1/18夜に駆ける YOASOBI

 そこいらでボロクソ言いましたね。ずっと同じネタでした。現代社会に絶望した二人がビルの屋上から身を投げる曲です。夜(空)に駆けるという訳です。歌詞と、シングルのジャケット写真を見れば分かると思います。現代では、若者は曲の雰囲気を明るくして堂々と自殺のテーマの曲を世間でヒットさせるという。


 でも、思うにいつの時代もそれは同じでしょう。太宰は不健全なものしかありませんでした。横溝正史はミステリーの中で死人が多い方で最高で11人です、コナンのそれが『漆黒の追跡者』で7人だったのに対して、犯人もしょっちゅう自殺します。90年代もglobeの『wonderin' distiny』をテーマ曲にした『青い鳥』というやばいドラマがあったらしいですし。曲はもう大好きですが、曲の世界観もドラマの世界観も真っ暗です。まあ、ミステリーは昔はものすごい悪く言われていました。もうなんか、その辺に関しては自分はアレですがね。僕もよく西口のブックオフでコナンを立ち読みしています。63巻が一番好きです。

 んで、当の曲ですが別にそこまで嫌な曲でもないです。しかし、好きな曲では……ないんですよね…


 今、YouTubeで曲を聞こうとしてギョッとしましたね……「次のコンテンツには、自殺や自傷行為のトピックが含まれている可能性があります。」の警告が出てきて、さすがに自重してたんですか。

 歌詞で言えば、比喩で終わっています。

 

 言えば、メロディは嫌いではないが早すぎる。ここに尽きます。今の曲は軽快なんですよね……口先で歌っているというか、そこです。

『wonderin' distiny』

を聞けば大体説明が付きます。別に歌詞であれば「あなたと死」んでもいい。逆にあれでちょうどいいとも。いや、それは違いますね。この曲は、扇情的じゃないんですよね。なんか、媚びた属性がないけどもストレートな感じがあるんですよね。あ、『夜に駆ける』は関係ないです。岡本真夜の『secret love』と比較するときです。


 確かに歌詞を見つめ直すまでして曲の恐ろしさに気づくということも悪くはないのですが、悟りすました感じとか、悲しめの属性がない、とかそれは少し奇妙でしてね。乖離が、ちと度を過ぎる。まあ、歌詞と世界が乖離した曲は中々ありますがね。竹内まりやの『プラスチック・ラブ』と、ジサツのための101の方法の『シアワセノサガシカタ』。前者はそんなやばくないですが、後者は、「普通こういう猟奇ゲーはメタルにしないか? 逆に曲がまとも過ぎて怖い」とコメントでもあった。自分は、この曲は地獄絵図のゲームと倒錯した雰囲気もあって明るいことでかえって救いがない構図と、それ単体ではいい曲なのが好きだったりします。

 

 あと、ラップはもう完全にアウトなんですよね、自分は全く好きになれません。

 僕のそのよく出る友人曰く、現代の曲は聞くタイミングが、通勤通学になり、ゆったりして聞くものではないため、すぐに盛り上がる曲がいい、とのことでした。特にレモンのイントロ無しについてはかなり悪いイメージを持っていました。確かにまあ、そこまでしなくていいかな、とも思いますね。でもあの曲はもはや伴奏が無くても使えるほど簡素なのでまた話が違いそうですが。

 あと、渋さが足りないってのはよくあることですね。渋くない曲も別に好きですが、渋いといいんですよね。特に現代は、ギャルゲーに全振りしたような曲も、演歌も流行りませんが(まあこれはさすがにやりすぎ)、シンプルに精緻されすぎちゃった形です。なんか簡素すぎて深さがない、という。

 YouTubeにある、石井竜也の『シルエットロマンス』がその渋さとかっこよさを両立したものとして挙げられそうです。あ、サブスクにはないと思います。ライブだからでしょうか。さすがに渋くないかもです……?


 なんか、歌えたらかっこいいとは言いますが、まず誰でも歌えるべきじゃぁ、ないか、と。自分は歌うことを想定して聞いているので、もやもやするんですよね。あと、カラオケで歌えないですし、。『Loser』のラップ部で撃沈しました。


 こんなところになります。『夜に駆ける』は結局、歌えない、現代の好きじゃない曲のテンプレ、ただのアニソン、ということになります。そろそろしめましょうか。


おまけとして、いいアニソンだったら、辛島美登里ですかね。

『midnight shout』は、特に世界観とかそんな崇高なものはありませんが、爽快さと、腰をいれた歌い方が両方揃ってるので好きです。あとこの曲の入ったアルバム、『memories』は神ががってます。同じ曲が十曲中三回も使われるという謎がありますが、ドライブにいいとか言ってる人がいました。自分はこっちのシンプルさが好きですかね。

ではでは

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