34話領事館へのご招待

 アムカム領事館は、学園から馬車に揺られて30分程の所にある。

 この日は、わたし達新一回生の他に、コリンとアンナメリーが付いて来てくれたので、総勢7名での訪問となった。


 領事館に着くと、叔父様、叔母様、そしてアニーが直ぐに出迎えてくれた。

 アニーは、コリンも一緒だったので、みんなでのお泊りに、凄いはしゃぎっぷりだった。

 大勢のお客さんに囲まれて、始終楽しそうにしているのが、年相応でとても可愛らしい。


 この日のディナーは、皆育ち盛りばかりだと云う事で、叔母様のご配慮もあり、肉料理中心の物だった。

 ビーフ、ポーク、チキンや仔山羊のローストは、どれも絶品だった!お屋敷の料理長の意気込みと心遣いが、バッチリと伝わって来た!

 アーヴィン、ロンバートの男子達が、貪る様に、それこそ、飲んでるんじゃね?って勢いで平らげる。

 ビビやミアも、二人に負けない結構な勢いで食材を片付けていた。

 しかしビビってば、そんな健啖ぶりを見せながらも、食事の所作はお上品なお嬢様なのだから、実に大したものだと改めて思ってしまうよ。

 ま、わたしも皆に後れを取る事無く、美味しく頂いている訳ではあるんですけどね!

 やっぱアムカムの民は、根っからの肉食系なんだね、きっと!!



 食事をしながらアーヴィンの決闘の話をすれば、叔父様は『ほほう』と身を乗り出し、叔母様は『アラアラ、まあまあ』と笑い、アニーは目を輝かせて聞き入っていた。

 更にはビビが、わたしが一回生の最大派閥になったと公言しやがった!

 わたしが、やめてくれーっと懇願しても、ビビの口は止まらず、それどころか、ミアやアーヴィン達まで一緒になって煽って来る始末!

 叔父様達には「流石だ」「凄いわ!」と称賛されていたが、わたしは顔の火照りが止まらない。

 更に、更に!キャリー様とも友達になったと伝われば、アニーが「凄い!凄い!」と声をあげまくる。

 どうやらアニー達、初等舎の子達にも、キャリー様の勇名は轟いているらしい。やっぱ凄いのはキャリー様だよ、ねぇ?


 まぁ、そんな感じでわたし達は、食事をしながら近況報告をしていったのだ。




姉御あねご?」

「ああ、ベア商会のコレット夫人の事だね」

「ご存じなのです、か?」

「ああ、ベア商会は河港で働く人夫を仕切る、大手の商会の一つだよ。コレットはベア商会の社長夫人だ。女だてらに大勢の男共を使い熟す、威勢のいい女傑だよ」

「なるほど、『女将さん』的な方なのです、ね?」

「まあ、そんなとこか?」

「コレットは『女将さん』とか、ましてや『夫人』なんて呼ばれるのは心底嫌がるからね」

「それで『姉御あねご』です、か」


 「困ったものだよね、ハッハッハ」と、叔父様は朗らかな笑い声を上げられた。なるほど。アーヴィンの仕事先には、相当キャラが濃い人が居るらしい。

 何でも一度アーヴィン達の前で、大勢の人夫達がちょっとした行き違いから、大喧嘩になりそうになった時があったそうだ。しかし、そこへやって来た『コレット姉御あねご』の一喝で、男達はオズオズと振り上げた拳を下ろしてしまったとか……。


「あの時の威圧感は凄かった。アレはアリア並みのプレッシャーだった」


 そう言うアーヴィンの言葉に、ロンバートもウンウンと頷いている。凄ぇな『姉御あねご』……。


 聞いた話によると、アーヴィン達、このコレット姉御あねごの所に初めて仕事に行った時、そこの詰所で先輩労働者達に絡まれたそうで……。

 学園の制服を着てたから、「オイオイ、ここはお坊ちゃんの来るとこじゃねぇぜ」とか「そんな細腕じゃ、ここでは何も出来ねぇぜ」とか言われて、せせら笑われたそうな。

 まあ、流石にロンバート見をて、『細腕』とか言うヤツは居ないだろうけど、アーヴィンって比較的小柄な方だから、ロンバートと並んでいれば華奢に見えたのかもね。


 ああ見えて、意外と筋肉質なんだけど……、とビビさんは仰ってますけれど……。

 なんでアンタそんな事知ってんのさ?!あえてツッ込まないけどね!ツッ込んだら負けな気がするからね!!


 そんで詰所で監督の居る場所聞こうとしたら、通路に足出して来て、アーヴィンの足を引っかけようとした奴がいたらしい。

 ンで、そいつの足を「邪魔だから思い切り蹴り飛ばしてやった」とアーヴィンさんは仰った。

 当然の様に、その後乱闘になったらしいんだけど、アーヴィン達ってばこれまた当然の様に、これを制圧してしまったそうな。


 全く何やってくれてンのよこの人はっ!デイビス君も一緒だった筈だよね?他所の人まで、巻き込んじゃって何やってんのさ!


「いや!ダニーの奴も、やっぱ中々やるぜ?」


 わたしの心配を他所に、そんな風に楽しそうに言って来やがるし!ロンバートまでウンウンしてるし?!

 粗方ぶっ倒した最後には、デイビス君と「やるな!」とか言いながら、いい笑顔で互いの拳をコツンと当て合ったと言うてるし……デイビス君、君もか?!

 ヤダよ、やだよこの戦闘民族ども……。

 結局その後、その荒くれな人達にも認められて、打ち解けて、仲良くなったらしいんだけど……、何やってんでしょホント!!

 そんでもって、そんな荒くれ共と渡り合ったって話を聞き付けた『コレット姉御あねご』に、その度胸と腕っぷしを気に入られ、可愛がられているって事?


 なによ、なにさ、その鉄板テンプレ展開はっ!冒険者組合で出会え無かったお約束が、そんなトコに隠れてたって事ぉ?!コレがヒーロー属性持ってるヤツの、引きの強さって事ぉ?!!

 もう!なんだか激しくジェラシっちゃうんですけどぉ!!



「コレットの所にも、久しぶりに明日、顔を出して見るとしよう。昼前にスージィの所でお茶を頂いた後で、だけどね」


 そう言いながら叔父様は、悪戯でもするかの様にわたしに向け、片目を瞑って見せた。

 おふ……明日、皆んなでお店に来るって事ね。

 なんか緊張しちゃうのよさ!


     ◇


 豪華な夕食を頂いた後、叔父様がお話があると仰るので、お部屋を移して皆んなお話を伺う事になった。


「すまないね、報告するまでに、随分時間がかかってしまった」

「捕まえた賊の事ですね?!」


 お屋敷のメイドさんが淹れてくれたお茶を一口頂いた後、叔父様が徐に口を開かれた。

 その叔父様のお言葉に、予想をしていたと言う様にビビが返すと、叔父様も「ああ、そうだ」と大きく頷かれた。


 叔父様のお話しではあの連中は、デケンベルのスラムを根城にしている、ストリートギャングみたいな一団だったそうだ。

 何処か大きな組織に所属している訳でも無く、グループ毎に動いている奴等なので、特定するのに時間がかかったと叔父様は仰る。

 要するに、『半グレ』みたいな連中だっだって事かな?

 確かに、タチは悪そうだったもんね。


「奴らは、インメディオに荷を運んだ帰りに、今回の事に及んだと言う事だ」


 なんだその「お使いついでに、ちょいとひと狩り行っとく?」みたいなノリは?!

 そんな軽い動機だってか?!

 マジで最悪な連中だわよ!


「運んでいた荷なのだが……『バックドア』、という名を聞いた事はあるかね?」

「ばっくどあ……です、か?」

「……最近出回っているという、魔法薬の事でしょうか?!」

「そうだ、良く知っていたね」

「いえ!名前だけは……、詳しい事は存じておりません!」


 凄いなビビは、叔父様も「名前を知っているだけでも、大した物だ」と仰っている。


「知っての通り、本来、正規の魔法薬と言う物は、錬金術師の手により管理されている物だ。だが、錬金術師に管理されていない、このような非正規品には、どのような副作用が隠されているか分からない代物ばかりだ」


 錬金術師っていうのは、元の世界で言う『薬剤師』みたいな扱いなのかもしれないね。

 そんで、叔父様が仰るにこの『バックドア』って代物は、闇ルートで販売されている魔法薬で、ここ半年ほどで急速に出回り始めた物らしい。


 魔法薬って言うのは要するに、傷を治す『ヒーリングポーション』や、魔力を幾らか回復させる『マジックポーション』などを筆頭に、一時、体力や膂力を底上げして攻撃力を高めたり、魔力を底上げして魔法の威力を高めたりと、言って見ればわたしの(エンチャラーの)仕事に踏み込んでくるシロモノたちの事だわさ!フーーンんっだ!


「この『バックドア』は、これ一つで膂力、魔力も同時に高め、本来魔力の無い者にでも、その一時だけ魔法が使えるとまで言われている。だが、その副反応もかなり激しく、既に相当数の犠牲者が出ているのが実情だ」


 叔父様は、この半年での犠牲者は、既に三桁を超えていると仰っている。犠牲者……つまり、命を落とされた方、と云う事だ。


「そんな……、危険な物なのです、か?」

「それを連中が扱っていたと?!」

「そういう事だ」


 なんだか、話が随分大きくなって来た気がしるよ!

 恐喝犯捕まえたら、麻薬の密売人だったっとか、一体どんな超展開よ?!!

 アイツ等、ただタチが悪いチンピラってだけじゃなかったって事でつか!


「奴らは、自分達でも『バックドア』を使っていたそうだ。その為、犯行に及ぶ事にも躊躇いが無かったのだろうと、取調官が記録に残している」


 『バックドア』って薬物は、使用者の精神状態を高揚させ、倫理観をも麻痺させるそうだ。

 しかも依存性も高く、確実に身体も精神も破壊する、危険な薬物だと叔父様は仰った。

 いや!確実にヤバいお薬ですよねっ?!マジでそんな薬物、出回ってはマズイですよね?!!


「では!連中には更に厳しい取調と、その後に厳罰が下されるのですね?!」


 ビビが、連中の今後の処遇について叔父様に尋ねた。

 まあビビの言う通り、更に厳しい取調があるんだろうね。運び屋とはいえ、そんな危険薬物に関わったんだから、治安を維持する側からしたら、その出所迄も追求したい事だと思う。

 この世界では、未だ罪人に、拷問じみた事して取調するらしいから、ご愁傷様ってトコかな?ま、自業自得だしね。


「その事なんだがね……」


 叔父様はそう言うと、深く息を吐きながら椅子の背にその身体を預け、眉根に深く皺を寄せながら、何やら難しそうなお顔をなさった。


「何か問題が、あるのです、か?」

「……三日前の事だ。全員、一通りの取り調べが終わった後だ。…………全員病死したそうだ」

「……はい?」

「三日前の『5の蒼月11日』未明。実行犯17名と、牢番3名及び、取調官2名、合計22名が病死したと公式発表された」

「「「「「はぁあっ?!!」」」」」


 な!な?な、なんですとーーーっ?!

 叔父様は、吐き捨てる様にそう言うと、持っていた書類の束をテーブルの上に投げ捨て、皺の寄った眉間を揉み始めてしまった。


 不穏!不穏過ぎますですわよ!叔父様?!!

 犯人全員と、それどころか衛士の方達まで同時に病死?!あり得ませんよね?!何?この陰謀臭さ!!


 ……叔父様ってば、最後にすンごい爆弾投下してくれたワ……あふ。




     ◇◇◇◇◇




「ぎゃははは!それで青痣かよレイリー?!ざまねぇな?!ぎゃはは!」

「うるせぇ黙れパーカー!」

「ルゥリ、アンタも黙って見てたワケ?」

「しょうがないじゃない!あんな連中の中になんか入れるワケ無いじゃん!!」

「へぇ……、ノトス市長の娘が、随分しおらしい事言うじゃん!アハ!」

「いくら旧貴族だって、未だ強い力を持つ公爵家になんか、楯突けるわけ無いってカティアだって分かるでしょう?!!」


 週末の午後。繁華街にあるカフェテラスの一角で、男女4人が通りに面したテーブル座り、周りの目も気にせず騒々しく会話をしていた。


 一組の男女は、この街の者なら知らぬ者など居ない、ミリアキャステルアイの制服を着ていたが、既存の物と比べると、幾分着崩している感がある。

 もう一組の男女が着ている物は、中程度で知られる学舎の物だが、此方は元の装いが判らぬほどに着崩されている。更に女生徒の方は、夜の商売をしているのかと言うほどに化粧が濃い。



「……オイ、そろそろ時間だぞ」

「んン?もう?!ろくにゆっくりも出来ないじゃない!」」

「何よ、まだ3時にもなってないわよ?」

「随分早いご帰還だな」

「仕方ねぇんだよ、俺様達の門限が短くされててな……」

「ははっ!騒ぎを起こしたペナか?!」

「……チッ」


「しょうがないから、今日はもう戻るけど、アンタ達!アッチの方、頼んだわよ!」

「ちょっと待ってよ!あんな高級店、あたしらの小遣いじゃ入れやしないわよ!」

「ええ?!チッ!しょうがないわね……、これで足りるでしょ?」

「オイ!行くぞ!」

「あ、待ってよ!じゃ、頼んだからだからね!」


「あいよーまたなー」


 テーブルに残った男女が、軽薄そうな笑顔で、去って行く二人に手を振った。


「へっ!大銀貨3枚、ゴロッと置いて行きやがった」

「750cクプルを平気で寄こすとか……、どんだけよ!」


 2人は、それまでの笑顔を嘘の様に引っ込めて、冷めた表情でテーブルの上の大銀貨を指で弾いた。

 カティアと呼ばれていた女生徒が、気怠げにテーブルに頬を付け、片手の指先で銀貨をもてあそび「どうでも良いんだけどさ」と呟きながら、男の方へと声をかけた。


「……レイリーってさ、昔はズイブン大きな事いってたけど……実は、大した事無いの?」

「…………いや、強ぇだろ。グルースミル群いちとか言ってたのは、どうか知らねぇけどな。少なくとも、俺よりは強かったぜ?」

「え?そうなの?でも、一撃だったって……」

「そりゃさ、カライズ州の全てからエリート様が集う、天下のミリアキャステルアイだぜ?バケモンの一人や二人、居てもおかしくねぇだろ?」

「はぁ……、まあ、そうなんだろうけどさ」


 パーカーと呼ばれていた男子生徒の答えに、納得したのか、諦めた様な嘆息をカティアが零した。


「それより、お前、先週の試験受かったのかよ?」

「……落ちたわよ!ちっ!これで3回連続……!次こそは霊印エーテルシール刻んでやるわよ!」

「ふん、まあ頑張って卒業までに刻めりゃ良いんじゃねぇのか?なんせ世の中の人間の半分以上は、魔力すらまともに扱えねぇんだ!魔法が少しばかりとはいえ使えるだけ、お前も充分エリート様側に片足ツッコんでるよ!へっ!」

「……でもさ、アイツらはさ、入学式の翌日にはもう、霊印エーテルシール刻んだって言ってたよね」

「……ああ、言ってたな」

「ふっざけんな!って思うわよ!」

「だからよ!アイツらは生粋のエリート様だって言ってんじゃねぇかよ!ま、構わねぇさ。こうやって、わざわざ駄賃を落としてくれるんだ。有難く頂だこうぜ!」

「ふん、そうね。適当に相手してりゃ、お嬢様が勝手に小金をバラ撒いてくれるしね!」

「そうそ!適当にな、適当に!ひははは!」




「なんだなんだ?随分景気が良さそうな話してンじゃねぇか?」

「あ!フルーク!!」

「こりゃフルークのあにぃ、へへ、ちょいとありましてね」


 突然、カフェテラスの2人に、通り側から声をかけて来た男がいた。

 フルークと呼ばれたその男は、当然の様にカティアの隣りの椅子に尻を落とし、その肩を抱き寄せた。

 肩を抱かれたカティアは嬉しげな声を出し、パーカーも卑屈に笑い、フルークを迎え入れた。


 フルークは胸元を大きく開いたシャツを着て、装飾品も多く身に付けた派手な装いをした男だった。

 上品とは程遠い装いだが、素材の質は上質で、金回りの良さを伺わせた。

 だが、整った甘いマスクとは裏腹に、その瞳には、表では生きていない人間特有の仄暗さも纏わせている。


「なんだぁ?美味い話ならオレにも絡ませろよ。なぁ?!」

「フルークには似合わない小っさいお金よ!ねぇ!それより!この後時間あるの?!」

「時間か?ま、そうだなぁ……で?どんな儲け話だって?」

「なに、ちょいと店を見に行ってくれと、地元の後輩に頼まれただけですよ」

「へぇ」

「『大きな前庭ビックフロントヤード』っていうティーハウスよ。知ってる?」

「そりゃアルファルファ大通り近くの店か?そりゃまたお前らには似合わない高級店だな!客層が違うだろう?!」

「ま、そうなんですけどね……」


 パーカーが卑屈な笑いを作り、そこの女給の娘に、顔を見せに行くのだとフルークに説明をする。


「行くだけ行って、先方に挨拶だけでもして来ますわ」


(どっからか、嫌がらせでもして来いとか頼まれたか?あの辺の店に手を出すバカは、そうそう居ねぇ。

 ま、割は合わねぇだろうな。下手に関わっても何の旨味もねぇな……。こいつらが、勝手に痛い目に遭うのは自由だがな……)


「まあ、程々にな」


 二人から興味を失ったフルークは、この話を頭から綺麗に消し落とした。


「ンじゃま、二人の邪魔しても悪いんでな、オレはもう行くわ」

「もう!邪魔じゃないわよ!どっか行くならわたしも行く!」

「悪りぃな、これから仕事なんだよ」

「こんな時間から、あにぃ自らですか?」


 常に多くの舎弟を率いているフルークに、パーカーが以外だと疑問を零した。


「人手が減っちまったんでな、オレが直接現場周りだよ」

「そいつは……、ご苦労様ですあにぃ!必要だったら何時でも俺にもお声がけください!」

「おう!そん時は頼む。期待させてもらうぜ」


 カティアの肩から手を離し、立ち上がりながら「ま、適度に使えてくれりゃぁ、歓迎はするぜ」と、フルークは二人に聞こえぬ様、小さく独りごちる。

 だか、そんな考えはおくびにも出す事はない。


 フルークは二人に背中を向けると、そのままで二人に愛想良さげに手を振りながら、ポケットからメモを取り出した。そして胡乱気にそれこに視線を落とし、「ロドリゴ……?ハッ!何の暗号だよ?」と、そんな事をブツブツと呟き、その場から足早に離れて行った。


――――――――――――――――――――

次回「路地裏の騒動」

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