第3話

「ねぇ、ナノ、」

珍しく個人メールでののが送ってきた。

「なに?」

「ナノさ、大丈夫?最近アンチ多いみたいだけど」

「う、うん!大丈夫だよ!」

(あぁ、言ってしまった… 大丈夫なわけないじゃん…)

気が付くと泣いていた。




「ほんとに?ナノ最近テンション低いし、手、みてごらん、」


え?…


僕の手は震えていた。



「何?どうってことないよ?」

「ほんとに?この間みんなで遊びに行ったとき手、震えていたけど?」

「そうだったんだ 気づかなかった」

「じゃあごめん、いま、用事があって」

「あ!そうなの、ごめんね、じゃあね」


仲間の気づかいが僕の首をしめる


(つらいよ、つらい。みんなで進みたかったのに…)

その時の感情はもうどうにもならなかった。

(どうしよう、どうしよう、はやくみんなに追いつくには…)

どんどん追い込まれていってもう何もできなくなった。

(あ… もうだめだ。だめなんだ。生きてる価値なんてない…)

そして僕は活動休止報告動画をみんなに言わずに録音をし、アップした。

見たくもないのにコメント欄に手が伸びる


ナノが消えたー!やったー!

イイヤツラのワルイヤツがきえた

もうただのイイヤツラだね!

ナノさーんがんばってくださーい!w


(…)

もう何もできないし、何もしようとは思わなかった。そして気づくと時間は朝の5:30

スマホの通知はみんなからのメールで埋め尽くされていた。


「ナノ!なんで!どうして!」

「おい!ナノ!辞めるのか?!」

「ナノ!それはないだろ!」





















「もうみんな、ほっといてよ…」














そう、呟いた。

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