にやらせるんじゃないか。

「わかりました。では1080円のでいいかな」

「いいでしゅ。ちゃんとレシーㇳもくだしゃい」

店員は笑顔で手を振ってくれた。てんちゃんが公園から旅立とうとしたら、公園の木に神様がひかかっていた。

「何しているでしゅか神様」

神様はてんちゃんの行動をみれなく、てんちゃんに助けられて天界に戻った。女神さまは喜んで助かったありがとうと言ってくれた。

女神さまは望遠鏡でてんちゃんをみたがやっぱりてんちゃんは、立派な子になると思った。


                                   おわり

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