第14話 天使のてんちゃん白髪発見

天使のてんちゃん白髪発見。


今日のてんちゃんは元気じゃなく一人で庭のブランコに乗っていた。珍しくみんなと遊んでいないのだ。不思議に思った女神さまが声をかけてみた。

「どうしたのてんちゃん。今日は一人でポツンとしているのね」

「てんちゃん。みんなよりおじいちゃんになっちゃたでしゅ」

「えー。なんで、そんなこと言うの」

「白髪が5本みつかったでしゅ」

女神さまは戸惑った。みんなから何か言われたのだろうか。確かに五才で白髪があれば多少ショックかもしれない。

「てんちゃんは、一杯物事を知りたいと思って頭で考えるでしょ。ちょっと頭が疲れて

髪がしろくなったのよ。大丈夫、てんちゃんは可愛いわよ」

「みんな白髪ないでしゅ」

「みんなよりてんちゃんは、大人なのよ」

「てんちゃん。真っ白の髪になるのでしゅか?」

「神様くらい。おじいちゃんになったらね」

てんちゃんは考えてから一言言った。

「てんちゃん。つるぱげにならないしゅか?」

「そ、そうね」

女神さまは五才ではげるか悩んでいるてんちゃんに何を言っていいかわからなかった。

「白髪染めすれば将来、安心でしゅね。心配して損したでしゅ」

そういっててんちゃんは、みんなのもとに走っていった。しばらくして木陰から神様がしょぼんとでてきた。

「そっか・・・・。てんちゃん。あんまり神様みたいになりたくないんだね」

神様はとぼとぼ、歩いて家の中へ戻っていった。

ドンマイ!神様。


                                   おわり

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