第5話 天使のてんちゃん絵を描く

天使のてんちゃん絵を描く


天国で、子供たちの絵の展覧会の企画があった。今回は女神さまを描くという内容だった。

子供たちはクレヨンで大きく女神さまを描いていた。

「女神様、てんちゃん。クレヨンで女神様描くとうまく描けないので鉛筆でいいでしょうか?」

「あら、みんなと同じでもいいのに鉛筆のほうがいいの」

「鉛筆で絵を描くのしゅきなんでしゅ」

「そっかいいよ。美人に書いてね」

「まかせてくだしゃい」

子供たちは目をかがせて、絵を描いていた。子供らしい絵が描かれる。時間が来ると順番に回収する。回収し終わって、神様同士で特別賞、銅賞、銀賞、金賞を決めていく、女神さまはモデルなので見てはいけないことになっていた。

そして展覧会の時、神様と一緒に女神さまは絵を見に行って楽しみにしていた。順番に絵を見るかわいらしい子供らしく絵を見るたび微笑んだ。

「今年は、大賞を決めるのに難しいと言っていましたよ。どんな女神様を描いた絵が大賞とったのでしょうね」

神様は笑顔で語った。ひときわ凄いお客さんが多い場所があった。

「そういえば、てんちゃんの絵も気になりますよね。まあ子供だからかわいい絵を描いてくれたんでしょうけど、何回も鉛筆を私に向けて角度を決めていたんですよ。まるで、画家さんの真似したかったんでしょうね。」

しばらくして、順番にみて、ついにてんちゃんの絵をみてみんなが集まっているわけがわかった。

「て、てんちゃん。これ描けたの。」

神様と女神さまはてんちゃんの才能に驚いた。ラッセンにもおよばないほどの女神を描いていたとても、5歳児が描いた絵じゃなかった。

もちろん、金賞をとった。大人が描けるレベルではない。神様と女神さまは今年の金賞にはちゃんとした。油絵セットをあげようと思った。


                                  おわり

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